アイコンを指定せずにCocoaアプリケーションを作成すると、図 7-4に示されているように、FinderとDockはそのアプリケーションに汎用のアプリケーションアイコンを割り当てます。アプリケーションをよりユーザの興味を引くものにし、ほかのアプリケーションと差別化するために、アプリケーションに独自のアプリケーションを指定する必要があります。その結果、自分のアプリケーションを、FinderウインドウとDockでほかのアプリケーションよりも目立たせることができます。このセクションでは、Icon Composerを使ってアイコンファイルを作成し、そのアイコンファイルを使うようにCurrency Converterを設定する手順を説明します。これを行うためには、本書に含まれている関連ファイルをダウンロードする必要があります。
Currency Converter用のアイコンファイルを作成するには、次の手順を実行します。
/Developer/Applications/UtilitiesにあるIcon Composerを起動します。Icon Composerに、空のアイコンファイルエディタウインドウが表示されます。
Finderで、ObjCTutorial_companion/application_icon_imagesディレクトリに移動します。このディレクトリには、Currency Converterアプリケーションアイコンを示すイメージファイルが含まれています。
イメージファイルをアイコンファイルに追加します。
図 7-5に示すように、Finderウインドウからアイコンファイルエディタの「Large Image」カラーウェルへ、c_conv512.pngをドラッグします。
ほかのサイズにイメージをコピーするかどうかを尋ねるダイアログが表示されます。「Copy to all smaller sizes」を選び、「Import」を押します。これにより、512×512のイメージは小さいサイズに自動的に縮小されます。
すべてのサイズのヒットマスクが自動的に抽出されます。ヒットマスクは、クリックされたときにイメージが反応する領域のビットマップです。
アイコンファイルエディタは、図 7-6のように見えるはずです。
アイコンファイルを保存します。
「File」>「Save As」を選びます。
「Save」ダイアログで、Currency Converterプロジェクトディレクトリに移動します。
「Save As」テキストフィールドに、APPL.icnsと入力します。
「Save」をクリックします。
Icon Composerを終了します。
Currency ConverterプロジェクトディレクトリにはAPPL.icnsファイルがありますが、それでもこれをプロジェクトに追加する必要があります。
プロジェクトにアイコンを追加するには、次の手順を実行します。
「Currency Converter」プロジェクトウインドウの「グループとファイル」リストで、Resourcesグループを選択します。
「プロジェクト」>「プロジェクトに追加」を選びます。
図 7-7に示すように、表示されるダイアログでCurrency ConverterプロジェクトディレクトリのAPPL.icnsファイルを選択し、「追加」をクリックします。
図 7-8に示されている、次に表示されるダイアログで、「追加」をクリックします。
最後に、Currency ConverterのInfo.plistファイルでapplication-icon-filenameプロパティを設定します。
Currency Converterプロジェクトで、Info.plistファイル内のCFBundleIconFileキーを見つけます。
対応するstring要素をAPPLに設定します。
Info.plistファイルを保存します。
Info.plistファイルは、リスト 7-2のように表示されているはずです。ハイライトされている行が最後の変更箇所を示しています。
リスト 7-2 Currency ConverterのInfo.plistファイルでのカスタムアプリケーションアイコンの指定
<?xml version="1.0" encoding="UTF-8"?> |
<!DOCTYPE plist PUBLIC "-//Apple Computer//DTD PLIST 1.0//EN" "http://www.apple.com/DTDs/PropertyList-1.0.dtd"> |
<plist version="1.0"> |
<dict> |
<key>CFBundleDevelopmentRegion</key> |
<string>English</string> |
<key>CFBundleExecutable</key> |
<string>${EXECUTABLE_NAME}</string> |
<key>CFBundleIconFile</key> |
<string>APPL</string> |
<key>CFBundleIdentifier</key> |
<string>com.mycompany.CurrencyConverter</string> |
<key>CFBundleInfoDictionaryVersion</key> |
<string>6.0</string> |
<key>CFBundleName</key> |
<string>${PRODUCT_NAME}</string> |
<key>CFBundlePackageType</key> |
<string>APPL</string> |
<key>CFBundleSignature</key> |
<string>????</string> |
<key>CFBundleVersion</key> |
<string>100</string> |
<key>NSMainNibFile</key> |
<string>MainMenu</string> |
<key>NSPrincipalClass</key> |
<string>NSApplication</string> |
<key>CFBundleShortVersionString</key> |
<string>1.0.0</string> |
<key>NSHumanReadableCopyright</key> |
<string>© My Company, 2007</string> |
</dict> |
</plist> |
プロジェクトでこのアイコンを表示するには、次の手順を実行します。
まだ終了していない場合は、Currency Converterを終了します。
「ビルド」>「クリーニング」を選びます。
「ビルドして進行」をクリックして、アプリケーションをビルドして実行します。
Currency Converterは、図 7-9に示すように、特徴的なアイコンになりました。
アプリケーションを適切に設定することは、自分の顧客に優れたユーザエクスペリエンスを提供するために不可欠です。このようにすることで、マネージドインストールなど、Mac OS Xサービスのいくつかを利用できるようにもなります。マネージドインストールは、アプリケーション識別子とバージョン番号に基づいて、たとえばユーザがアプリケーションの新しいバージョンに上書きして前のバージョンをインストールしようとしているかなどを調べます。結果として、ユーザは無意識のうちに混乱を招くような操作を行わないように保護されます。
マネージドインストールには、自分の製品のデリバリソリューションを作成するときに、製品の初回インストール、新しいバージョンへのアップグレード、以前のバージョンへのダウングレードの詳細について気にする必要がないという利点があります。Mac OS Xが詳細に対処します。
Last updated: 2008-01-24