App内課金

すべてのAppleプラットフォームで利用可能なApp内課金を通じて、デジタル商品、サブスクリプション、プレミアムコンテンツなどの追加のコンテンツや機能をApp内で直接提供しましょう。また、App Store上で直接App内課金をプロモーションしたり提供したりすることも可能です。

iPhoneとその後ろにiPadがあり、それぞれの画面にさまざまな購入オプションが表示されている

概要

App内課金は、Appleの世界最高水準の販売・決済システムに支えられた一貫性のある安全なエクスペリエンスで、ユーザーは購入アイテムやサブスクリプションの履歴確認や管理を簡単に行うことができます。

App内課金を使ってユーザーが行えること:

  • Apple IDに関連付けられた支払い方法を使い、45の通貨で迅速に支払いを実行できます。Apple Pay、クレジットまたはデビットカード、ストアクレジット、地域固有の支払い方法など、約200種類もの支払い方法に対応しており、登録情報はすべて安全に保存されます。
  • 購入したコンテンツは、Appが対応しているすべてのデバイスからアクセスでき、新しいデバイスでも利用できます。
  • 問題を報告する」を使って、購入したコンテンツに関するサポートを受けたり、返金をリクエストしたりできます。
  • 対象となる購入アイテムは、ファミリー共有で共有できます。
  • 購入履歴を1か所でまとめて確認できます。
  • すべてのサブスクリプションを1か所で管理できます。

App内課金のタイプ

App内課金には4つのタイプがあり、App内で複数のタイプを提供することが可能です。

消耗型

ゲーム内での進捗を促すライフや宝石、デートAppでの自分のプロフィールの表示頻度を向上するためのブーストなど、さまざまな種類の消耗型アイテムを提供することができます。消耗型のApp内課金は一度使うとなくなり、再度購入することが可能です。フリーミアムビジネスモデルを使うAppやゲームでよく提供されています。

非消耗型

一度購入すれば無期限に使用できる、非消耗型のプレミアム機能を提供することができます。たとえば、写真Appの追加フィルタ、イラスト作成Appの追加ブラシ、ゲームのコスメティックアイテムなどがあります。非消耗型の購入アイテムでは、ファミリー共有を提供することができます。

自動更新サブスクリプション

Appのコンテンツ、サービス、プレミアム機能への継続的なアクセスを提供することができます。自動更新サブスクリプションでは、ユーザーがキャンセルするまで定期的に課金が行われます。一般的なユースケースには、メディアやコンテンツのライブラリ(ビデオ、音楽、記事など)、サービスとしてのソフトウェア(クラウドストレージ、仕事効率化、グラフィックス、デザインなど)、教育コンテンツなどへのアクセスがあります。自動更新サブスクリプションでは、ファミリー共有を提供することができます。

サブスクリプションについてさらに詳しく

非自動更新サブスクリプション

ゲーム内コンテンツへのシーズンパスなど、期間限定のサービスやコンテンツを提供することができます。このタイプのサブスクリプションは自動的に更新されないため、アクセスの継続を希望する場合は、ユーザー自身が都度購入する必要があります。

App内課金の設定

App内課金を作成してAppで提供する前に、有料App契約に署名し、App Store Connectで銀行口座および税金に関する情報を設定してください。App内課金の体験がApp全体によくマッチし、製品を効果的にアピールできるよう、「Human Interface Guidelines(英語)」および「App Store Reviewガイドライン」を確認してください。

App Store Connectでの設定

App Store Connectで詳細情報(製品名、説明、価格、配信状況など)を追加して、App内課金を設定します。ローカリゼーションを追加すれば、Appが利用可能な各地域のユーザーに、それぞれの設定言語でシームレスな体験を提供できるようになります。

StoreKitの使用

Xcode(英語)でAppにApp内課金の機能を追加したら、StoreKitを使って、ユーザーが安心してApp内課金を安全に購入できるようにしましょう。StoreKitフレームワークとApp内課金のAPIによって、製品情報の取得、支払いの処理、製品の配信など、購入の処理がエンドツーエンドで行われます。

欧州連合の強力な顧客認証(SCA)要件の導入に伴い、欧州経済領域(EEA)のユーザーのオンラインでの購入方法に影響が及ぶ可能性があります。App Store強力な顧客認証に対応しています。購入を正しく処理できるよう、AppにStoreKitが実装されていることを確認してください。

StoreKitについてさらに詳しく

トランザクションのステータス確認

App Storeサーバ通知は、返金やサブスクリプションステータスの変更、ファミリー共有の利用といった、App内課金に関するトランザクションのステータスや重要なイベントのアップデートをリアルタイムで提供します。この情報を活用して、トランザクションレコードの更新や、App体験のカスタマイズをすることができます。たとえば、ユーザーが自動更新をオフにした場合に、サブスクリプションの再登録を促すプロモーションオファーを表示することができます。App Storeサーバ通知を有効にするには、App Store Connectで、AppのサーバにリンクするURLを提供してください。

App StoreサーバAPIを使うと、製品のエンタイトルメントとトランザクションの更新を判断できます。App外で行われたステータス変更を含めて、App内課金のトランザクションの最新ステータスと履歴を取得することができます。

App内課金のテスト

開発プロセス全体でApp内課金をテストして、サブスクリプションオファーや購入の中断、返金といった一般的な購入シナリオがAppとサーバで正常に処理されることを確認してください。初期開発の段階で、Xcodeを使用してApp内課金のシミュレーションとテストを実行することができます。XcodeのStoreKitテスト(英語)を使うと、App Storeのサーバに接続することなく、ローカルの環境でApp内課金をテストすることもできます。App Store ConnectでApp内課金を設定すると、Sandbox環境で実際のプロダクト情報を使ってテストできるようになります。

テストの準備ができたら、TestFlightを使って、内部および外部のテスターからApp本体やApp内課金に対する有益なフィードバックを受けることができます。テスターのメールアドレスを使うか、パブリックリンクを共有することで、最大10,000人の外部テスターを招待できます。TestFlightでのApp内課金はSandbox環境を使用するため、テスターはApp内課金を無料で入手できます。ただし、AppがApp Storeでリリースされた後の本番環境では使えなくなります。

App内課金のテストが終わったら、審査に提出することができます。

App内課金のマーケティング

App内課金を公開したら、App StoreおよびApp内でプロモーションして、その価値を伝えましょう。

Appのプロモーションについてさらに詳しく

App内イベント

App内イベントとは、ゲームコンペティションや新作映画の初公開、ライブストリーミング体験など、Appやゲーム内で行われるタイムリーなイベントです。ユーザーはiOSやiPadOSのApp Storeでイベントを見つけられるため、デベロッパは新たな方法で、より広範囲にイベントを紹介することができます。イベントへの参加にApp内課金やサブスクリプションが必要な場合は、その旨がイベント詳細ページに記載されます。

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プロモーション対象のApp内課金

iOSおよびiPadOSでは、ユーザーはApp内課金アイテムをApp Storeで直接閲覧でき、App本体のダウンロードに先立ってApp内課金アイテムの購入を開始することもできます。プロモーション対象のApp内課金アイテムはプロダクトページや検索結果に表示されるほか、「Today」、「ゲーム」、「App」の各タブでフィーチャーされることもあります。これにより、App内で提供されるコンテンツとその価値をユーザーに紹介することができます。

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Appバンドル

最大10個のAppやゲームを1回でまとめて購入できるようにしましょう。Appバンドルは、有料App、または自動更新サブスクリプションを提供する無料Appで作成できます。

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プロモーションコード

報道関係者やインフルエンサーがAppまたはApp内課金を先行的に利用できるよう、App Store Connectで設定したプロモーションコードを提供しましょう。各プラットフォームで、Appのバージョンごとに最大100個のプロモーションコードを発行できます。また、App内課金ごとに最大100個のプロモーションコードが発行可能です。

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ファミリー共有

自動更新サブスクリプションまたは非消耗型のApp内課金を提供するAppでは、App Store Connectでファミリー共有を有効にして、ユーザーが最大5人のファミリーメンバーとアクセスを共有できるようにすることが可能です。スムーズで便利な体験を提供するファミリー共有は、サブスクリプション登録者の獲得、有料サブスクリプションの促進、エンゲージメントやリテンションの向上に役立ちます。

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サブスクリプションオファー

自動更新サブスクリプションを特定の期間、無料または割引価格で提供するサブスクリプションオファーを作成すると、ユーザー数を拡大し、維持することができます。

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地域別の価格

自動更新サブスクリプションを実装したAppでは、地域別の価格を提供できます。利用可能な全通貨で200のプライスポイントと価格帯から選択でき、各地域に適切な価格を提供できます。

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サポートの提供

配慮の行き届いたサポートを提供することは、ユーザーとの関係維持に役立つほか、エンゲージメントやリテンション率の改善、評価とレビューの向上にもつながります。StoreKitとApp StoreサーバAPIを使って、よりシームレスなサポートオプションを提供し、App内課金に関する問題をすばやく効率的に解決しましょう。

返金の処理

beginRefundRequest(英語)メソッドを使って、App内に返金リクエスト専用の場所を設けると、ユーザーがApp内で直接返金をリクエストできるようになります。また、返金をリクエストするオプションの前に、テクニカルサポートやApp内での報酬など、他のオプションを提供することもできます。ユーザーは、Webブラウザを搭載した任意のデバイスで「問題を報告する」にアクセスすることで、Appleを通じて購入したコンテンツの返金を簡単にリクエストできます。

App Storeサーバ通知を有効にすると、ユーザーが返金を受けたときに通知が届きます。この情報をもとに、返金に応じてアカウント残高を更新する、App内課金でロック解除されたコンテンツへのアクセスを制限するなど、適切な措置を取ることができます。こうした措置を取る場合は、ユーザーに変更内容を知らせ、ユーザーによる対応が必要な場合はその旨を伝えるようにしましょう。また、Get Refund History(英語)エンドポイントを使うと、ユーザーが過去にAppで購入したApp内課金アイテムに対して返金を受けたことがあるかどうかを特定することもできます。

Appleはさまざまな要素を用いて、返金リクエストが承認/却下されるかどうかを判断します。返金プロセスに関する情報をAppleに送信しプロセス改善を図るため、ユーザーから返金リクエストを受けた場合は、Appleにユーザーの消耗型App内課金に関する情報を送信(英語)できます。これには、App内課金アイテムが利用済みかどうか、App内課金アイテムが適切に配信されなかった場合があるか、といった情報が含まれます。

購入の管理

ユーザーがApp本体を再ダウンロードした場合や、新しいデバイスに切り替えた場合は、ユーザーが購入したApp内課金のコンテンツや機能にすぐにアクセスできるようにしてください。StoreKitのcurrentEntitlements(英語)プロパティを使ってユーザーのエンタイトルメントを把握し、それに応じたアクセスを提供しましょう。また、「App Store Reviewガイドライン3.1.1」に従って、復元可能なApp内課金に対する復元メカニズムをAppに実装する必要があります。

ユーザーからApp内課金に関するサポートをリクエストされた場合は、Look Up Order ID(英語)エンドポイントを使うことで、正しい購入アイテムに対してアクションを実行することができます。Appleから受信したメールの請求書に記載された注文番号の提示をユーザーに依頼し、このエンドポイントを使って、請求書と関連情報(ユーザーが購入アイテムについてすでに返金を受けたかどうかなど)を確認したり、購入の日時をデベロッパ側の記録と照合することができます。

パフォーマンスの測定

AppアナリティクスおよびApp Store Connectの「売上とトレンド」を使うと、App内課金に関するメトリックス(コンテンツタイプ別の売上、購入ユーザーの数、購入ユーザー1人あたりの平均収益など)を把握することができます。

App Store Connectの「支払と財務報告」で、毎月の最終収益を確認しましょう。地域や通貨ごとの収益、現地通貨から収益を換算する際に使われたレート(利用可能な場合)、適用された税金や調整額を確認することもできます。また、各月における全トランザクションの詳細レポート(AppやApp内課金ごとのユニット配信数など)をダウンロードすることも可能です。