学び、体験する

Swift Playgroundsでは、たった1行のコードで驚くようなことを実現できます。最初に「プレイグラウンド」と呼ばれる小さなプログラムで基本を学びます。インタラクティブなレッスンを通してコーディングの主要なコンセプトを学び、楽しくコーディングを体験できるさまざまな課題も用意されています。準備ができたら、最新のパワフルなフレームワークであるSwiftUIを使ってコーディングを始め、魅力的なアプリを開発しましょう。記述したコードの結果をすぐに確認できるため、コーディングの学習がさらに簡単になります。出来上がった作品は簡単に友達と共有することができ、アプリをApp Store Connectに提出することもできます。

使用中のSwift Playgroundsが表示されているiPad

コーディングのコンセプト

Swift Playgroundsでは、パズルや実験的な課題を用いたインタラクティブなレッスンを通して、以下のようなコーディングの基本コンセプトを学ぶことができます。

コマンド
ループ
演算子
関数
条件文
パラメータ
変数
初期化

本物のSwift。本物のフレームワーク。

Swift言語は、プログラム言語を初めて学ぶ人にも取り組みやすくなるよう設計されています。同時に驚くほどパワフルで、プロのデベロッパによって、App Storeにある50万を超えるアプリの開発に使用されている言語でもあります。Swift Playgroundsでは、数分以内にコーディングを始められるとともに、本格的なコーディングを習得した後もずっと使い続けられます。

使用中のSwift Playgroundsが表示されているiPad
使用中のSwift Playgroundsが表示されているiPad

Swift Playgroundsでは、SwiftUIを使ってアプリを作成します。これは、世界中のデベロッパがアプリ体験の実現に使用している、パワフルな最新のユーザーインターフェイスフレームワークです。SwiftUIを使えば、魅力的なアプリ体験をすばやく作り出して、アイデアを形にすることができます。SpriteKit、Bluetooth、Metalといった主要なフレームワークにもアクセスできます。作成中のコードは、実行先のiPadやMacと直接やり取りできます。たとえばiPad上では、プレイグラウンドはタッチ操作に反応し、加速度センサー、ジャイロスコープ、カメラといったハードウェアを利用することもできます。

Swift PlaygroundsはSwiftパッケージに対応しているため、コーディングが今まで以上に簡単になります。Swiftパッケージは、デベロッパの皆さんによって作成された再利用可能のコードのバンドルで、各プロジェクトに含まれています。パッケージを利用すれば、データのフォーマット、データベースのクエリ、ネットワーク上での通信などを可能にするコードをすばやく記述できます。

コードを楽しく学ぶ

多くの場合、自分で操作して体験してみることが、新しいことを学ぶ最善の方法になります。Swift Playgroundsでは、自分のアイデアを存分に試すことができます。「コードを学ぼう」のガイド付きレッスンに加えて、Swift Playgroundsには多くの課題が用意されているため、新しいことに挑戦し続けることができます。面白い効果を作り出せるコードや、習得したすべてのコーディングスキルを使用しなければ解けないパズルなど、楽しみながらコードを学べる課題が用意されています。

Swift Playgroundsに付属の追加テンプレートを使用すると、ゼロからプレイグラウンドを作成する練習をすることもできます。iOS SDKとmacOS SDKの何千ものAPIを利用することで、Webへのアクセス、3D体験の構築、物理学の実験など、ハイレベルのプレイグラウンドを作成することができます。

Swift Playgroundsには、タブ型ナビゲーションやデータのダウンロードといった、一般的なアプリのコンセプトを示すアプリギャラリーが用意されています。ガイド付きチュートリアルでは、興味深く関連性の高いコード情報やパワフルなSDKについて学ぶことができます。数千もの既存のSwiftパッケージからなるエコシステムを活用し、複数のSwiftファイル、画像やオーディオアセットを使って独自のアプリを作成することもできます。完成したアプリプロジェクトを友達に送信したり、コラボレーションして作品を形にしましょう。

タッチ操作対応の設計

Swift Playgroundsには、コーディングを容易にし、ミスを防ぐためのツールが用意されています。iPadでは、タッチ操作を最大限に活用して、プログラムを最初から最後まで画面のタップだけで作成できるようになっています。Swift Playgroundsでは、入力の間違いが認識され、正しい入力候補が表示されるため、コードエラーを防ぐことができます。

デバイス間で共有

Mac用のSwift PlaygroundsMac Catalystで構築されているため、iPadとMacでまったく同じコードを編集することができます。ファイルはiCloud Driveでシームレスに共有され、iPadまたはMacで加えた変更はもう一方のデバイスにすぐに反映されます。プロジェクトをiPadで開始し、そのファイルをMacで開いてコーディングを続けることも、簡単にできます。Mac上のXcodeでアプリプロジェクトを開いて、さらに高度な編集を加えることもできます。

Swift Playgroundsのデバイス間でのコード共有機能を使用しているMacとiPad