Xcode 5 の新機能

Xcode は、Mac および iOS のアプリケーションを開発するための完全なツールセットです。Xcode 5 に収録されているツールは、高速で効率のよい高品質なアプリケーションの開発に、今まで以上に貢献します。Xcode では、アプリケーションで最新の Apple のサービスが使用されるようにアプリケーションが自動的に設定されるほか、統合されたアセットカタログで多くのイメージが管理されます。さらに、iOS 7 または OS X Mavericks での優れたアプリケーションの設計にも役立ちます。

Xcode 5 では、テストの作成および実行、コードの解析、パフォーマンスの監視が信じられないくらい簡単になります。その継続的な統合環境にアクセスすることにより、チームはこれまでよりも優れたアプリケーションを作成することができます。

自動設定

Xcode 5 では、アプリケーションで iCloud、PassBook、Game Center などの Apple のサービスが有効になるように、直接 IDE 内でアプリケーションを自動的に設定します。新機能のエディタでは、スイッチを切り替えるように、Apple のサービスを有効にすることができます。Apple ID を入力するだけで、Xcode がユーザーに代わってチーム、証明書、権限の管理を行います。「Run (実行)」をクリックすると、Xcode によって、適切なフレームワークの追加、適切なプロビジョニングプロファイルおよび権限の作成、アプリケーションへの署名が自動的に実行されます。

テストナビゲータ

品質の高いアプリケーションを作成するには、包括的なテストを作成する必要があります。Xcode 5 の新しいテストナビゲータ (ユニットテストの作成、編集、実行に便利) を利用することにより、テスト主導型の開発がこれまで以上に簡単になります。個々のテストまたは選択したテストグループは、ワンクリックで実行できます。アシスタントエディタは、テストとアプリケーションコードを自動的に並べて配置する、新しいテスト固有のカテゴリを提供します。

Continuous Integration 用の Bot

Xcode 5 では、OS X Mavericks の OS X Server と緊密に連携することで、「Bot」を簡単に作成できます。この Bot では、アプリケーションの構築、完全なテストスイートの実行、潜在的なバグを見つけるための Xcode 静的アナライザの実行が継続的に行われます。数回クリックするだけで新しい Bot を作成でき、作成した Bot は、ネットワーク内の任意の Mac 上ですぐに動作させることができます。リモート Mac 上でさまざまな統合処理が実行されている間は、ローカルコンピュータ上の Xcode によってビルドとテストレポートが表示されます。

また Bot は、夜間に QA チーム向けのリリースを定期的に生成するのにも最適です。Bot はチェックインのたびに動作し、何らかの障害が発生している場合はすぐにコミッターに警告するように設定することもできます。Bot は、接続されている iPhone および iPad 上の iOS アプリケーションをテストし、デバイス固有のバグが存在する場合にそれを明らかにすることもできます。継続的な統合についてさらに詳しく

Auto Layout

Auto Layout は、画面の大きさ、向き、ローカライズに合わせて自動的に調整される単一のユーザーインターフェイスの作成を可能にする強力な技術です。Xcode 5 では、Interface Builder の Auto Layout への対応機能が大幅に強化されています。Interface Builder は、目的に応じて自由にサポート機能を利用できる自由なキャンバスのようなもので、ここで最高のアプリケーションを開発できます。制約が存在しない場合や、制約が誤設定されている場合、Xcode では有用なアラートが発行されます。Interface Builder は、ユーザーに代わってレイアウトを修正することもできます。

アセット管理

美しいアプリケーションは、多数の画像から構成されています。iPad、iPhone、Mac のアイコン、各種画面サイズの起動画面、さまざまなカスタムアートワークなどがあります。Xcode 5 の .xcassets とラベル付されたアセットカタログでは、画像の管理がより一層簡単になっています。ファイルを個別に管理したり、ファイル名の規則を覚えたりしなくても、各画像のすべてのバージョンを操作できます。アセットカタログでは画像「スプリット」も作成できます。これにより、ファイルサイズを小さく維持しながら、インターフェイスのレイアウトに応じて画像を動的に拡大縮小することができます。

デバッグゲージ

Xcode 5 の新しいデバッグゲージには、CPU、メモリ、電力、iCloud、OpenGL ES などを含め、リソース消費データが一目でわかるように表示されます。アプリケーションの実行中に、このゲージ自体によって追加されるオーバーヘッドもほとんどありません。このゲージにより、CPU またはメモリの使用量が急増したタイミングが明確になり、それ以外の問題が隠れている場合はユーザーが気付くよりもかなり前に警告が出力されます。ゲージをクリックすると、アプリケーションに悪影響を与える可能性がある項目に関する予備診断によって、詳細なレポートが表示されます。1 つのボタンをクリックするだけで、Instruments が起動し、すぐにアプリケーションのパフォーマンスの詳細な分析が開始します。

Xcode のビジュアルデバッガ

パワフルな LLDB デバッグエンジンに組み込まれた Xcode 5 の Xcode ビジュアルデバッガは、不要なものが削除され、分かりやすくなっています。コードにマウスカーソルを合わせて表示されるデータチップも、応答が速くなっています。いずれのビュー内の変数も一目で簡単に理解できるようにフォーマットされています。さらにクイックルック機能では、メモリ内の画像、Web ページ、ベジエ曲線、ドキュメントを簡単に確認できるようになりました。エディタ内のオブジェクトは、シングルクリックで印刷することもできます。

ソース管理

新たに追加されたトップレベルの「Source Control」メニューでは、作業中のプロジェクトにおいて現在アクティブになっているブランチを常に表示し、ブランチを切り替え、作成、マージするためのクイックアクセス機能も用意されています。新しい機能ブランチの作成またはバグの修正のためにコードを離れる必要はありません。表示しているコードを書いた覚えがない場合でも、エディタの右側でその行の担当者を確認できます。Xcode の新しいアカウント環境設定では、すべてのリポジトリを一箇所で管理できます。また OS X Mavericks の OS X Server では、ユーザーやのチームに代わって Git リポジトリをホストすることもできます。