AppleメールでのBIMI対応に向けたメールサーバの準備
macOS Ventura 13、iOS 16、iPadOS 16以降のAppleメールは、BIMI(Brand Indicators for Message Identification)に対応しています。これは、各組織が提供する情報に基づいて、組織によりブランド管理されたロゴをメールクライアントで表示できるようにするメール仕様です。
BIMIは、メッセージが正しい組織から発信された場合にのみ、そのロゴが表示されるように設計されています。BIMI1、2は、ドメインで DMARC(Domain-based Message Authentication, Reporting & Conformance)を利用し、ドメインのなりすましを防ぐ技術です。また、VMC(Verified Mark Certificates)3、4やその他の形態のBIMI Evidence Documentも利用し、ロゴの所有権や真正性、ロゴと該当するドメインとの紐付けを検証します。
BIMIへの準拠は、サーバ上のメールプロバイダによって管理されます。メールプロバイダが以下の項目を実行した場合、Appleメールで組織のロゴがメールメッセージに表示されます。
- メールプロバイダが bimigroup.orgのBIMI対応プロバイダのリストに追加され、Appleがこれを検証していること。
- BIMIのドラフト仕様にメッセージとドメインが準拠していることを確認していること。
- BIMI Evidence Document(例:メールプロバイダによって信頼されているVMC)を検証していること。
- BIMIのドラフト仕様に従い、これらのチェック項目への準拠を保証するための必須ヘッダを追加していること。
メールプロバイダが上記を実行していない場合、Appleメール上の当該メッセージには組織のロゴが表示されません。