スマートホーム向けアプリとアクセサリの開発

自宅のスマートアクセサリとの通信や操作を可能にするアプリをユーザーに提供しましょう。HomeKitやMatterのフレームワークを使えば、ユーザーがアクセサリを設定したり、アクセサリの操作アクションを作成できるようになります。作成したアクションを便利でパワフルなオートメーション機能としてグループ化し、Siriを通じて実行することもできます。

Apple HomePodとともに並べられたMacBook Pro、iPad、iPhone、Apple Watchに、それぞれのHomeKit機能が表示されている。

アプリ

HomeKit

HomeKitフレームワークを使えば、アプリでさまざまなメーカーの対応スマートホームアクセサリを連携することができ、ユーザー重視の統一感のあるインターフェイスを実現できます。iOS、iPadOS、macOS、watchOS、tvOSのアプリを、対応アクセサリとシームレスに統合する方法を紹介します。

Matter

iOS 16.1、iPadOS 16.1、macOS Ventura、watchOS 9.1、tvOS 16.1、HomePodソフトウェア16.1のリリースに伴い、Matterがスマートホームアプリで利用できるようになりました。Matterは、多種多様なアクセサリをプラットフォーム間で連携させる新しいスマートホーム接続規格です。AppleのMatter実装は、セキュリティとプライバシー重視を念頭に設計されています。スマートホームの操作性をユーザーがより自在に、常に管理できるようになり、アプリとエコシステムとの相互運用性がさらに高まります。Matterのオープンソース実装について詳しくは、GitHubをご覧ください。

Thread

Threadは、低電力のインターネットプロトコルベースのメッシュネットワークテクノロジーです。Threadのメッシュネットワークは、Thread対応のすべてのスマートホームアクセサリが相互にパケットを転送することで形成され、これによって通信範囲を広げ、冗長性を構築しています。ThreadNetworkフレームワークは、Threadボーダールーターを設定するための豊富なAPIを備えたアプリケーションを提供し、単一の共通Threadネットワークの使用やThread認証情報の管理を行えます。

アクセサリ

HomeKit

配信または販売向けにHomeKitアクセサリの開発または製造を予定されている場合は、MFi Programに企業として登録いただく必要があります。MFiライセンス所有者は、HomeKit Accessory Protocol Specification、HomeKit Accessory Development Kit(ADK)、認定ツール、およびWorks with Apple Homeバッジアートワークにアクセスできます。

MFi Programについて詳しく

Matter

Appleは、iOS 16.1、iPadOS 16.1、macOS Ventura、watchOS 9.1、tvOS 16.1、HomePodソフトウェア16.1においてMatter規格への対応を追加しました。Xcodeには認定済みのMatter SDKが完全な状態で付属しており、MatterエコシステムアプリにはこのバージョンのSDKを使用することが推奨されます。Appleでは、このSDKが常に最新の状態を維持できるよう、引き続き努めてまいります。Matter対応アクセサリの配信または販売を予定されている場合は、Connectivity Standards Alliance認定プロセスに当該アクセサリを提出し、認定を受ける必要があります。

Works with Apple Homeバッジ

Works with Apple Homeバッジを表示することによって、そのアクセサリがAppleデバイス上のApple HomeとSiriで操作可能であることを視覚的に伝えることができます。

HomeKit

配信または販売向けにHomeKitアクセサリの開発または製造を予定されている場合は、MFi Programに企業として登録いただく必要があります。

Matter

Matter認定アクセサリについては、Works with Apple Homeバッジのガイドラインが用意されており、バッジを使用するための要件のほか、パッケージやマーケティングコミュニケーションでのバッジの利用方法について確認できます。