サインインを簡単に。

アプリやWebサイトを使い始めるユーザーに、迅速かつ安全で、プライバシーにも配慮したアカウントの設定方法を提供しましょう。

プランニング

Appleでサインインを利用することで、デベロッパのシステムに、名前、認証済みのメールアドレス、一意の永続的なIDを使用してユーザーアカウントを設定することが可能となり、ユーザーがApple IDでアプリにサインインできるようになります。Appleでサインインは、iOS、macOS、tvOS、watchOSに加えて、Webサイトや他のプラットフォームで実行されるバージョンのアプリに実装することができます。アカウントを設定したユーザーは、そのアプリが提供されているところであればどこからでもサインインできます。

活用例

Appleでサインインを利用すると、次のことを簡単に行えます。

  • アカウントなしでは機能が制限されるアプリの場合、ユーザーがアプリを使用し始めてからすぐのタイミングでアカウントを作成できるようにする。
  • ユーザーがアプリの機能を体験した後にアカウントを作成できるようにする(進捗状況の保存やプロファイルの設定のためにアカウントを作成するなど)。
  • ユーザーがゲストとして購入を実行した後にアカウントを作成できるようにする。
  • アカウントをすでにお持ちのユーザーがサインインできるようにし、またどのバージョンのアプリやWebサイトでも再認証できるようにする。

ガイドライン

ユーザーのプライマリアカウントをアプリで設定したり認証したりする際にサードパーティのログインサービスやソーシャルログインサービスを使用するアプリでは、同等のオプションの1つとしてAppleでサインインを組み込む必要があります。Appleでサインインに対応するアプリやWebサイトのプランニングやデザインを行う際は、以下のガイドラインに準拠してください。また、ヒューマンインターフェイスガイドラインでは、左揃えのボタン、中央揃えのボタン、ロゴのみのボタンをダウンロードできます。アプリのアップデートは2020年6月30日以降に、準拠が求められます。

実装

サービスIDと鍵の設定

Appleでサインインを実装するには、事前にApple Developerアカウントの「Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロファイル)」でIDと鍵を設定する必要があります。組織の場合は、Appleでサインインが有効になっている各サービスIDに対して、最大100個のWebサイトのURLを登録できます。個人の場合は最大10個です。

設定の手順を確認する

メールリレーサービス

Appleのプライベートメールリレーサービスは、プライバシーを重視するユーザーがアカウントを設定する際、個人用メールアドレスのプライバシーを保つために利用します。こうしたユーザーにリレーサービス経由でEメールを送信するには、デベロッパはアウトバウンドメールドメイン、サブドメイン、またはメールアドレスを登録する必要があります。登録プロセスでは、Sender Policy Frameworkのレコード検証情報が提供され、Webサイトサーバのファイル検証を行う必要はありません。組織の場合は、最大100個のメールドメインを登録できます。個人の場合は、最大32個のメールドメインを登録できます。

お使いのアカウントで、Appleのプライベートメールリレーサービスを使用したEメールの送信エラーが検出された場合、Account Holder(アカウントホルダー)およびAdmin(管理者)に定期的に通知メールが配信されます。Account HolderおよびAdminは、「Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロファイル)」の「More(その他)」セクションで通知Eメールの配信を停止することができます。

アウトバウンドメールドメインの登録について詳しく

プライベートメールリレーサービスについて詳しく

アプリ

ユーザーがアカウントを設定してiOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOS向けのアプリにサインインできるようにするには、AuthenticationServicesフレームワークを使用します。

AuthenticationServicesについて詳しく

Unityツール

新しいUnity Asset Storeパッケージを使用すれば、Unityで構築されたゲームやアプリに簡単にAppleでサインインを組み込むことができます。

Unityでさらに詳しく

Webおよび他のプラットフォーム

ユーザーがアカウントを設定してWebサイトや他のプラットフォームのアプリにサインインできるようにするには、AppleでサインインJSを使用します。

AppleでサインインJSについて詳しく

Sign in with Apple API

アプリに提示される認証コードを検証し、ユーザーのステータスをAppleのサーバで直接チェックするには、Sign in with Apple APIを使用します。

Sign in with Apple APIについて詳しく

Roster API

Roster APIを使用すると、Apple School Managerのユーザー情報やクラス情報にアクセスできます。

Roster APIについて詳しく

テストと確認

Xcode

アプリをテストするには、最新バージョンのXcodeを使用し、デバイスをiOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOSの最新バージョンにアップデートしてください。Webサイトをテストするには、そのWebサイトを、App Storeで入手可能かつAppleでサインインに対応済みのアプリと関連付ける必要があります。

最新のソフトウェアをダウンロードする

リソース

Appleでサインインの実装に必要なツール、ドキュメント、リソースを確認しましょう。

さらに詳しく