ASL学習アプリ「Lingvano」の開発チームが、聴覚障がい者のコミュニティとその支援者にどのようにアプローチしているかを紹介します。
͏
⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀⠀ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏ ͏
ASLコミュニティとその支援者をサポートする「Lingvano」
Lingvanoチームによると、アメリカ手話(ASL)を学ぼうとしているユーザーにはさまざまな理由があるといいます。
Lingvanoでプロダクト責任者を務めるElena Coazzoli氏は、「孫とコミュニケーションをとるために手話を始めた、聴力が低下したので今すぐ手話を習いたい、患者と会話ができるようになりたいなど、さまざまな声が聞かれました」と話します。「私たちの仕事は、一人ひとりの手話学習をサポートする最善の体験を提供することです」
Lingvano
対応デバイス:iPhone、iPad、Apple Watch
チームの規模: 27人
拠点:ウィーン(オーストリア)
「Lingvano」は、インストラクター(全員が聴覚障がい者)による一連のビデオレッスン、簡単なクイズ、コミュニティイベント通じてASLを学ぶことができるアプリです。「このアプリのユーザーのほとんどは、聴覚に障がいのある人々とコミュニケーションをとりたいと考えている健聴者です。そして、その多くは、まだ聴覚障がい者と直接接したことがありません」と、LingvanoのCEO Gabriel Kwakyi氏は話します。「Lingvanoが目指しているのは、言語の壁を取り除き、コミュニケーションの架け橋となるための具体的な方法を提供することです」
さらに、「Lingvano」アプリは独自の進化を遂げています。2018年にWeb版としてリリースされ、その後、2021年にモバイルに移行されました。成長戦略責任者Nilufer Bhatti氏によると、このアプリは、2023年の夏から2025年3月にかけて200万人の新規ユーザーを獲得しました。「Lingvanoは単なるビジネスやスタートアップではありません」とBhatti氏は言います。「私たちには責任があります。この責任を果たすため、あらゆる手段を利用してASLコミュニティにアプローチしています」。現在、このコミュニティには300万人以上のユーザーがおり、その85パーセントは米国とカナダに居住しています。
「私たちの仕事は、一人ひとりの手話学習をサポートする最善の体験を提供することです」
Lingvanoプロダクト責任者、Elena Coazzoli氏
ASLコミュニティにアプローチするため、Lingvanoは、カスタムプロダクトページ、プロダクトページの最適化、アプリ内イベントなど、App Storeのいくつかの機能を利用しています。「2024年に初めて『Pride』のアプリ内イベントを実施しました。その反響が非常に大きかったことから、それ以降も、特別な日や時期に合わせてアプリ内イベントを利用しています」とBhatti氏は説明します。そのうちの1つに、緊急時の単語やフレーズに焦点を当てたキャンペーンがあります。Lingvanoチーム所属のMaor Ben Zeev氏が「緊急時」の手話を紹介するビデオをアプリ内イベントとして公開し、このアプリで学習できる内容をダイナミックにプレビューしました。
さらにLingvanoチームは、アプリ内イベントを使用してコミュニティの練習セッションを定期的に開催し、ユーザーどうしがビデオ通話で交流できるようにしています。Bhatti氏は、「こうしたイベントは、人々のつながりの維持に非常に役立っています。このアプリで手話を学んだら、それを練習し、日常生活に取り入れることがとても重要です」と話します。
またカスタムプロダクトページでは、一部の学習者を対象に、より関連性の高い体験を提供できます。「ユーザー調査の結果、多くの興味深いインサイトを得ることができました。例えば、ユーザーの7パーセントは自身が聴覚を失っているか、または聴覚に障がいのあるパートナーがいます」とKwakyi氏は話します。「また、話すよりも手話を好む非言語ユーザーや、別の手話を学びたいと考えている聴覚障がいのユーザーもいます。デフォルトのプロダクトページでは、こうしたニッチなニーズに十分に対応できません。カスタムプロダクトページであれば、その柔軟性を活かして多くのユーザーとつながり、異なるスクリーンショットやメッセージをすぐに試すことができます」
Kwakyi氏とって、そこに通底する目的は変わりません。「一部のユーザーは、自分自身は耳が不自由ではなくても、聴覚障がい者と積極的にコミュニケーションをとりたいと思っています。この美しい言語を探求することが目的のユーザーもいれば、より大きなことに挑戦したいと考えているユーザーもいます。私たちの使命は、できる限り有意義なつながりを生み出すことです」
 |
デベロッパのストーリー
|
ASLコミュニティとその支援者をサポートする「Lingvano」
|
Lingvanoチームによると、アメリカ手話(ASL)を学ぼうとしているユーザーにはさまざまな理由があるといいます。
|
Lingvanoでプロダクト責任者を務めるElena Coazzoli氏は、「孫とコミュニケーションをとるために手話を始めた、聴力が低下したので今すぐ手話を習いたい、患者と会話ができるようになりたいなど、さまざまな声が聞かれました」と話します。「私たちの仕事は、一人ひとりの手話学習をサポートする最善の体験を提供することです」
|
|
Lingvano
|
対応デバイス:iPhone、iPad、Apple Watch チームの規模: 27人 拠点:ウィーン(オーストリア)
|
ダウンロード
|
|
「Lingvano」は、インストラクター(全員が聴覚障がい者)による一連のビデオレッスン、簡単なクイズ、コミュニティイベント通じてASLを学ぶことができるアプリです。「このアプリのユーザーのほとんどは、聴覚に障がいのある人々とコミュニケーションをとりたいと考えている健聴者です。そして、その多くは、まだ聴覚障がい者と直接接したことがありません」と、LingvanoのCEO Gabriel Kwakyi氏は話します。「Lingvanoが目指しているのは、言語の壁を取り除き、コミュニケーションの架け橋となるための具体的な方法を提供することです」
|
さらに、「Lingvano」アプリは独自の進化を遂げています。2018年にWeb版としてリリースされ、その後、2021年にモバイルに移行されました。成長戦略責任者Nilufer Bhatti氏によると、このアプリは、2023年の夏から2025年3月にかけて200万人の新規ユーザーを獲得しました。「Lingvanoは単なるビジネスやスタートアップではありません」とBhatti氏は言います。「私たちには責任があります。この責任を果たすため、あらゆる手段を利用してASLコミュニティにアプローチしています」。現在、このコミュニティには300万人以上のユーザーがおり、その85パーセントは米国とカナダに居住しています。
|
|
「私たちの仕事は、一人ひとりの手話学習をサポートする最善の体験を提供することです」
|
Lingvanoプロダクト責任者、Elena Coazzoli氏
|
|
ASLコミュニティにアプローチするため、Lingvanoは、カスタムプロダクトページ、プロダクトページの最適化、アプリ内イベントなど、App Storeのいくつかの機能を利用しています。「2024年に初めて『Pride』のアプリ内イベントを実施しました。その反響が非常に大きかったことから、それ以降も、特別な日や時期に合わせてアプリ内イベントを利用しています」とBhatti氏は説明します。そのうちの1つに、緊急時の単語やフレーズに焦点を当てたキャンペーンがあります。Lingvanoチーム所属のMaor Ben Zeev氏が「緊急時」の手話を紹介するビデオをアプリ内イベントとして公開し、このアプリで学習できる内容をダイナミックにプレビューしました。
|
さらにLingvanoチームは、アプリ内イベントを使用してコミュニティの練習セッションを定期的に開催し、ユーザーどうしがビデオ通話で交流できるようにしています。Bhatti氏は、「こうしたイベントは、人々のつながりの維持に非常に役立っています。このアプリで手話を学んだら、それを練習し、日常生活に取り入れることがとても重要です」と話します。
|
 |
またカスタムプロダクトページでは、一部の学習者を対象に、より関連性の高い体験を提供できます。「ユーザー調査の結果、多くの興味深いインサイトを得ることができました。例えば、ユーザーの7パーセントは自身が聴覚を失っているか、または聴覚に障がいのあるパートナーがいます」とKwakyi氏は話します。「また、話すよりも手話を好む非言語ユーザーや、別の手話を学びたいと考えている聴覚障がいのユーザーもいます。デフォルトのプロダクトページでは、こうしたニッチなニーズに十分に対応できません。カスタムプロダクトページであれば、その柔軟性を活かして多くのユーザーとつながり、異なるスクリーンショットやメッセージをすぐに試すことができます」
|
Kwakyi氏とって、そこに通底する目的は変わりません。「一部のユーザーは、自分自身は耳が不自由ではなくても、聴覚障がい者と積極的にコミュニケーションをとりたいと思っています。この美しい言語を探求することが目的のユーザーもいれば、より大きなことに挑戦したいと考えているユーザーもいます。私たちの使命は、できる限り有意義なつながりを生み出すことです」
|
|
|
初回公開日:2025年6月9日
|
|
|
|
|
|
|
|