App Store Reviewガイドラインが更新されました

App Store Reviewガイドラインが更新されました

App Storeは、お客様が安全と信頼を持ってAppを見つけ、ダウンロードする場所であり、デベロッパには魅力あふれる機会を提供する場所です。ガイドラインの変更や補足説明は、リリースされるOSの新機能への対応、お客様に対する保護の強化、さらに、デベロッパができる限り円滑にApp Reviewを進められることを目的としています。

更新内容は、以下の通りです。詳細については、App Store Reviewガイドラインを確認してください。

変更点

2.5.16:App Clip、ウィジェット、Extension、通知は、Appのコンテンツや機能と関連性のあるものである必要があります。また、App Clipの機能や特長はすべて、メインのAppのバイナリに含める必要があります。App Clipに広告を含めることはできません。

3.1.2(a):ストリーミングゲームサービスのサブスクリプションで提供されるゲームは、App Storeから直接ダウンロードされなければならず、サブスクリプションの利用者が二重に支払うことがないようにデザインされなければなりません。また、サブスクリプションを利用していないユーザーに不利となるような形で提供することはできません。

3.1.2(a):Appleの事前承認を受けた音楽およびビデオの自動更新のサブスクリプションを提供するAppは、通信事業者Appで提供される携帯電話データプランを含めた定義済みバンドルに組み込むことも可能です。

3.1.3(a):「リーダー」Appは、無料ユーザー層向けにアカウント作成の機能や、既存ユーザー向けにアカウント管理の機能を含めることができます。

3.1.3(d):個人対個人のサービス:リアルタイムで(家庭教師、医療相談、不動産のツアー、フィットネストレーニングなどの)個人対個人のサービスの購入を提供するAppの場合、支払いにあたり、App内課金以外の購入方法を利用することも可能です。一方で、リアルタイムで個人対複数のサービスを提供する場合は、App内課金を使用しなければなりません。

3.1.3(f):無料のスタンドアロンApp:有料の(VOIP、クラウドストレージ、メールサービス、Webホストなどの)Webベースツールに対して、スタンドアロンのコンパニオンAppとして機能する無料Appは、そのApp内で購入が発生しない、またはそのApp外へ購入を誘導していない限り、App内課金を使用する必要はありません。

3.1.7:広告の表示は、メインの実行可能なAppに限定されるべきであり、Extension、App Clip、ウィジェット、通知、キーボード、watchOS向けAppなどに含めることはできません。

3.2.2(vi):Appは、ユーザーにAppの評価やレビュー、ビデオの視聴、他のAppのダウンロード、広告のタップ、トラッキングの有効化を求めるべきではありません。また、機能やコンテンツへのアクセス、Appの利用、(ギフトカードやコードを含むがこれに限らない)金銭やその他の報酬を受け取るために、同様のアクションを取ることもユーザーに求めるべきではありません。

3.2.2(x):個人向けローンを提供するAppの場合、すべてのローン条件(実質年率(APR)の最大相当額および支払い期限を含むがこれに限らない)を明確かつ分かりやすく開示する必要があります。こうしたAppでは、コストや手数料を含め、最大APRを36%より高く設定することはできません。また、60日以内での全額返済を求めることもできません。

4.9:ストリーミングゲーム

ストリーミングゲームは、ゲームのアップデートを毎回Reviewに提出し、デベロッパは検索向けの適切なメタデータを提供し、有料のコンテンツまたは機能の購入にはApp内課金を使用する、といった全てのガイドラインに準拠している限り、許可されます。もちろん、インターネット上でWebブラウザ向けAppを公開すれば、App Store以外のすべてのユーザーにもゲームを届けることができます。

4.9.1:各ストリーミングゲームは、個別のAppとしてApp Storeに提出する必要があります。これにより、App Store上で個別のプロダクトページを持ち、ランキングや検索結果に表示され、ユーザーからの評価とレビューを受けることができ、スクリーンタイムやその他のペアレンタルコントロールAppで管理でき、ユーザーのデバイスで表示すること等が可能となります。

4.9.2:ストリーミングゲームサービスは、App StoreでカタログAppを提供することで、ユーザーがApp Store上でサービスに登録したり、ゲームを見つけたりするサポートをすることができます。ただし、そのAppは、App内課金でサブスクリプションを支払うオプションを提供する、「Appleでサインイン」を使用するといった、すべてのガイドラインに準拠している必要があります。カタログAppに収録するゲームはすべて、App Storeの個別のプロダクトページにリンクさせる必要があります。

審査への提出後:審査結果に合意できない場合や、ガイドライン自体の見直しを提案したい場合は、異議の申し立てを申請してください。

バグ修正の提出:App Storeにすでに掲載されているAppの場合、法的な問題に関与していない限り、ガイドライン違反を理由に、バグ修正が遅れてしまうことがなくなります。Appが却下されたものの、このプロセスの対象に該当する場合は、問題解決センター経由でApp Reviewチームに直接連絡を取り、このプロセスを利用したいこと、および次回の提出時にその問題を対処する予定である旨を知らせてください。

補足説明

2.3.1:Appに隠れた機能、休止状態の機能、またはドキュメント化されていない機能を含めないでください。ユーザーにも、App Reviewチームにも、Appの機能がはっきりと伝わる必要があります。

2.3.1:新しい機能、特長、プロダクト変更はすべて、App Store Connectの「Notes for Review(審査向けのメモ)」セクションに具体的に記載し(具体性に欠ける説明は却下されます)、審査時に参照できるようにする必要があります。

2.3.7:独自性のあるApp名を選び、Appを正確に説明するキーワードを選んでください。App Storeのシステムを悪用する目的で、メタデータに商標登録用語、人気のApp名、価格情報、その他無関係のフレーズを盛り込むことは認められません。

3.1.3:その他の購入方法:次に挙げるAppでは、App内課金以外の購入方法を利用することができます。ただし、このセクションで挙げられるAppは、App内およびApp内でアカウント登録時に得られた連絡先への(メールやテキストメッセージなどの)コミュニケーションを通じて、App内課金以外の購入方法を利用するようにユーザーを促すことは認められません。

3.1.3(c):エンタープライズサービス:組織またはグループが、(プロ向けデータベースや授業管理ツールなどのように)従業員や学生向けにデベロッパから直接購入するAppの場合、そのAppでは支払いにApp内課金以外の購入方法を利用することができます。一般の消費者、単独ユーザー、家族向けの販売の場合は、App内課金を使用しなければなりません。

3.1.3(e):番号が3.1.5(a)から変更されました。

3.1.3(b):マルチプラットフォームサービス:複数のプラットフォームで動作するAppでは、マルチプラットフォームのゲームにおける消耗アイテムなどを含め、別のプラットフォーム上のAppやデベロッパのWebサイトでユーザーが入手したコンテンツ、サブスクリプション、機能へのアクセスを許可することが可能です。ただし、そうしたアイテムは、App内のApp内課金アイテムとしても購入可能でなければなりません。

3.1.5:番号が3.1.5(b)から変更されました。

4.5.2(i):iOSのMusicKitを利用すると、ユーザーはAppやゲームからApple Musicおよびローカルのミュージックライブラリをネイティブに再生することができます。ユーザーがApple Musicアカウントへのアクセスを許可すれば、Appにてプレイリストを作成したり、ライブラリに曲を追加したり、Apple Musicカタログの何百万もの曲から好きな曲を再生したりすることが可能です。

5.1.2(vi):HomeKit API、HealthKit、Clinical Health Records API、MovementDisorder API、ClassKit、または深度測定ツールや(ARKit、Camera API、Photo APIなどの)フェイスマッピングツールで収集したデータを、サードパーティが行うものを含めて、マーケティング、広告、またはユーザーベースのデータマイニングに使用することは許可されません。CallKit、HealthKit、ClassKit、ARKitの導入におけるベストプラクティスについては、詳細を確認してください。

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