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ベータ版ソフトウェアでAppをテストする方法

2022年6月2日

Appleは、新機能の追加、バグの修正、および製品を使用するユーザーの体験の継続的な改善のために、定期的にプラットフォームのアップデートを提供しています。このプロセスの一環として、Appleはデベロッパ向けにベータ版ソフトウェアとパブリックベータ版ソフトウェアプログラムを提供しています。このプログラムでは、開発したAppを今後のソフトウェアアップデートに向けてテストし、厄介なバグに対処し、今後の変更点や改善点についてAppleとフィードバックを共有できます。

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Apple Beta Software Program

Appleではベータ版ソフトウェアをセカンダリデバイスにのみインストールすることを推奨していますが、ベータ版のオペレーティングシステムを使用しながらAppを実行したい方がいる場合があるかと思います。そこで、ベータ版環境でのAppのテストやトラブルシューティング、ユーザーからの実用的なフィードバックの収集、そしてユーザー自身のフィードバックに役立つ推奨事項をまとめました。

テストは早めにかつ頻繁に

新しいベータ版がリリースされたら、できるだけ早くダウンロードして開発用デバイスで実行し、既存のAppに対しテストを行うことをお勧めします。これにより、Appが正常に機能することを確認できるだけでなく、最新のプラットフォームAPIや機能の調査をスムーズに進めることができます。

早い時期にテストするほど、起こりうるバグや問題、性能低下を特定し、Appleのエンジニアに知らせることができます。また、新機能に関するフィードバックを登録し、将来のオペレーティングシステムのアップデートに反映させるための絶好の機会でもあります。

トラブルのトリアージ

初期ベータ版でのフレームワークの変更が、Appに深刻な影響を与えることがあります。これは決していい気分ではありませんが、慌てないようにしてください。同じ立場の開発者がたくさんいる可能性があります。

問題に対処するにはまず、ちょっとしたトリアージを行って何が起こっているのかを特定します。システムの問題なのでしょうか。コードに潜んでいるバグなのでしょうか。新しいXcodeプロジェクトで最小限の再現性のあるケースを作成し、問題を切り分けてください。バグの原因となるコードに注目すれば、問題のトラブルシューティングが容易になり、フィードバックを送信する際にAppプロジェクト全体を添付する必要もなくなります。

ベータ版でコードに既存のバグが見つかった場合、それをすぐに修正して、現在のリリースと将来のリリースの両方でAppの安定性を向上させるためのアップデートを提供できる可能性があります。

現在リリースされているソフトウェアでも問題を再現できるように、コードを分離できる場合があります。このような場合で、コードレベルのサポートが必要な場合は、Technical Support Incident (TSI) を提出してください。

ベータ版自体の問題で修正ができない場合は、フィードバックを登録してください。このバグについて他のユーザーが報告済みであると思われる場合でも、必ずレポートを送信してください。再現手順とデータが問題を解く鍵になるかもしれませんし、この問題の優先順位が上がるかもしれません。

優れたバグレポートの提出方法

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Submit feedback

App開発の真っ只中に、WebサイトやApp内で、ベータ版ソフトを使用しているユーザーへのサポートは行わないという包括的な声明を発表したくなるかもしれません。しかし、この方法はお勧めしません。利用しているユーザーは、なんらかの理由でベータ版ソフトウェアを実行する必要がある開発者仲間やユーザーである可能性があります。Appを実行しないよう通知することで、そうしたユーザーは締め出されたと感じたり、ソフトウェアへの信頼を失ったりする可能性があります。

ベータ版で深刻な問題が発生して標準に届かない体験となる可能性があり、この問題がアップデートで対処できない場合は、その問題や対処方法をWebサイトで共有し、Appを使用する必要のあるユーザーに知らせるようにしてください。

フィードバックを促す

ベータ版ソフトウェアを使用しているユーザーは、App StoreであなたのAppのレビューを残すことはできませんが、貴重なフィードバックを提供することはできます。ユーザーが簡単にバグレポートを提出できるような方法を検討しましょう。

また、ベータ版アップデートに起因する問題の解決に苦労している場合は、Apple Developer Forumsなどのプラットフォームを通じて、より広範囲の開発者コミュニティと接触してみてください。あなたの質問が、同じような問題に悩む他のユーザーの役に立つかもしれません

Appの将来に備える

ベータ版のリリースサイクル以外でも、プロジェクト (および保守するサーバーサイドのコード) を定期的に評価して、Appの将来に備えた改善策があるかどうかを検討するとよいでしょう。自分自身に次の問いかけをしてみましょう。

  1. Xcodeプロジェクトに、修正または削除可能な警告があるか。
  2. 特定のプラットフォームや非推奨のAPIに依存しているコードで、アップデートしたり、プラットフォームを問わないようにできるものはあるか。
  3. 非推奨のコードに依存するサードパーティフレームワークを使用していないか。
  4. 予期しない問題に遭遇したときに、Appのエラー処理を改善し、適切に継続できるか