ADA Q&A:「Moonlitt」に込められた魔法
2026年5月16日

月にとって話題の多い数か月でした。アルテミス計画関連のニュースで月に関心を持った人には、月への興味をさらに深めてくれる、見事に構想されたこのアプリがおすすめです。2024年のApple Design Awardsのファイナリストとなった同デベロッパのアプリ「Sunlitt」と同様に、SwiftUIで構築されたユーティリティにより、写真撮影や天体イベントの確認など、あらゆるタスクをシンプルかつエレガントに行えます。幅広いプラットフォームに対応しており、特にApple Vision Proでの体験は一見の価値あり。Liquid Glassをこれ以上なく見事に統合しており、簡単に使い始められるこの直感的で美しいアプリは、天体を愛するすべての人に最適です。
Flipping HuesのNicolas Mariniello氏、Fabio Pizzano氏、Raffaele Fulgente氏に話を聞きました。月の動きやLiquid Glassにまつわる話、App Storeのレビューによってアプリの方向性を変えたエピソードなどをご確認ください。
Moonlitt
- チーム名: Flipping Hues
- 対応デバイス: iPhone、iPad、Mac、Apple Vision Pro、Apple Watch
- チームの規模: 3名
- 拠点: イタリア
- カテゴリ: インタラクション
「Sunlitt」の成功を経て、次のステップとしては自然な流れですね.
Mariniello氏:ええ。太陽追跡ツールに長い間取り組んだ後、自然と疑問が湧いてきました。「月はどうなんだろう?」と。月は多くの文化や伝統、さらには専門的なワークフローの中心にありますが、多くの場合、その存在は太陽と同じようにあまり意識されることがありません。それに興味をそそられた私たちは、美しく信頼性の高いツールの構築に乗り出しました。

このアプリでの体験をデザインするうえでどのようなアプローチをしましたか?
Pizzano氏:「Moonlitt」に月の優雅さと静けさを反映させようと思いました。ただ、月では動きやタイミングのシステムが複雑に重なり合っていて、それを明確なアプリ体験に落とし込むのは大変です。複雑さを洗練されたインターフェイスと直感的なインタラクションによってシンプルにすること。それが課題でした。
デザインについて「間違いない」と確信したのはどの時点ですか?
Pizzano氏: 初めにそう確信したのは、Liquid Glassを試した瞬間ですね。「Moonlitt」はもともとコンテンツやビジュアル、色彩や動きが豊富でしたが、Liquid Glassを導入したことで、すべてがより一層生き生きと躍動するようになりました。インターフェイスが呼吸しているようです。
あなたの方向性を大きく変えたフィードバックについて教えてもらえますか?
Fulgente氏:2025年9月、間近に迫った月食について通知がなかったというレビューがありました。その通りです。当時、「Moonlitt」には日食や月食に関する機能がありませんでした。このレビューと、実際の月食時に予想外のユーザーの増加があったことで、この分野には大きな可能性があると実感しました。現在、「Moonlitt」はシミュレーション、可視化マップ、ガイダンスを備えた日食や月食のトラッカーとしても機能していて、2026年8月に発生するとされている2回の大きな食(日食1回、月食1回)に向けて体験をさらに向上させています。
ユーザーに実際に「Moonlitt」を利用してもらう中で、一番驚いたことは何ですか?
Fulgente氏:「Moonlitt」は写真撮影から天体観測、日食や月食の追跡まで、さまざまな用途で使われていますが、予想外の使い方をするユーザーにもよく出会います。スピリチュアルや儀式的な活動をする人、動物の行動を追跡する人、さらには月の満ち欠けに基づき非常に個人的な意思決定をする人もいます。
最終製品に目に見える形で反映されていないけれども、あなたが誇らしく思っていることは何ですか?
Mariniello氏: ユーザー体験にどれほどの複雑さが落とし込まれているかということです。「Moonlitt」には、さまざまな層を集約しています。天文計算、月の満ち欠け、月と太陽の位置、位置情報データ、3D表現などです。どれも単純なものではありませんが、私たちが目指していたのは、ユーザーにその複雑さを感じさせないことでした。そこで、アプリをエレガントで操作しやすいものにしたいと考えました。ユーザーが月をシンプルに理解し、追跡して、楽しめるようにしつつ、舞台裏ではさまざまな魔法が起きているのです。
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