作業効率化を新たなレベルに

iPadOS 16に追加された作業効率向上のための新しい機能により、iPadでできることがさらに広がります。最先端の共同作業体験を構築し、さらに機能性に優れた直観的なAppとパワフルなプロのワークフローを開発しましょう。外部ディスプレイに完全対応し、大画面でのApp表示が可能になったため、ユーザーは新しいiPadのマルチタスキング方法であるステージマネージャを存分に活用できます。また、新しいAPIや機能により、ユーザーの作業効率がさらに高まります。主な最新テクノロジーを紹介します。

デスクトップクラスのiPad向けApp開発

外部ディスプレイのサポート

外部ディスプレイに完全対応したことで、デスクトップクラスのワークフローが可能になります。また、マルチタスク体験が強化され、重要なAppやコンテンツはすぐにアクセスできるように表示したままにしておくことができます。AppのUIを最適化して、動的なウインドウサイズ変更をサポートし、大きなディスプレイ上でも美しく映し出されるようにしましょう。

エディタスタイルのナビゲーションバー

新しいエディタスタイルのナビゲーションバーを組み込んだパワフルなドキュメント編集Appを構築すれば、Macのツールバーの柔軟性をiPadでも活用でき、完全なカスタマイズも可能になります。タップ1つで一般的な編集操作にアクセスできるようにしたり、タイトルメニューに、移動、複製、名前の変更、書き出し、共有、ドラッグといった、ドキュメントのクイックアクションを追加したりすることができます。

テキスト編集メニューの機能強化

テキスト編集メニューの機能強化により、ユーザーの入力タイプ(タッチまたはポインタ)に応じてテキストが調整されるため、スムーズなテキスト編集体験を作り出すことができます。

検索と置換

テキスト内での「検索と置換」がサポートされます。1つのAPIでシステム標準の「検索と置換」が開くようにテキストビューを設定し、カスタムのテキスト実装に新しい検索操作を活用できます。

インライン検索

新しいインライン検索UIを使用すると、コンテンツがさらに見つけやすくなります。検索候補機能を追加すれば、さらにすばやくコンテンツが見つかります。

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App Intent

App上でのタスクが、音声やタップ操作で簡単に実行できるようになります。App Intentは、アクションを短時間で簡単に構築できるよう設計されたSwift専用の新しいフレームワークで、新しいAppショートカットを構築するために使用できます。Appショートカットを使うためにユーザー設定は必要なく、AppがiOS、iPadOS、watchOSにインストールされると同時に利用可能になり、ショートカットApp、Spotlight、Siriから実行できます。Appショートカットはパラメータと別名に対応しているため、ユーザーはSiriを通してより自然にAppとやり取りできます。

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マップ

非常に詳細な3D都市体験を含め、新しくなったマップを最大限に活用しましょう。3D地図にシームレスに統合するオーバーレイを使用してデータを視覚化し、Selectable Map FeaturesとLook Around APIを使用し、インタラクティブで臨場感あふれる体験を生み出すことができます。新しいMaps Server APIは、パフォーマンスの向上、データ使用量の削減、バッテリー持続時間の改善を実現します。

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App内課金

新しいAPIと最新の機能強化を活用すると、より優れたApp内課金体験を生み出すことができます。XcodeにApp Store ConnectからのApp内課金アイテムを同期したり、AppにStoreKitのメッセージシートを表示する条件をコントロールしたり、App内にオファーコード利用シートを表示したりできます。テスト通知をリクエストする機能や、App内課金の追加シナリオをSandbox環境とXcodeでテストする機能など、新しいテスト機能を活用して優れたユーザー体験を構築できます。

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Metal 3

Metalには、低オーバーヘッドのAPI、ハイレベルのシェーディング言語、緊密に統合されたグラフィックスと演算プログラム、GPUのプロファイル/デバッグ用の高度なツールセットが用意されているため、Appleプラットフォームでハードウェアアクセラレーターを使用するグラフィックスの強化が可能です。またMetal 3には、ゲームやプロ向けAppでAppleシリコンのポテンシャルを最大限に発揮するためのパワフルな機能が追加されました。より短時間での高解像度グラフィックスのレンダリング、より高速なリソースの読み込み、GPUを活用した機械学習ネットワークのトレーニングなどが可能になりました。

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WeatherKit

幅広いデータに基づいた有益な気象情報をAppやサービスで提供することにより、ユーザーは最新情報を確認し、身を守り、備えることができます。WeatherKitは、プラットフォーム固有のSwift APIを使って簡単にAppに導入できます。その他のプラットフォームでも、REST APIを使って利用できます。

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RoomPlan

ARKitを活用するRoomPlanは、iPhoneやiPadのカメラとLiDARスキャナを使用して部屋の3D見取り図を作成する新しいSwift APIです。見取り図には部屋の寸法や家具の種類などの主な特徴を含めることができます。

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ARKit 6

4Kビデオ対応となったARKit 6は、目を見張るような、高解像度の4Kビデオをキャプチャできます。プロフェッショナルな映像編集、映画製作、ソーシャルメディアなどのAppに最適です。ビデオとキャプチャの機能が拡張され、HDRビデオとバックグラウンドでの高解像度の画像キャプチャに対応しました。またARKit 6では、ロケーションアンカーがモントリオール、シドニー、シンガポール、東京などの都市に新たに対応し、モーションキャプチャの機能も強化されています。

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機械学習

Core MLで、Xcodeの新しいInstrumentsとパフォーマンスレポートが追加され、MLを活用する機能を分析できるようになりました。新しいFloat16データタイプ、効率的な出力バッキング、負荷分散圧縮、メモリ内モデルのサポートと、CPUおよびNeural Engineへの演算を限定する新しいオプションにより、Core MLの統合を最適化できます。

Create ML APIを活用してユーザーの入力またはデバイス上の動作から直接モデルをトレーニングすることで、Appにダイナミックな機能を実装しましょう。これにより、ユーザーのプライバシーを保護しつつ、状況に応じパーソナライズされた体験を提供することができます。新しいCreate ML Componentsフレームワークと、豊富なMLビルディングブロックとを組み合わせることで、独自のカスタムモデルとトレーニングパイプラインを定義できます。

機械学習についてさらに詳しく

SharePlay

SharePlayを使って、FaceTime内だけでなく、メッセージAppでも体験を直接共有できるようになりました。iOSとiPadOSでは、SharePlay対応のAppがFaceTimeコントロールにも表示されるため、ユーザーはAppで利用できる共有機能を発見しやすくなります。

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あなたと共有

新しいShared with YouフレームワークとCollaboration APIを使用することにより、Appが提供するコラボレーション体験をメッセージApp内やFaceTime内に表示させ、ユーザーがメッセージApp内で共有したコンテンツを、App内の新しい「あなたと共有」セクションでハイライトすることが可能です。

「あなたと共有」についてさらに詳しく

Focus filter API

集中モードフィルタにより、集中モードの設定をより有益な形で反映させることが可能になりました。ユーザーが選択した集中モード設定に基づき、そのユーザーにとって重要な情報のみがApp内に表示されます。また、集中モード設定の具体的な情報はAppに提供されないため、プライバシーも保護されます。

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パスキー

アカウント認証の業界標準規格をベースとしたパスキーにより、パスワードが暗号鍵のペアに変更され、より簡単に使用できるようになったのと同時に、安全性もさらに向上しました。パスキーに切り替えることで、各種プラットフォームでシンプルかつ安全にAppやWebサイトにサインインでき、パスワードも必要なくなります。

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Appleデベロッパ向けの最新情報

最高のAppの開発に役立つ、Appleの全プラットフォーム向け最新テクノロジーをさらに紹介します。

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ツールとリソース

Xcode および以下のリソースを使って、iPadOS 向けのAppをビルドしましょう。

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