App Store Reviewガイドラインが更新されました
2021年6月7日
App Storeは、ユーザーが安心してAppを見つけてダウンロードできる、安全かつ信頼できる場所であり、デベロッパにとっても素晴らしい機会を提供します。App Store ガイドラインの変更や補足説明は、リリースされるOSの新機能に対応し、ユーザーの保護を強化し、デベロッパがApp Reviewをできる限りスムーズに通過するための一助となることを目的としています。
加えて、App Reviewの問い合わせフォーム(英語)に変更が2点加えられました。まず、Appの却下に対する異議を申し立てる際、不当な扱い(政治的またはその他の偏見など)により却下されたと考えられる場合は、その具体的な内容を入力できるようになりました。また、信頼性や安全性に対する懸念があるAppや、App Store Reviewガイドラインに違反している可能性があるAppを報告できるようになりました。
- 1.1.4:ポルノグラフィを含む、または売買春を幇助するために使われる「出会い系」Appは却下されます。
- 1.2.1:クリエイターコンテンツに関する新しいガイドラインを追加しました。
- 1.4.3、5.1.1(ix):許認可を受けた合法的な大麻ディスペンサリによるApp内での販売に対応しました。
- 1.7:犯罪行為の疑いがある活動を報告するためのAppは現地の法執行機関による協力、関与を得たものである必要があり、そのような協力、関与が適用される地域でのみ提供できます。
- 2.3.1:App Storeの内外にかかわらず、誤解を招くマーケティングを行った場合は、App Storeからの削除やApple Developer Programからの除名の理由となることを明確にしました。
- 2.3.10:Appのメタデータに関係のない情報を含めないというルールを簡潔にしました。
- 3.1.1:デジタルのギフトカードはApp内課金による販売のみ許可されること、および物理的なギフトカードをApp内で販売してユーザーに郵送する場合はApp内課金以外の支払い方法も使用できることを明確にしました。
- 3.1.2(a):モバイル通信事業者のAppで、データプランに含まれる定義済みバンドルに音楽およびビデオのサブスクリプションを組み込むことができるというガイドラインを拡大し、それ以外の種類のサブスクリプションを組み込める場合もあることを明確にしました(新規ユーザー向けのApp内課金を提供し、当該バンドルサービスの期限切れまたは利用終了の際に、ユーザーがApp内課金のサブスクリプションに切り替えられる仕組みを設ける必要があります)。
- 3.1.3:App内課金以外の購入方法の利用が許可されているAppに対するEメールでのコミュニケーションポリシーを明確にしました。
- 4.2:十分な有用性を備えていないAppはApp Storeで承認されない可能性があることを明確にしました。
- 4.3:宴会用ゲームのAppを飽和状態のカテゴリに追加しました。
- 4.7:明確化のため、4.7.1と4.7.2を追加して構成を調整しました。
- 5.1.1(v):アカウントの作成に対応したAppでは、アカウント削除のオプションも提供する必要があります。
- 5.6、5.6.1 – 5.6.4:「デベロッパ行動規範」を拡大し、デベロッパの信頼性と安全性に関する内容を追加しました。このセクションの新しいルールでは、デベロッパに関する情報を正確かつ最新の情報に保つ必要があること、レビューやランキングなどApp Storeのユーザー体験に関わる要素を不正に操作することは禁止されていること、Appに関する懸念を伝える報告がユーザーから大量に届く場合は「デベロッパ行動規範」が順守されているかどうかを判断する1つの要素となる可能性があることを明記しています。