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Technote 1143

Introducing the LaserWriter 8 Driver Version 8.6

目次

Apple Type Services for Unicode Imaging (ATSUI)

ダウンロード・マネージャ

外部カスタム・ホース(External Custom Hoses)

IrDAのサポート

Mac OS 8.xの機能のサポート

ユーロ・グリフ

移動可能なPrefファイル

PrGeneral opcodes

PrintingLib ライブラリ

まとめ

のテクノートではLaserWriter 8バージョン8.6リリースの新しい機能と変更の概要を示します。ここでは新しいユーティリティ、拡張された機能のサポートを説明し、これらがデベロッパのみなさまに意味するところを示します。LaserWriter 8.6はMacOS7.6.1以上でサポートされ、また68040とPowerPCマシンでのみサポートされます。

ATSUI (Apple Type Services for Unicode Imaging)

LaserWriter 8.6では新しいApple Type Servicesコールを直接PostScriptに変換することができます。これらのコールをLaserWriter 8.6と共に使用すると、グリフを正確な位置に配置でき、ラージ・キャラクタ・セットがサポートされ、またテキストの変形ができます。ドライバにATSUIサポートが加わらないと、ドキュメントはビットマップで印刷され、印刷の速度は遅くなります。LaserWriter 8.6はこの問題を解決しています。この新しいAPIの詳しい情報に関してはATSUIのドキュメントを見て下さい。


ダウンロード・マネージャ

今日のデスクトップ・プリンタではPostScriptファイルとEncapsulated PostScript(EPS)ファイルの両方をダウンロードすることができます。この機能は、われわれが行ってきた改良のうちでも重要なものです。LaserWriter 8.6では、DSC規格のPostScriptファイルあるいはEPSファイルをダウンロードする場合、新しいPostScriptダウンローダは、使われているがドキュメントに含まれずプリンタも持っていないフォントを補います。LaserWriter 8.6には以下のファイル・フォーマットのダウンローダが含まれています。PostScript,Encapsulated PostScript(EPS),PICTおよびJPEG。将来、AppleはPDFファイル・フォーマットとTIFFファイル・フォーマットをサポートしようと考えています。それ以外に、ファイル・フォーマットに関してはサードパーティがプラグインを作るためのAPIが提供されました。このAPIに関する詳しい情報はテクノート11xx,"How to Write a Converter Plug-in for the Download Manager"(まもなく公開)を参照して下さい。

注:
ダウンロード・マネージャがドラッグ&ドロップされたファイルを処理できない場合、デスクトップ・プリンティングは現状と同じように動作します。すなわち、デスクトップ・プリンティングは、ドキュメントが所有しているドキュメントを印刷するためのアプリケーションを尋ねます。

外部カスタム・ホース(External Custom Hoses)

LaserWriter 8.6は、さまざまな通信チャンネルを使って印刷することができます。LaserWriter 8.6のPrintingLibに組み込まれているものとしては、PAPチャンネル、LPRチャンネル、およびIrDAチャンネルの印刷がサポートされています。将来、AppleはUSB、FireWireなどの他のチャンネルを追加しようと考えています。これらの通信方法をサポートするPrintingLibの中のコード・フラグメントを"ホース"と呼びます。LaserWriter 8.6は、PrintingLibの中だけではなく新しいPrinting Plug-insフォルダにあるホースが使用できます。この外部ホースを作成し適切なデスクトッププリンタを作成すると、デベロッパはLaserWriter 8.6のドライバからの出力を捕らえて、希望する通信チャンネルに流すことができます。詳しい情報はテクノート1144,"Writing Custom Hoses for LaserWriter 8.6"を参照してください。

IrDAのサポート

適切なハードウェアで動作している場合、LaserWriter 8.6はIrDA対応のプリンタに対してIrDAリンクにより印刷することができます。現在LaserWriter 8.6がサポートしているハードウェアは以下の通りです。

プリンタ:

Hewlett Packard LaserJet 5MPプリンタと6MPプリンタ。またMarkNet S Tri-Portアダプタ付きのLexmark Optra 1650でもテストされました。

IrDA仕様に従ったIrDA対応プリンタであるば全て動作するはずです。

PowerBooks:

PowerBook 2400, 3400, G3,およびG3シリーズでテストされ動作しています。


Mac OS 8.xの機能のサポート

アピアランス・マネージャ
LaserWriter 8のインターフェース・エレメントがMac OS 8.xとアピアランス・マネージャにフィットするため、LaserWriterのドライバに変更が加わりました。LaserWriter 8.6は動的に配置され、現在のシステムフォントを使い、そしてシステムのポップアップ・メニューを使います。

ColorSync 2.5のサポート
LaserWriter 8.6はColorSync 2.5の新しいprofile iterationルーチンを使います。これらのルーチンの詳しい情報に関しては、ColosSync 2.5のドキュメントが更新されているのでそちらを見て下さい。

デスクトップ・プリンティング
LaserWriter 8.6ではファインダのデスクトップ・プリンティングとの統合がはかられました。LaserWriter 8.6はドキュメントをPrintMonitor Documentsフォルダではなく(エリアスを解決して)desktop printerフォルダにスプールするようになりました。

フォント・マネージャ
フォント・マネージャにsbit専用フォントのサポートが追加されましたので、それに対応してLaserWriter 8.6にsbit専用フォントの印刷がサポートされました。sbitフォントに関する詳しい情報についてはAppleのフォントのウェブ・サイトを見て下さい。

ナビゲーション・サービス
LaserWriter 8.6もPPDを選択する場合(ナビゲーション・サービスが利用できるなら)、ナビゲーション・サービスのAPIを利用します。

PPD FindFolder
LaserWriter 8.6のリリースにより、ドライバはMac OS 8.0で新しく導入された'ppdf' FindFolderセレクタを使います。ドライバはこのセレクタを使ってPrinter DescriptionsフォルダにPPDをインストールしまた検索します。

注:
Printer DescriptionsフォルダはMac OSのバージョンの違いによって、ある場所が違います。

7.x

システム・フォルダ:機能拡張:Printer Descriptions

8.0 and 8.1

システム・フォルダ:Printer Descriptions(LW8はシステム・フォルダ:機能拡張:Printer Descriptionsを探します)。

8.5

システム・フォルダ:機能拡張:Printer Descriptions


ユーロ・グリフ

LaserWriter 8は印刷の際、Macintoshで使用されているフォントではなく、Symbolフォントからのグリフのセットを常に維持しています。LaserWriter 8.6は、フォントがMac標準エンコーディングを使う場合(フォントの'FOND'リソースのフォント・クラシフィケーション・ワードのビット1がセットされている場合)、このグリフのセットにユーロ・グリフを追加します。アプリケーションが与えられたフォントのユーロ・グリフを使う場合、LaserWriter 8.6はSymbolフォントに切り替え、そのフォントのグリフを印刷します。PostScriptレベル3のプリンタはSymbolフォントにユーロ・グリフを持つので問題はありません。レベル3以前のインタプリタを持つプリンタは、ユーロ・グリフをもっておらず、それを補うためLaserWriter 8.6はユーロ・グリフのキャラクタをダウンロードし、それを常駐Symbolフォントにマップします。キャラクタ・エンコーディングに関する詳しい情報に関しては、テクノート1146,"LaserWriter 8とフォント"を参照してください。AppleのOSの各リリースでのユーロ記号のサポートに関しては、テクノート1140,"ユーロ通貨記号"を参照してください。

移動可能なプレファレンス・ファイル

多数のユーザからの要望により、AppleはLaserWriter 8のプレファレンス・ファイルをマシンからマシンへ移動できる機能を追加しました。つまり、LaserWriterのプレファレンスの設定を保守する際に、RevRdistのようなツールを使って複数のマシンにひとつのディスクの複製が作れると言うことです。

PrGeneral opcodes

表1にLaserWriter 8.6で実現されサポートされたPrGeneral opcodesを挙げます。LaserWriter 8.6の日本語にローカライズされたリリースでは、部分フォント・ダウンロードのためのPrGeneralコールが追加されました。

表 1

Opcode Operation

Minimum LW 8 version

4

getRslDataOp

8.0 以上

5

setRslOp

8.0 以上

6

draftBitsOp

8.0 以上

7

noDraftBitsOp

8.0 以上

8

getRotnOp

8.0 以上

9

NoGrayScl

LaserWriter 8 では使わない

10

getPSInfoOp

8.0 以上

11

PSIntentionsOp

8.0 以上

12

enableColorMatchingOp

8.5.1 以上

13

registerProfileOp

ColorSync 1.x のみ、LaserWriter 8では使わない

14

PSAdobeOp

8.0 以上

15

PSPrimaryPPDOp

8.0 以上

16

kLoadCommProcsOp

8.0 以上

17

kUnloadCommProcsOp

8.0 以上

18

kExtendPrintRecOp

8.4 以上

19

kGetExtendedPrintRecOp

8.4 以上

20

kPrinterDirectOpCode

LaserWriter 8 では使わない

21

kSetExtendedPrintRecOp

8.4 以上

22

kPrVersionOp

8.4 以上

23

kDTPGetPrinterInfo

LaserWriter 8では使わない; 3rd party desktop printing

24

kDTPIsSamePrinterInfo

LaserWriter 8 では使われない; 3rd party desktop printing

25

kDTPSetDefaultPrinterInfo

LaserWriter 8 では使われない; 3rd party desktop printing

26

kPrEnablePartialFonts

8.6--日本語版のみ

PrGeneralに関する詳細につきましては、develop Issue 3の "Meet PrGeneral, the Trap that Makes the Most of the Printing Manager" を参照して下さい。

注:
ドキュメントに含まれているグリフに限ったフォントの一部分のダウンロードを行う機能が、LaserWriter 8.6の日本語にローカライズされたドライバに追加されました。部分フォントは、新しいATSUI APIを利用するアプリケーションにのみサポートされます。PostScriptBeginピクチャ・コメント(とそのバリエーション)を使うアプリケーションが部分フォントを利用する場合、新しいPrGeneral opcodeのkPrEnablePartialFontsを使わなければならないことに注意して下さい。そのような多くのPostScriptアプリケーションは、LaserWriterがフォントの全てをダウンロードすることに依存しています。新しいPrGeneralコールはこのようなアプリケーションでも部分フォントのダウンロードが可能になるように作成されました。LaserWriter 8はkPrEnablePartialFonts PrGeneral opcodeを"信用"していますので、ダウンロードするPostScriptのフォント・データ・コメントに、それ以外のフォントを埋め込まないでください。部分フォントのダウンロードはバックグラウンド・プリンティングのモードの時のみ動作します。これはドライバがPostScriptを送信する際に、ジョブが使用する予定のグリフのセットを知っている必要があるからです。

PrintingLib ライブラリ

PrintingLib8.6は数多くのコード・フラグメントを持っていて、そのうちのあるものはデベロッパが使用できるようにドキュメントされています。本ノートとは別のドキュメントで解説されているコード・フラグメントには以下のものがあります。

設定ライブラリ(Settings Library)
PrintingLibの設定ライブラリは、LaserWriter 8.6が維持しているプリンタ・データベースへアクセスする機能を提供します。デベロッパは与えられたデスクトップ。プリンタに対するドライバの現在の情報と設定を得ることができ、システムのデスクトップ・プリンタを列挙することができます。詳しい情報はテクノート1113,"デスクトッププリンタユーティリティのカスタマイズ"を見て下さい。

ダウンロード・マネージャ
ダウンロード・マネージャによりデベロッパはファイル形式をPostScriptに変換することができ、またPostScriptファイルをプリンタに送ることができます。PrintingLibはPostScript,EPS,JPEGおよびPICTファイルをサポートしますが、さらにそれ以外のファイル形式をサポートするための外部コード・フラグメントを追加することができます。詳しい情報はテクノート11xx,"Download Manager Specification"(まもなく公開)とテクノート11xx "How To Write a Converter Plug-in for the Download Manager"(まもなく公開)を見て下さい。

プリンティング・プラグイン・マネージャ
コード・フラグメントを持つシェアド・ライブラリを新しい"Printing Plug-ins"フォルダにおいてPrintingLibが持つ基本機能を拡張することができます。プリンティング・プラグイン・マネージャはデベロッパに、これらのプラグインの機能を列挙し、検索する手段を提供します。詳しくはテクノート11xx,"Printing Plug-ins Manager Specification"(まもなく公開)とテクノート1144, "LaserWriter 8.6 に対応したカスタムホースの開発"を見て下さい。

まとめ

LaserWriter 8.6の外観は、新たにグレイ・スケールとなりアピアランス・マネージャのコントロールを使用します。この新しい外観に加えLaserWriter 8.6は、ATSUIの強力な新しいテキス機能をサポートし、また外部コード・フラグメントによりモジュラリティが向上しました。試してみたらいががでしょうか?

参考文献

このノートで触れられている他のテクノートは、Appleのテクノートのウェブ・サイトですでに公開されているか、これから公開される予定のものです。


更新日: 1998 年 10 月 2 日