ADA Q&A:「Pine Hearts」の世界が語りかける、喪失と愛の物語
2026年5月16日

善意と希望に満ちた「Pine Hearts」の世界では、良いことをすれば必ず報われます。主人公のタイクが亡き父との思い出を振り返るため、自然保護区を再び訪れるこのゲームは、想像以上の深い感動をプレイヤーにもたらします。作品全体を包み込むのは、優しく繊細な空気感。プレイヤーは公園を訪れている他の人たちを手助けすることでレベルアップしていきます。また、プレイを始める前からインクルーシブ機能のオプションがわかりやすく提示されるのも特徴です。テキストの読みやすさの向上、操作のカスタマイズ、そして画面の揺れや感覚的なフィードバックの軽減など、自分に合った設定を選ぶことができます。喪失感がやがて心の安らぎ、さらに自信へと変わっていくというメッセージを伝える、心を込めて書かれた美しいストーリーをご体験ください。
スタジオの共同創設者であるRob Madden氏に、パーソナルな作品が生み出す力について伺いました。
Pine Hearts
- 制作スタジオ: Hyper Luminal Games Limited
- パブリッシャー: Secret Mode
- 対応デバイス: iOS、iPadOS
- 拠点: イギリス
- カテゴリ: インクルージョン
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「Pine Hearts」はとてもパーソナルなゲームという印象を受けます。その背景にあるストーリーを教えていただけますか?
Madden氏: 2019年、父をがんで亡くしました。本当に突然のことでした。その喪失感を受け入れるために、自分が一番打ち込めることに取り組もうと思い、安らかな気持ちにさせてくれる小さなゲームの世界の制作を始めました。それがこの作品の原型だったのですが、その世界が広がっていくにつれて、ゲームを通じて、大切な人を失ったときの感情を言葉にして、それを物語としてストレートに伝えることができるのだと気づきました。母が以前に言ったことが、私の心に深く残っています。父は「私を通して生き続けている」のだと。この考えが、ゲームの核となるだろうと強く感じましたし、「思い出を追体験し、大切な人の記憶を受け継ぐ」というゲームプレイ全体の流れを最終的に方向づけました。
完成したゲームは、当初の構想とどれくらい近いですか?
Madden氏: 非常に近いものになったと思います。もちろん、細かいところや内容の範囲に違いはありますが。かなり早い段階で、ほとんどすべてのオブジェクトをインタラクティブにすることを決めました。あちこちに散りばめられた小さな驚きや思い出に残る瞬間を見つけるのが何より楽しい、そういうゲームにしたかったんです。モバイル版では、触覚を活かしたタッチジェスチャを使用できるようになり、サプライズ要素をより魅力的にすることができました。
イメージ通りのデザインを実現できたと感じられたのはどのタイミングですか?
Madden氏: 対面形式イベントでデモを披露したときのことです。プレイ後、参加者の方々が私のところに来て、大切な人を失ったご自身の経験について話したいと言ってくれました。見知らぬ私に、自分の人生の大事な部分を共有してくれる人々に対して、深い感銘と感謝を覚えました。そして、私のゲームがそのような体験について話すきっかけとなったことを誇りに思いました。
誰もが楽しめるゲームにするために、どのような工夫をしましたか?また、具体的にどのようなアクセシビリティ機能を採用しましたか?
Madden氏: アクセシビリティは最初から重視していました。ゲームの中核部の開発では、ハイコントラストモード、フォントスケーリング、シンプルな操作、コントロールの割り当て変更など、10を超える設定の実装に注力しました。できるだけ幅広いプレイヤーがゲームを楽しめるようにすることが目標でした。
また、イントロ部でアクセシビリティ設定のためのフローを提示し、ゲーム開始に先立ってプレイヤーが自分に合った遊び方を選択できるようにしたいと考えていました。iPhone版では、専用のタッチ操作とコントローラの柔軟なサポートを提供できるよう、大きな労力を注ぎ込みました。また、ポーティング前のゲームに搭載していたすべてのアクセシビリティ設定や機能を導入しました。
開発を始めたばかりのデベロッパにアドバイスをお願いします.
Madden氏: 自分にとって大事に思える作品を作りましょう。斬新な発想でなくてもいいんです。自分の心を本当に映し出す物語であれば、必ずプレイヤーの心に届きます。あなたが想像する以上に。
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