Appのクラッシュログを分析する方法
2020年7月9日
Appのクラッシュは望ましいものではありませんが、クラッシュ時に生成されるログは、バグのトラブルシューティングや快適なApp体験にとって有用なものです。匿名化されたクラッシュデータをデベロッパに送信することにユーザーが同意している場合、問題が発生した際にはAppが自動でクラッシュレポートを収集します。デベロッパは、MacのXcode Organizerを使用してそれらのデータを閲覧できます。
メモ:Appに統合することで、クラッシュしたスレッドに関する情報を取得できるサードパーティの分析ツールもいくつかありますが、完全なバックトレースが確認できるとは限りません。また、収集したログが、Appleへのフィードバックで使用できるフォーマットでない場合もあります。
ここでは、XcodeおよびMacの「Finder」から、完全なクラッシュレポートに直接アクセスする方法について紹介します。
Appのクラッシュログを探す
Appのクラッシュログは2つの表示方法があります。一目でわかる簡略表示(旧バージョンのiOSでクラッシュが発生したユーザの割合など)と、個々のクラッシュレポートを確認できる詳細表示です。
- 「Xcode」を開きます。
- メニューバーから「Window」を選択します。
- 「Organizer」>「Crashes」を選択します。
- ドロップダウンメニューから「App Store」を選択します。
ここでは、TestFlightベータやApp Storeにリリースしたバージョンを含む、Appのビルド別クラッシュレポートを確認できます。すべてのクラッシュが一目瞭然で、その統計情報を見ながら様々なOSバージョンやデバイスで、クラッシュがどのように発生するかをチェックできます。
さらに、その場でトラブルシューティングを開始したい場合、「Open In Project」オプションを選択する簡単な操作で、クラッシュレポートを開き、Xcode内の該当するコードにジャンプすることもできます。
Appのクラッシュログを確認する
個々のクラッシュログを詳しく確認する際には、「Control」キーが役立ちます。
- 調べたいクラッシュを「Control」キーを押しながらクリックします。
- 「Show in Finder」を選択します。
- 「Finder」ウインドウで、ハイライトされた.xccrashpointファイルを「Control」キーを押しながらクリックします。
- 「パッケージの内容を表示」を選択します。
- 表示されたフォルダ内で、「DistributionInfos」>「all」>「Logs」を選択します。
「Logs」フォルダ内には個々のクラッシュレポートが表示され、必要に応じて開いてトラブルシューティングできます。また、Appleにフィードバックを報告する時にもこれらのクラッシュレポートが使用可能です。