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証明書の概要
アプリの開発プロセスでは、さまざまな状況での使用のために、異なる証明書タイプの証明書を作成することになります。iOS、tvOS、watchOSアプリには同じ証明書のセットを使用できますが、macOSアプリには別のセットを用意する必要があります。Xcode 11以降を使用している場合は、すべてのプラットフォームで統一された開発用および配布用証明書を作成することができます。デバイスでアプリを実行したり、アプリの機能を利用したりするには、開発用証明書を使用します。アプリをテスト用に配信したり、App Store Connectにアップロードしたりするには、配布用証明書を使用します。
開発用証明書は個人が所有します。開発用証明書は合計でiOS用に2つ、Mac用に2つ作成できます。デベロッパアカウントでは、開発用証明書の名前にコンピュータ名が追加されるため、それぞれの証明書を判別することができます(例:コンピュータ名が「Work Mac
」の場合、「Gita Kumar (Work Mac)
」という証明書名)。
配布用証明書はチームが所有し、作成できるのは1つのチームにつき1種類の配布用証明書のみです(Developer ID証明書を除く)。配布用証明書を作成できるのは、Account HolderまたはAdminの役割のみです(個人として登録しているデベロッパには、Account Holderの役割が割り当てられています)。
証明書の作成と無効化は、Xcodeまたはデベロッパアカウントを使用して実行できます。
証明書タイプ
証明書タイプは、デベロッパアカウントとXcodeでの証明書の識別を容易にします。
タイプ |
目的 |
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Apple Development |
Xcode 11以降で使用。 開発中に、デバイス上でiOS、macOS、tvOS、watchOSアプリを実行し、特定のアプリサービスを利用する。 |
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Apple Distribution |
Xcode 11以降で使用。 テスト用として指定したデバイスにiOS、macOS、tvOS、watchOSアプリを配信する、またはApp Storeに提出する。 |
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APNs Auth Key |
通知リクエスト用の証明書の代わりとして、サーバサイドのトークンを生成する。 |
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Apple Push Services |
通知サービスとAPNsの接続を確立して、アプリにリモート通知を配信する。 |
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iOS Development |
開発中に、デバイス上でiOS、tvOS、watchOSアプリを実行し、特定のアプリサービスを利用する。 |
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iOS Distribution |
テスト用として指定したデバイスにiOS、tvOS、watchOSアプリを配信する、またはApp Storeに提出する。 |
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Mac Development |
開発中およびテストの実施中に、Macアプリ用の特定のアプリサービスを有効にする。 |
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Mac App Distribution |
Mac App Storeに提出する前に、Macアプリに署名する。 |
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Mac Installer Distribution |
署名済みのアプリを格納するMacインストーラパッケージに署名し、Mac App Storeに提出する。 |
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Developer ID Application |
Mac App Store以外の場所で配信するMacアプリに、配信前に署名する。 |
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Developer ID Installer |
署名済みのアプリを含むMacインストーラパッケージに署名し、Mac App Store以外の場所で配信する。 |
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Apple Pay |
Appleからマーチャント/デベロッパに送信されたアプリのトランザクションデータを復号する。 |
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Merchant Identity |
Apple Payのサーバへの認証に使用する。 |
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Pass Type ID |
アップデートに署名をし、ウォレットのパスに送信する。 |
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Swiftの署名 |
Swift Package Managerバージョン5.9以降で使用すする。 配信用にSwiftパッケージとパッケージのコレクションに署名する。 |
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VoIP Services |
デベロッパの通知サーバとAPNsの接続を確立して、バックグラウンドVoIPアプリに対し、入ってくるアクティビティのアラートを送る。 |
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WatchKit Services |
デベロッパの通知サーバとAPNsの接続を確立して、ClockKitのコンプリケーションデータをアップデートする。 |
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Website Push ID |
Webサイト向けのアップデートに署名をし送信する。 |
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MDMベンダーCSR署名 |
MDMソリューションの証明書署名リクエスト(CSR)(顧客または独自のもの)に署名して、identity.apple.comでMDMプッシュ証明書を生成します。この証明書はリクエストにより入手することができます。詳細はこちらをご覧ください。 |
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アプリライセンス配布暗号化および署名 |
アプリライセンス配布(ALD)署名証明書および暗号化証明書によって、対象となるアプリのアプリライセンスリクエストを生成できます。 |
注:キーチェーン内の署名証明書の名前には、証明書タイプのヒントを示す文字列とチーム名、そしてチームIDを含みます。