オファーコードでサブスクリプション利用者を獲得する

Appのサブスクリプションオファーコードを作成して配布できるようになり、サブスクリプション利用者を獲得する新しい方法が提供されます。これらの1回限り使用できる英数字コードは、App StoreまたはApp内で利用できます。オファーコードに関連付けられた一意のURLを作成し、自分で選んだチャネルを使用してこれらを配布することもできます。

オファーコードは特定の期間、無料、割引価格でサブスクリプションを体験できるようにすることで、登録者を獲得、維持、取り戻すのに役立ちます。オファー期間の終了時に、ユーザーがキャンセルするか自動更新をオフにしない限り、サブスクリプションはスタンダード料金で自動更新されます。

オファーコードはさまざまな使い道があります。たとえば、次のことができます。

  • 既存と過去のユーザーにEメールを送信して最新の機能や最近追加されたコンテンツをお知らせし、期間限定でサービスを体験できるオファーコードを提供する。
  • サービスを広めてくれるイベント参加者にチラシを配布し、各チラシに固有のオファーコードを記載する。
  • アプリの宣伝のためのマーケティング戦略またはキャンペーンで他の会社と提携する。
  • ユーザーからの苦情に対する謝罪、および継続を促すためのオファーコードを発行する。

ビジネスの目的に応じて、複数のタイプのオファーを提供することができます。特定のユースケースに最適なタイプを決定するために、各オファーの使用目的、対象、利用可能範囲やその他の基準を検討してください。

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オファーコードの設定及び作成

App Store Connectで新規オファーコードを作成できます。新規コードを設定するときは、対象となるユーザーを決める必要があります。新規、既存、あるいは過去のユーザーですか?

新規ユーザー向けにコードを作成する場合は、Appで提供するお試しサービスに対しても、コードが有効かどうか決める必要があります。

Appの他のサブスクリプションオファーと同様に、オファーを無料、都度払い、前払いにするかを選択できます。

App Store Connectでオファーコードを設定できます。オファーコードセクションでは、アクティブなオファーと非アクティブなオファー、作成可能なコード数を確認できます。

オファーを設定したら、コードを作成してダウンロードできます。1つのAppにつき四半期ごとに最大150,000個の新規コードを作成できます。

注:コードの有効期限は作成日から最大6か月間です。そのため、キャンペーン期間中に継続するのに十分な数の有効なコードを確保するために、一定の期間中に作成するコードの数に注意してください。

コードをダウンロードしたら、App Store ConnectのURLを使用して、関連する1回限りのコード引き換えURLを作成できます。オファーの詳細ページからURLをコピーして、下記のようにURLの末尾に特定のコードを追加してください。 https://apps.apple.com/redeem?ctx=offercodes&id=YourAppAppleID&code=OfferCode

利用者は、アクティブなオファーごとに1つのコードしか利用できませんが、1つのサブスクリプションに対して複数の異なるオファーコードを使えるようにする設定も可能です。

サービスを確実に提供するため、オファーコードを作成する前に、コードの受領を認識できるようサーバーを設定してください。App Storeサーバー通知を有効にすると、サブスクリプションの更新とステータスの変更をリアルタイムで知ることができます。

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オファーコードの配布

オファーコードはあなたが選ぶ方法で配布できます。ターゲットとなるユーザーに届くよう最も効果的なチャネルを検討してください。たとえば、電子メール配布リストやテキストメッセージなどのデジタルマーケティングチャネルでコード引き換えURLを配布できます。印刷されたオファーコードは、イベントで配布したり、製品と一緒に渡すこともできます。

オファーコードを配布するときは、対象、配布可能数、コードの有効期限を必ず確認してください。既存の利用者にオファーコードを提供する場合は、そのオファーが既存のサブスクリプションと同じサブスクリプショングループ内のサブスクリプションに対するものであることを確認してください。

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オファーコードの利用方法

利用者がオファーコードを利用するために、App Store ConnectでAppが販売準備完了の状態になっている必要があります。iOS14およびiPadOS14以降の利用者は、App Storeアカウント設定の[ギフトカードまたはコードの利用]ページに入力するか、「presentCodeRedemptionSheet」APIを実装している場合はAppで直接、オファーコードを入力できます。さらに、1回限りのコード利用URLを作成して提供している場合、利用者はそのリンクからオファーコードを利用することができます。

presentCodeRedemptionSheet()

Appのアイコン、サブスクリプションの表示名、期間、価格が表示されたオファーの詳細画面を含むオファーコードの引き換えのユーザー体験はAppleが管理します。以前にサブスクリプションのプロモーションアプリ内購入画像を追加していれば、Appのアイコンの代わりにその画像が表示されます。

App Store Connect内でこれらの各詳細はカスタマイズできます。ユーザーが情報に基づいた決定を下せるように、サブスクリプションの内容が明確に説明されていることを確認してください。ユーザーがコードを利用しようとして、Appがインストールされていない場合、引き換えの際にダウンロードされます。

Appのカスタム利用ボタンをタップすると、表示されているような一連のコード利用画面をシステムが自動的に提供します。1回限りのコード利用URLを使用する場合、ユーザーは引き換えプロセスの一環としてコードを入力する必要はありません。

App内でコードを入力する場合、的確なタイミングでオファーコードを入力できるようにしてください。たとえば、サブスクリプションのペイウォール画面またはAppの設定画面に[コードを利用]リンクを追加するなどです。

ユーザーがオファーを受け取ったら、サブスクリプションの内容に基づいた利用体験を提供します。たとえば、初めてのユーザーの場合、サブスクリプションのメリットを強調したオンボーディングを提供します。Appにアカウントの作成が必要だったり、追加条件への同意が必要な場合は、コードを利用してAppを初めて使用するユーザーのためにプロセスをできるだけスムーズにしてください。

Resources

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