WWDCのミュージック
2020年6月23日
WWDCと言えば、欠かせないのが音楽です。Apple Musicで配信されているWWDC20プレイリストコレクションを利用して、KhalidやThe Killersをリビングルームに呼び、あなただけのミュージックカンファレンスを開催しましょう。WWDC20のオープニングプレイリストには、Glass AnimalsやAlicia Keysなどの素晴らしいアーティストたちが登場し、今年のオープニングビデオを飾ったAuroraも収録されています。
さらにApple Musicでは、開発コミュニティと音楽との強いつながりを称え、新しい「Music to Code to」シリーズも配信しています。このシリーズでは、様々なスタイルやジャンルの音楽を集めた数時間にわたるプレイリストが複数用意されています。
デベロッパたちは長い間、音楽とのつながりを見出し、音楽からインスピレーションを受けてきました。Apple Arcadeの「Where Cards Fall」を制作した会社The Game BandのクリエイターSam Rosenthalは、その社名は、これまで聴いてきたバンドへの敬意を表していると語ってくれました。「私が本当に好きになったバンドって、一つの音に固執しないバンドが多かったんです」とRosenthal。彼はその哲学を自分の仕事にも取り入れてきました。「何かを作る時はいつも、前回とは違うものを作るようにしています。そこに驚きがないとね」
一方、ライターおよびショートカット開発者であるFederico Viticciのように、音楽への愛を基盤にプロジェクト全体を作り上げている人もいます。2019年、イタリア出身のViticciが設計・構築したショートカット「MusicBot」は、自分のライブラリにある音楽をもっと楽しめるようにしたり、よく使うミュージックAppをすばやく操作できるようにするものです。
「MusicBotを開発する際、自分のミュージックライブラリで簡単に見つけられるデータを使ってテストする必要がありました」と彼は言います。そこでViticciが選んだのは彼が「昔から好きなバンド」であるOasis。数多くのアルバムが豊富なテスト素材になりました。
Swift Student Challengeの受賞者の何人かは、モチベーションを高めてくれた音楽に感謝している、と語っています。「(自分の)Playgroundを制作している間、私はWWDC19プレイリストを聴いていました」と語るのはGloria Cretella。2回の奨学金受賞者であるCretellaが初めてWWDCに参加したのは2019年。その時の体験を思い出すためにプレイリストを聴いていたのだそうです。彼女は言います。「ちょっとノスタルジックな気分でした。WWDCのバックグラウンドに流れていた曲を聴きながらプログラミングしていると、当時の記憶が蘇りました」
誰にでも、お気に入りの曲や最高のミックスがあります。Brazillian Student Challengeの受賞者であるHenrique Conteはコーディング中、フランス語の曲を聴くのが好きで、特に気に入っているのがベルギー出身の歌手Angèleです。「新しい言語を学ぶのは、私が情熱を感じることの一つです。言語を学ぶことで、世界とつながり、文化を理解することができるからです」と彼は話します。フランスの曲のプレイリストを聴くことで語学力を向上できると同時に、Angèleの音楽は、目の前の課題への集中力を高めてくれる、と彼は語ってくれました。
「StaffPad」の開発者で作曲家のDavid William Hearnのように、プロジェクトの間の落ち着いた時間に音楽を楽しむのが好き、という人もいます。「実は今、再びクラシックの名作を楽しんでいるんです」と彼は語ります。Hearnの述べる名作の中には、20世紀の作曲家Erich Wolfgang Korngoldの作品も含まれています。作品の中には、クラシックとしては短いものもありますが、Hearnは長い年月をかけて育まれた芸術性とその背後にあるこだわりを鋭く感じ取ります。「楽曲は、作曲者の人生そのものです。そこに大きな魅力を感じます」
Apple Musicで、あるいはほかのサービスで、次のプログラミングプロジェクトに最適なサウンドトラックを見つけて、人間ならではの楽しみを存分に味わいましょう。「音楽は私たちの違いを超越し、私たちを団結させる力を持っています」とViticciは語ります。「世界で何が起きていても、音楽は私たちに、つながりを感じさせてくれます」
Apple Musicで、WWDC20プレイリストのフルコレクションをお楽しみください。