DV 30 - Serial (Built-In) とは (更新日: 97 年 5 月 27 日)
Q: "Serial (Built-In)" ファイルとは何ですか。また、どんな働きをするのですか。
A: PCI Mac には、2 種類の異なるシリアルドライバが用意されています。これらは、"Serial (Built-in)" および SerialDMA と呼ばれています。これらのドライバは基本的には類似した機能を提供しますが、そのインプリメンテーションが異なります。
"Serial (Built-in)" は ASLM 共有ライブラリのセットで、基本的なシリアルドライバ (AOut など) と非同期シリアル以上のもの (GeoPort など) をサポートできるハードウェア抽象レイヤーを提供します。
"Serial (Built-in)" には2つのフレーバーがあります。初期のバージョンは PCI PowerMac の ROM にビルトインされていましたが、現在では“機能拡張”フォルダにインストールされる ASLM 共有ライブラリ形式のバージョンもあります。
もう一つのシリアルドライバは SerialDMA です。これにも 2つのフレーバーがあります。System 7.5.3 よりも前の Mac OS では、SerialDMA は独立したシステム機能拡張として提供されていました。一方、System 7.5.3 以降の Mac OS では、SerialDMA はシステムソフトウェアの内部にビルトインされています。SerialDMA の詳細については、「Technote 1018: Understanding the SerialDMA Driver」を参照してください。一般に、SerialDMA は "Serial (Built-in)" よりも信頼性が高く、将来にわたって提供される予定のシリアルドライバです。
PCI PowerMac に対応したオリジナルのシステムソフトウェアには、"Serial (Built-in)" ドライバのROM バージョンおよび“機能拡張”フォルダのアップデートバージョンだけが含まれていました。その後のパッチ (プリンティングのバグフィックス) により、SerialDMA がシステム機能拡張として提供されました。この機能拡張は "Serial (Built-in)" の後にロードされ、特殊な機能 (GeoPort など) だけを残して、"Serial (Built-in)" ドライバの基本的なシリアルドライバ機能を無効にしていました。
System 7.5.3 になり、SerialDMA はシステムに組み込まれました。しかし、その結果、"Serial (Built-in)" が SerialDMA の後にロードされるようになり、以前とはまったく逆に SerialDMA の機能を無効にしてしまうようになりました。このため、"Serial (Built-in)" の新しいバージョンがビルドされました。このバージョンは基本的なシリアルドライバの機能は提供せず、現在でも QuickTake カメラソフトウェアなどによって必要とされる特殊な機能だけを提供します。
非常に奇妙な話なのですが、“機能拡張”フォルダから "Serial (Built-in)" ファイルを削除してしまうと、その代わりにこのドライバの古い ROM バージョンがロードされてしまいます。このバージョンは現在でも基本的なシリアルドライバ機能を提供します。このため、System 7.5.3 以降のシステムで "Serial (Built-in)" 機能拡張を削除してしまうと、SerialDMA が無効にされてしまいます。
Quinn & Brian Bechtel
devsupport@apple.com
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