App Clip
App Clipはアプリの一部をコンパクトにしたもので、必要なときに簡単に見つけることができ、完全版のアプリをインストールしていなくても、ユーザーはアプリのタスクをすばやく実行できます。レストランのテイクアウト注文、自転車のレンタル、スマート家電の初期設定など、ユーザーはApp Clipを起動して、すばやくタスクを実行し、完了することができます。タスクの完了後に、完全版のアプリをApp Storeからダウンロードするようユーザーに促すことも可能です。
App Clipはアプリの一部をコンパクトにしたもので、必要なときに簡単に見つけることができ、完全版のアプリをインストールしていなくても、ユーザーはアプリのタスクをすばやく実行できます。レストランのテイクアウト注文、自転車のレンタル、スマート家電の初期設定など、ユーザーはApp Clipを起動して、すばやくタスクを実行し、完了することができます。タスクの完了後に、完全版のアプリをApp Storeからダウンロードするようユーザーに促すことも可能です。
App Clipはアプリの機能の一部をコンパクトに提供するもので、完全版のアプリと同じXcodeプロジェクト内でiOS SDKを使用して作成します。App Clipは軽量のため、デバイスにすでにダウンロード済みでない場合でもすばやく起動できます。審査に提出する準備ができたApp Clipは、App Store Connectで、完全版のアプリの一部として管理することになります。
App Clipを提供すれば、アプリの価値を手軽に知ってもらうことができます。ユーザーが完全版のアプリを簡単にダウンロードできるよう、App Clip内で適切なタイミングでダウンロードのオプションを表示することをおすすめします。ユーザーが入力した情報を保存しておき、完全版のアプリにその情報をシームレスに移行することも可能です。
App Clipは1つのタスクをすばやく実行することに特化しています。そのため、ユーザーが数秒間のうちにタスクを開始して完了できることが理想的です。以下の方法を使用すると、ユーザー体験をさらに効率化できます。
クレジットカード情報の入力を求める代わりに、Apple Payでの決済を受け付けることができます。
ユーザーに合わせた体験を提供しやすくするため、App Clipでは「Appleでサインイン」を使用することができます。これにより、ユーザーはフォームへの入力やアカウントの新規作成を行わずに、アプリのサービスにサインインできます。
利用できるApp Clipをユーザーがどのように見つけ、起動できるかが重要になります。
ユーザーにApp Clipを見つけてもらう最良の方法は、App Clipコードを使用することです。視覚的に美しく、特徴的であるため、App Clipが利用できることが一目でわかります。それぞれのApp ClipコードにはNFCタグを組み込むことができるため、タップしたり、カメラアプリやコントロールセンターのコードスキャナーでスキャンすることができます。
NFCタグを配置した指定の場所でユーザーがiPhoneをかざしてタップすると、ロック画面からでもApp Clipを起動できます。
ユーザーがApp Clipを共有できるようデベロッパ側で設定すれば、リンクを受け取った人はメッセージアプリから直接App Clipを起動できます。
デフォルトのApp Clipリンクを使っている場合、ほかのアプリに表示されるリンクを介してApp Clipを起動できます。
App Clipはホーム画面に表示されませんが、最近使用したApp Clipはアプリライブラリの「最近追加した項目」カテゴリに表示され、そこから起動できます。
QRコードを配置した指定の場所でユーザーがカメラアプリやコントロールセンターのコードスキャナーでコードをスキャンすると、App Clipを起動できます。
Webサイトにスマートアプリバナーを追加すれば、閲覧ユーザーはそれをタップするだけでApp Clipを起動できます。iOS 15とiPadOS 15以降では、WebページにApp Clipカードをフルに表示させることもできます。SafariViewControllerを使用してWebコンテンツをレンダリングしているアプリでは、アプリのUIの一部としてカードを表示させることができ、アプリ内から直接App Clipを起動できます。
App Clipが特定の場所に関連付けられている場合、マップ上の情報カードに表示されるようApp Clipを登録すると、ユーザーはマップからApp Clipを起動できます。必要に応じて、Siriからの提案として表示させたり、Spotlight検索に表示させたりすることもできます。
App Clipでは、起動後最長8時間まで、アプリの機能に関する重要な情報を知らせる通知を送信できます。8時間が経過した後もApp Clipで通知を送信する必要がある場合は、App Clipがデバイス上に存在している間は通知を送信できるようにするための許可をリクエストできます。
App Clip専用の位置情報確認用APIを使用すると、スキャンしたApp Clipコード、NFCタグ、QRコードが所定の場所で使用されているかどうかを1回限定で確認できるため、別の場所に関連付けられたコードを使用している誤った支払いや購入を防ぐことができます。
デバイス上でローカルの起動環境を構成し、App Clipコード、QRコード、NFCタグ、Safariスマートアプリバナー、またはメッセージアプリのリンクを使ってエンドツーエンドテストを実施できます。これにより、App ClipをWebサイトに関連付けたり、TestFlightにビルドをアップロードしたりすることなく、テストを実施できます。
複数のApp Clip体験を作成して、アプリの異なるタスクを実行できるようにすることができます。各体験にはApp Clipカード、呼び出しURL、呼び出しメソッドのメタデータが含まれます。
ユーザーのデバイスに完全版のアプリがインストールされている場合、App ClipコードおよびApp Clipへのリンクを使用すると、App Clipではなく完全版のアプリが開きます。その際、アプリがリンクを適切に処理し、App Clipと同じ機能性を提供できるようにしてください。