Appleベータ版ソフトウェアのインストール

iOS、iPadOS、macOS、tvOS、watchOSのベータ版は、Apple Developer Programのメンバー向けに提供されています。メンバーは、Appleプラットフォームの最新機能を使ったAppの開発や、既存のAppの互換性のテストができます。

概要

ベータ版ソフトウェア(プレビュー版やシード版、リリース候補版とも呼ばれます)とは、開発中のソフトウェアで一般には未公開のバージョンのことです。ベータ版ソフトウェアは、Apple Developer Programのメンバーシップに登録されている開発用デバイスへのインストールのみを対象として提供されています。登録されている開発用デバイスは、将来的にリリースが予定されているベータ版ソフトウェアや、公開版ソフトウェアにアップグレードすることができます。承認されていない方法でベータ版ソフトウェアをインストールしようとすることはAppleのポリシーに違反します。また、デバイスが使用できなくなる可能性があり、その場合、デバイスはAppleの保証修理の対象外となります。ベータ版ソフトウェアをインストールする際は必ず事前にデバイスのバックアップを作成し、必要な場合はデータを消去してもかまわないデバイスやシステムにのみインストールするようにしてください。

iOSベータ版ソフトウェア

iOS 16.4以降を搭載したデバイスの場合

  1. 「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」>「ベータアップデート」の順に選択し、インストールするデベロッパベータ版を選択します。
  2. 新しいデベロッパベータ版が公開されたら、 「ソフトウェアアップデート」からインストールできます。

注:ベータ版ソフトウェアにアクセスするには、Apple Developer Programの登録時に使ったApple IDでiPhoneにログインしている必要があります。

iOS 16.3以前を搭載したデバイスの場合

  1. ダウンロードページから構成プロファイルをダウンロードします。
  2. デバイスの場合:構成プロファイルをデバイスに直接ダウンロードし、インストール手順に従います。
  3. MacまたはPCの場合:ファイルをハードディスクに保存し、iPhoneで使用しているアカウントにメールで送信します。「メール」で構成プロファイルをタップし、インストール手順に従います。
  4. デバイスを電源コードとWi-Fiに接続します。
  5. 「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」の順にタップします。
  6. 「ダウンロードとインストール」をタップします。
  7. すぐにアップデートする場合は、「インストール」をタップします。または、「あとで」をタップして「夜間にインストール」または「あとで通知」を選択することもできます。「夜間にインストール」をタップした場合は、夜間にデバイスを電源コードに接続しておきます。これにより、朝までにデバイスが自動的にアップデートされます。
  8. 求められた場合は、パスコードを入力します。

iPadOSベータ版ソフトウェア

iPadOS 16.4以降を搭載したデバイスの場合

  1. 「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」>「ベータアップデート」の順に選択し、インストールするデベロッパベータ版を選択します。
  2. 新しいデベロッパベータ版が公開されたら、「ソフトウェアアップデート」からインストールできます。

注:ベータ版ソフトウェアにアクセスするには、Apple Developer Programの登録時に使ったApple IDでiPadにログインしている必要があります。

iPadOS 16.3以前を搭載したデバイスの場合

  1. ダウンロードページから構成プロファイルをダウンロードします。
  2. デバイスの場合:構成プロファイルをデバイスに直接ダウンロードし、インストール手順に従います。
  3. MacまたはPCの場合:ファイルをハードディスクに保存し、iPadで使用しているアカウントにメールで送信します。「メール」で構成プロファイルをタップし、インストール手順に従います。
  4. デバイスを電源コードとWi-Fiに接続します。
  5. 「設定」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」の順にタップします。
  6. 「ダウンロードとインストール」をタップします。
  7. すぐにアップデートする場合は、「インストール」をタップします。または、「あとで」をタップして「夜間にインストール」または「あとで通知」を選択することもできます。「夜間にインストール」をタップした場合は、夜間にデバイスを電源コードに接続しておきます。これにより、朝までにデバイスが自動的にアップデートされます。
  8. 求められた場合は、パスコードを入力します。

macOSベータ版ソフトウェア

macOSデベロッパベータ版アクセスユーティリティを利用するには、macOS 10.8以降が必要です。

  1. ダウンロードページからmacOSデベロッパベータ版アクセスユーティリティをダウンロードします。
  2. macOSデベロッパベータ版アクセスユーティリティを起動し、表示される手順に従います。
  3. 新しいデベロッパベータ版が利用可能になり次第、「ソフトウェアアップデート」からインストールできます。

tvOSベータ版ソフトウェア

構成プロファイルを使用してインストールする

  1. Apple TV 4K用のtvOSベータ版ソフトウェアの構成プロファイルをダウンロードページからMacにダウンロードします。
  2. Macに最新バージョンのXcode 12以降とmacOS 10.13.4以降がインストールされていることを確認します。
  3. Apple TVが電源に接続されており、ステータスランプが点灯していることを確認します。
  4. Apple TVをMacと同じネットワークに接続します。
  5. Xcodeで「Window」(ウインドウ)>「Devices and Simulators」(デバイスとシミュレータ)の順に選択し、表示されたウインドウで「Devices」(デバイス)をクリックします。
  6. Apple TVで「設定」を開き、「リモコンとデバイス」>「Remote Appとデバイス」の順に選択します。ペアリング可能なデバイスがApple TVで検索されます。
  7. Xcodeで、左側の列にある「Discovered」(検出したデバイス)を確認し、対象のApple TVを選択します。Apple TVとの接続リクエストに関する処理状況が詳細エリアに表示されます。
  8. Apple TVに表示された確認コードを入力して、「Connect」(接続)をクリックします。これでXcodeがApple TVとペアリングされ、左側の列にあるApple TVの横にネットワークのアイコンが表示されます。
  9. Macに最新バージョンのApple Configuratorがインストールされていることを確認します。
  10. Apple Configuratorを起動します。
  11. Apple TVを初めて設定するには、「準備」をクリックし、画面に表示される手順に従います。過去に設定済みのApple TVのプロファイルを追加するには、「追加」をクリックしてプロファイルを選択します。FinderからApple TVのアイコン上にプロファイルをドラッグ&ドロップすることもできます。

リストアイメージを使用してインストールする - Apple TV(第4世代)のみ

  1. Apple TV(第4世代)用のtvOSベータ版ソフトウェアのリストアイメージをダウンロードページからMacにダウンロードします。
  2. Finderを開きます。
  3. USB-C充電ケーブルでApple TV(第4世代)をMacに接続します。
  4. Finderに表示されたApple TVを選択します。
  5. 「概要」パネルで、Optionキーを押しながら「Apple TVを復元」ボタンをクリックします。
  6. tvOSベータ版ソフトウェアのリストアイメージを選択し、「開く」をクリックしてインストールを開始します。
  7. ベータ版ソフトウェアがインストールされると、デバイスが再起動します。アクティベーションを完了するには、ネットワーク接続が必要になります。
  8. 注:FinderでApple TVが認識されない場合は、以下の手順でApple TVをリカバリモードにしてください。
    1. Apple TVがMacに接続されていることを確認します。
    2. 付属のリモコンで、インジケータランプが速く点滅するまで、「MENU」ボタンと「再生/一時停止」ボタンを6秒間長押しします。
    3. 手順6に進み、Apple TVを復元します。

watchOSベータ版ソフトウェア

  1. Apple Watchのソフトウェアをアップデートするには、以下を実行する必要があります。
    • Apple Watchのバッテリー残量が50%以上であることを確認します。
    • iPhoneをWi-Fiに接続します。
    • 確実に通信できるよう、iPhoneをApple Watchの横に置いたままにします。
    • iPhoneでiOS 14ベータ版が実行されていることを確認します。
  2. ダウンロードページから構成プロファイルをダウンロードします。

    iPhoneの場合:構成プロファイルをiPhoneに直接ダウンロードし、インストール手順に従います。

    MacまたはPCの場合:ファイルをハードディスクに保存し、iPhoneで使用しているアカウントにメールで送信します。「メール」で構成プロファイルをタップし、インストール手順に従います。

  3. プロファイルを開いた後、インストール先としてApple Watchをタップし、再起動が求められたら再起動します。
  4. iPhoneでApple Watch Appを開き、「マイウォッチ」>「一般」>「ソフトウェアアップデート」の順にタップします。
  5. iPhoneのパスコードまたはApple Watchのパスコードを入力するよう求められたら、パスコードを入力します。
  6. Appleのロゴと進捗状況バーが表示されるのを待ちます。アップデートが完了すると、Apple Watchが再起動します。デバイスでは必ずDeveloper Mode(デベロッパモード)を有効にしてください。このモードにより、ローカルでインストールしたAppをこれらのプラットフォーム上で実行する権限を付与できます。たとえば、Xcodeでビルドして実行する場合や、Apple Configuratorを使用して.ipaファイルをインストールする場合などです。

Apple Watchに関するサポート

Apple Watchに赤い「!」のアイコンが表示された場合は、Apple Watchを強制再起動してください。サイドボタンとDigital Crownを同時に10秒以上押したままにし、Appleのロゴが表示されたら指を離します。

Apple Watchを強制再起動しても問題が解決しない場合、Apple Watchがリカバリモードで再起動する場合、またはその他の問題が発生したため現行バージョンのwatchOSに復元する必要がある場合は、Apple WatchをAppleに送って修理サービスを受ける必要がある場合があります。この修理は、Apple正規サービスプロバイダやApple Store直営店で実施することはできません。Appleへの到着後、デバイスの修理には最大3営業日かかります。修理の完了後にお返しするデバイスは、お送りいただいたデバイスと同じデバイスとなります。この修理サービスは現在、オーストラリア、カナダ、フランス、ドイツ、イタリア、日本、スイス、英国、米国でご利用いただけます。

修理サービスを申し込む場合は、Appleまでお問い合わせください。

フィードバックの提供

フィードバックアシスタント

ベータ版ソフトウェアで問題を発見した場合や、フレームワークまたはAPIの機能の向上をリクエストしたい場合は、「フィードバックアシスタント」でレポートを送信してください。その際は、問題が迅速に処理されるよう、バグタイトルにビルド番号を記載して詳しい内容を記載するようにしてください。

「フィードバックアシスタント」を見る

Apple Beta Software Program

Apple Beta Software Programで提供されるiOSおよびmacOSのパブリックベータ版には、「フィードバックアシスタント」Appが組み込まれています。tvOSパブリックベータ版を実行している場合は、登録済みのiOSデバイス上の「フィードバックアシスタント」Appからフィードバックを送信できます。問題が発生する場合や、何らかの機能が正常に動作していない場合は、「フィードバックアシスタント」でAppleに直接フィードバックをお送りください。

Apple Beta Software Programについてさらに詳しく

Apple Developer Forum

Apple Developer Forumでは、情報を検索したり、Appの開発中に遭遇した問題について投稿したりすることができます。

ディスカッションを見る