Mac OS X v10.5以降の「Xcode」から複数のバージョンのXcodeデベロッパツールのインストールに対応するようになりました。Xcodeデベロッパツールの、インストール時のデフォルトの場所は引き続き「/Developer」ですが、Xcodeデベロッパツールは、外部ドライブを含むその他の任意のディレクトリまたはボリュームにインストールできます。Xcodeディレクトリには、「Developer」以外の名前を付けることもできます。以前のリリースと同様、インストール済みのXcodeディレクトリ内のサブディレクトリ階層は変更したり並べ替えたりしないでください。
Macintoshコンピュータへの「Xcode」のインストールは簡単で、Xcode Toolsインストーラを実行するだけです。複数のリリースの「Xcode」をインストールして、1つ以上のXcode環境を利用することができます。複数のXcode環境を利用することで、通常使用するリリース以外の「Xcode」リリースを使用してプロジェクトを操作したり、今後リリースされる「Xcode」のテストビルドを実行したりできます。
「Xcode」のインストール後は、基本的なXcodeツールは「<Xcode>」ディレクトリと呼ばれる単一のディレクトリに保管されます。デフォルトでは、Xcode Toolsインストーラによって「/Developer」が「<Xcode>」ディレクトリとして設定されますが、ユーザは別の場所をこのディレクトリ用に選ぶことができます。
「Xcode Tools」のディスクには、Mac OS X上で動作するソフトウェアの開発に使用するアプリケーション、コマンドラインツール、SDK、およびその他のリソースのセットがパッケージ化されています。
「Xcode Tools」のディスクには、GCCやGDBなどを含むUNIXデベロッパツールのセットが含まれています。「Xcode」のインストールでは、「<Xcode>/usr」ディレクトリにこれらのツールが含まれます。従来のUNIXベースの開発に対応するために、もう1組のUNIXデベロッパツールを「/usr」にインストールすることもできます。このオプションはデフォルトで選択されています。また、「Xcode」のUNIXツールを使用するようにシェル環境を変更することもできます。
「Xcode」のプログラムが開発リソースを検索するときに調べるファイルシステム上の場所間でファイルを移動することで、コンピュータ上のすべてのXcode環境の1つをカスタマイズできます。たとえば、ADC Core Reference Libaryの製品ドキュメントセットをコンピュータ上のすべてのXcodeリリースに配置する代わりに、ホームディレクトリまたはファイルシステムのローカルドメインに移動して容量を節約できます。
Xcode Toolsインストーラには、インストール時に必要なすべてのオプションが用意されているので、個々のパッケージの内容をインストールする必要はありません。図 1-2に示すように、「カスタムインストール...」パネルのインストールオプションは、6つのグループに分類されています。
最初のグループの「Developer Tools必須ファイル」は必ずインストールされますが、残りのグループはオプションです。各グループの内容および格納先について説明します。
Developer Tools必須ファイル(常にインストールされます)。Xcode開発環境を構成するメインアプリケーション、コマンドラインツール、およびその他のリソースが含まれています。このグループには、Xcodeアプリケーション、「Interface Builder」、「Instruments」、「Dashcode」、「Quartz Composer」、GCC 4.0.1、Mac OS X v10.4(ユニバーサル)とMac OS X v10.5のSDK、およびサンプル・ソース・コードが含まれています。
システムツール(デフォルトで選択されています)。Mac OS X上でのソフトウェアパフォーマンスの測定と最適化、ハードウェア調整、およびシステムのベンチマーク評価に使用するCHUDパフォーマンスツール(「Shark」を含みます)です。分散ビルドとInstruments/DTrace統合を有効にするためのサポートも含まれています。参考:CHUDは、起動ボリュームの「/Developer」にインストールされます。
UNIX開発サポート(デフォルトで選択されています)。起動ボリュームからコマンドライン開発を行うためのオプションのツールです。「Developer Tools必須ファイル」グループに含まれているGCCコンパイラとコマンドラインツールの複製を起動ボリュームにインストールします。Mac OS Xを使ってソフトウェアを開発するためのヘッダファイル、ライブラリ、およびその他のリソースも起動ボリュームにインストールします。このパッケージは、シェルスクリプトおよびmakefileがデベロッパツールを必要とするときに、ユーザの指定した場所にあるデベロッパツールにアクセスできるようにするために提供されます。この内容は移動できず、起動ボリュームにのみインストールされます。
Core Reference Libary(デフォルトで選択されています)。アップルのMac OS XおよびDeveloper Tools技術リソース(ガイド、リファレンス、リリースノート、サンプルコード、テクニカルノート、テクニカルQ&Aなど)で構成されるXcode製品ドキュメントセットです。
Mac OS X 10.3.9サポート(オプション)。Mac OS X v10.3.9 APIをターゲットとするアプリケーションを開発するためのサポートを追加します。アップル版のGCC 3.3コンパイラとMac OS X v10.3.9 SDKが含まれます。参考:GCC 3.3は移動できず、起動ボリュームにインストールされます。
WebObjects(オプション)。WebObjectsの開発ツール、サンプルコード、および製品ドキュメントをインストールします。参考:WebObjectsは移動できず、起動ボリュームの「/Developer」にインストールされます。
Mac OS X v10.5(Leopard)DVDを使ってXcode 3.0 Developer Toolsをインストールするには:
Mac OS X v10.5(Leopard)がインストールされているパーティションを使って起動します。
Mac OS X v10.5(Leopard)のインストールDVDをセットします。
XcodeTools.mpkgファイル(「Optional Installs/Xcode Tools」ディレクトリ内にあります)をダブルクリックします。
インストーラの指示に従って操作します。インストーラにはいくつかのオプションが用意されています:
「Xcode Tools」を別のディレクトリにインストールしたい場合、または別のボリューム上の標準の「/Developer」ディレクトリにインストールしたい場合は、「カスタマイズ」を選択する必要があります。次に、「場所」メニューの項目から「Developer Tools必須ファイル」の新しい場所を選択します。
「Mac OS X 10.3.9サポート」または「WebObjects」をインストールしたい場合は、「カスタマイズ」を選択してそれらのインストールグループをチェックする必要があります。
管理ユーザとして認証します。Mac OS Xを設定するときに作成する最初のユーザには、デフォルトで管理者特権が設定されます。
Xcodeデベロッパツールをインストールすると、「Xcode」を起動し、「ヘルプ」メニューのいずれかの項目を選択して、製品ドキュメントを利用できます。「Xcode」、「Instruments」、「Interface Builder」などの開発者用アプリケーションは、「<Xcode>/Applications」にインストールされます。
Xcode Toolsインストーラはファイルシステム上の複数のドメインにファイルを配置するため、「Xcode」をアンインストールする必要がある場合は、アンインストールスクリプトを実行してください。Xcodeリリースをアンインストールするには、uninstall-devtoolsスクリプト(「<Xcode>/Library」にあります)を実行する必要があります。このスクリプトは、1つの引数(--mode)を受け取ります。その値は、アンインストールしたいインストールグループによって決まります。
起動ボリュームのXcodeデベロッパツールとXcodeディレクトリをアンインストールするには、「ターミナル」ウインドウを開いて次のように入力します:
sudo <Xcode>/Library/uninstall-devtools --mode=all |
起動ボリュームの基底デベロッパのコンテンツを取り除き、Xcodeディレクトリをそのまま残すときは、「ターミナル」ウインドウから次のように入力します:
sudo <Xcode>/Library/uninstall-devtools --mode=systemsupport |
起動ボリュームのUNIX用開発サポートを取り除き、Xcodeディレクトリとそのサポートファイルをそのまま残すときは、「ターミナル」ウインドウから次のように入力します:
sudo <Xcode>/Library/uninstall-devtools --mode=unixdev |
Xcodeディレクトリだけをアンインストールするには、そのディレクトリをゴミ箱にドラッグするか、「ターミナル」ウインドウから次のように入力します:
sudo <Xcode>/Library/uninstall-devtools --mode=xcodedir |
たとえば、「システムツール」ファイルと「<Xcode>」ディレクトリを取り除くには、次のコマンドを実行します:
sudo <Xcode>/Library/uninstall-devtools --mode=systemsupport |
sudo <Xcode>/Library/uninstall-devtools --mode=xcodedir |
uninstall-devtoolsスクリプトで取り除かれるのは、表 2-2の一覧に示されているディレクトリだけです。「~/Library/Developer/Xcode_3.0」など、「Xcode」が使用する可能性のあるほかのディレクトリは、手動で取り除く必要があります。
Last updated: 2008-05-27