Xcode 12の紹介

Xcode 12が、macOS Big Surで美しく表示されるまったく新しいデザインで登場しました。カスタマイズ可能なナビゲータのフォントサイズ、合理化されたコード補完機能、新しいドキュメントタブを備えています。また、Xcode 12はデフォルトでユニバーサルAppをビルドすることができ、多くの場合コードを1行も変えることなく、Apple Siliconを搭載したMacに対応します。

macOS Big Surのためのデザイン

Xcode 12は、ウインドウの上部まで延びたナビゲータサイドバーや、見やすい新しいツールバーボタンを備え、macOS Big Surで美しく表示されるようになっています。ナビゲータは、読みやすい大きなフォントがデフォルトで使用されますが、他のフォントサイズも複数用意されています。新しいドキュメントタブでは、ワークスペース内で作業用のファイルセットを簡単に作成できます。

ドキュメントタブ

この新しいタブモデルでは、ダブルクリックで新しいタブを開いたり、ナビゲータをクリックしながら選択したファイルを追跡したりすることができます。また、ドキュメントタブの配置を変更して、作業中のタスクのために作業用のファイルセットを作成したり、各タブ内でコンテンツの表示方法を設定したりすることができます。ナビゲータでは、タブ内で開かれているファイルがハイライト表示されます。

ナビゲータのフォントサイズ

ナビゲータは、Finderやメールで使用されている「サイドバーのアイコンサイズ」のシステム設定に基づいて表示されるようになりました。また、従来の細かな表示や、大きなフォントやアイコンでの表示など、Xcode用に独自のフォントサイズを環境設定で選択することもできます。

合理化されたコード補完

コード補完のための新しいUIには、必要な情報のみが表示されるため、入力時に画面上で占めるスペースがより小さくなりました。また、コード補完の表示速度が格段に速くなったため、コーディングのスピードを落とさずにすみます。

生まれ変わったOrganizer

デザインが刷新され、各Appに関する重要な情報をすべて一か所で確認できるようになりました。自分のチームのAppを選択するだけで、そのAppのクラッシュログ、エネルギーレポート、パフォーマンスに関する指標(お客様が使用した際のバッテリー消費量や起動時間など)を簡単に確認できます。

SwiftUI

SwiftUIでは、様々な新機能が搭載され、パフォーマンスも向上し、さらに多くのことができるようになりました。また、既存のSwiftUIコードをXcode 12に簡単に統合できる安定したAPIも備わっています。SwiftUIでビルドされるApp向けのまったく新しいライフサイクル管理用APIが導入され、Appを最初から最後までSwiftUIで記述し、すべてのAppleプラットフォームでより多くのコードを共有できるようになりました。また、SwiftUIでビルドされた新しいウィジェットプラットフォームにより、iPad、iPhone、Macで機能するウィジェットをビルドできます。自分のSwiftUIビューを他のデベロッパと共有でき、Xcodeライブラリで優れたコントロールとして表示させることができるようになりました。また、既存のSwiftUIコードは引き続き機能しながらも、より高速なパフォーマンス、より優れた診断、新しいコントロールへのアクセスが実現しました。

ユニバーサルAppとして登場

Xcode 12は、IntelベースのCPUとApple Silicon上で100%ネイティブに動作するユニバーサルAppとして作られており、優れたパフォーマンスときびきびと動くインターフェイスを実現しています。*また、統合されたmacOS SDKも搭載されており、Apple SiliconとIntel x86_64 CPU上でネイティブに動作するAppをビルドするために必要な、フレームワーク、コンパイラ、デバッガ、その他のツールがすべて含まれています。

自動アップデート

Xcode 12でプロジェクトを開くと、Appが自動的にアップデートされ、リリース用ビルドとアーカイブがユニバーサルAppとして作成されます。また、Appをビルドすると、Apple Silicon用とIntel x86_64 CPU用にそれぞれ1つずつバイナリ「スライス」が作成されます。それらのバイナリは1つのAppバンドルとして統合され、Mac App Storeで共有またはMac App Storeに送信できます。この機能は、対象として「Any Mac」(すべてのMac)をツールバーで選択し、いつでもテストすることができます。

複数のアーキテクチャのテスト

Apple Siliconを搭載した新しいMacでは、ツールバーで「My Mac(Rosetta)」を選択することで、ネイティブアーキテクチャまたはIntel仮想化環境上で動作するAppを実行し、デバッグすることができます。

その他の機能

マルチプラットフォームテンプレート

新しいマルチプラットフォームのAppテンプレートでは、SwiftUIと新しいライフサイクルAPIを使用して、iOS、iPadOS、macOS間でコードを簡単に共有するためのプロジェクトが新しく作成されます。プロジェクトの構造は、すべてのプラットフォーム間でのコードの共有を容易にする一方で、Appでの必要に応じて各プラットフォーム専用のカスタマイズされた体験を構築できるようになってます。

改善された自動インデント

Swiftコードは、入力時に自動的にフォーマットされ、一般的なSwiftコードパターンを見栄えよく記述することができます。「guard」コマンド用の特別なサポートも含まれています。

StoreKitのテスト

Xcodeの新しいツールでは、Appで提供する様々なサブスクリプションやApp内課金の製品を記述したStoreKitファイルを作成したり、顧客の環境ですべてが問題なく動作することを確認するためにテストシナリオを作成したりすることができます。これらのテストシナリオはすべてMac上でローカルでテストできます。

使い始める

Xcode 12をダウンロードして、これらのリソースを活用しながらすべてのAppleプラットフォーム用にAppをビルドしましょう。

Xcode 12をダウンロードする(英語)