開発者インタビュー:Shine
2020年6月3日
「Shine」は「今日の自分自身を受け入れる」ことを奨励するセルフケアAppです。このAppを開発するにあたり、共同CEOのMarah LideyとNaomi Hirabayashiはいくつかの基本原則を設定しました。
Lideyは語ります。「ユーザーは、仕事を持っている人であるとか、子どもがいる/いないとか、子どもを望んでいる、といった想定はしません。性別に関する想定もしません」
「説教じみている、値段が高い、押し付けがましい」と感じさせるものも排除しました。
この原則が功を奏し、400万人を超えるユーザーが「Shine」に登録し、Hirabayashiによると、レビューの3分の1近くが「人生を変えるApp」と評価しています。
LideyとHirabayashiは、なぜこんなにユーザーのことをよく理解できるのでしょうか。それはこれまで長い間、そして今も、ユーザーと同じ視点を持っているからです。 2人が出会ったのは2011年、DoSomething.orgという若者によるコミュニティ変革を支援する非営利団体の役員を務めている頃でした。一緒にコーヒーを飲むようになり、やがて昼食を共にするようになり、仕事帰りに飲みに行くようになった2人は、Lideyが「つらいことに対処するための安全な空間」と呼ぶ関係を築いていきました。 時間が経つにつれ、2人は「つらいこと」を新たな視点で捉えられるようになりました。「これまで体験してきたことは、おかしくも何ともない。それこそが人間味なんです」とLideyは語ります。 「Shine」は、信用スコアの構築から従業員へのフィードバックの提供まで、様々な悩みを抱える人々を助けるために、その「安全な空間」を大きくしたいという2人の願いから生まれました。
このAppは「手軽でありながら、意識の高い」テキストベースのコーチングプログラムとして2018年にリリースされました。おしゃべりで親しみやすい「心理学の学位を持つ友人」のような感覚、とHirabayashiは言います。(「Shine」で扱う心理学の学術的信頼性を担っているのは、カリキュラム開発に協力したセラピストで企業コーチのAnna Rowleyです)。チャットインターフェイスを採用したこのAppは、自分自身をどう捉えているのかを知るのに役立ちます。(Hirabayashi自身は「人には優しくできるけれど、自分にはなかなか優しくなれない、思いやりある批評家」なんだとか。)
現在、このAppは豊富な機能を備えています。「The Daily Shine」は、Hirabayashiが「宗教色のない説法」と表現するポッドキャストです。「Be More Direct(より率直になる)」「Let Yourself Have More Fun(もっと楽しむ)」など、具体的なゴールが設定された数日間にわたる短いオーディオコースが用意されています。また「Nightcap」は、2000年代のラブコメディ(「The Devil Wears Pajamas」)をアレンジして再編したベッドタイムストーリーのコレクションです。「あえて退屈に、ちょっとふざけた感じにしてあります」とLideyは話します。 ここまで成功しても、2人の目標は変わっていません。「このAppのコンセプトは、問題を解決することではなく、アプローチの方法を調整することです」とHirabayashiは言います。「求められているのは、完璧な答えではなく、自分らしく対応できるようにすることなんです」
App Storeより転載