P2B内部苦情処理システムに関するApp Store年次報告
本報告は、オンライン仲介サービスのビジネスユーザーを対象とする公正性と透明性の促進に関する欧州議会および理事会の2019年6月20日の規則(EU)2019/1150(「P2B規則」)の第11条に従い提供するものです。
報告期間:2023年7月13日〜2024年7月12日
- 不服申し立ての合計数:42件
- 不服申し立ての種類:P2BにおいてAppleが受領した不服申し立ては、プラットフォームでのアプリ配信の制限や停止、またはデベロッパアカウント契約解除の決定に関連するものでした。
- P2B苦情処理システムを通して提出された不服の申し立ての処理にかかった平均時間:4.33暦日
- 不服申し立ての処理結果に関する集計情報:
- 42件中37件において当初の制限、停止、契約解除の措置が維持されました。
- さらなる審査の結果、5件の制限、停止、契約解除の決定が取り消されました。
- 契約解除の対象となったものの、未解約だった3名のデベロッパは、App Reviewガイドラインの違反を是正するための詳細かつ適切な改善計画を提出しました。これにより、契約解除の決定が撤回され、App Storeでのアプリ配信の再開が許可されました。その後App Reviewチームはデベロッパと連携して、承認された改善計画が継続的に遵守されるよう徹底を図りました。
- 2件のデベロッパアカウントは、技術的な調査によってアカウント再開の根拠となる証拠が特定された後に、アカウントが再開されました。
- 残りの37件においては、App Reviewガイドラインの度重なる違反、知的財産権に関する問題の未解決、ユーザーを危険にさらす不正行為、他のデベロッパの不利益となる不正行為のいずれかを理由として、アプリの配信停止措置またはデベロッパの契約解除措置が維持されました。そのような行為には、許容されないアプリ機能の隠蔽、おとり商法の使用、自動更新サブスクリプション詐欺行為、ユーザーの誤解を招くような情報の提供やユーザーの不正誘導、ユーザーレビューや評価の不正操作などが含まれますが、これらに限定されません。これらの行為は、App Storeが日々直面している脅威や課題の具体例です。Appleでは、安全かつ楽しい体験をユーザーに提供し、デベロッパが優れたアプリを提供するための最適な場となるよう、App Storeを信頼できるエコシステムとして維持するための取り組みの一環として、これらの行為に対する措置を取っています。
報告期間:2022年7月13日〜2023年7月12日
- 不服申し立ての合計数:45件
- 不服申し立ての種類:P2BにおいてAppleが受領した不服申し立ては、プラットフォームでのアプリ配信の制限や停止、またはデベロッパアカウント契約解除の決定に関連するものでした。
- P2B苦情処理システムを通して提出された不服の申し立ての処理にかかった平均時間:4.18暦日
- 不服申し立ての処理結果に関する集計情報:
- 45件中39件において当初の制限、停止、契約解除の措置が維持されました。
- また、当初契約解除された以下の6件のデベロッパアカウントに関しては、その後アカウントが再開されました。
- App Reviewガイドラインの違反を是正するための、詳細かつ適切な改善計画が提出された後に、3件のデベロッパアカウントのアカウントの再開およびアプリ配信の再開が許可されました。その後App Reviewチームはデベロッパと連携して、承認された改善計画が継続的に遵守されるよう徹底を図りました。
- 4件目のデベロッパアカウントについては、アカウント再開の根拠となる補足情報を受け取った後に、アカウントの再開およびアプリ配信の再開が許可されました。
- 5件目のデベロッパアカウントについては、デベロッパが確認された問題を修正し、アプリとアカウントがApple Developer Program使用許諾契約(App Reviewガイドラインを含む)に準拠していることを証明した後に、アカウントが再開されました。
- 6件目のデベロッパアカウントについては、技術的な調査によってアカウント再開の根拠となる証拠が特定された後に、アカウントが再開されました。
- 残りの39件においては、App Reviewガイドラインの度重なる違反、知的財産権に関する問題の未解決、ユーザーを危険にさらす不正行為、他のデベロッパの不利益となる不正行為のいずれかを理由として、アプリの配信停止措置またはデベロッパの契約解除措置が維持されました。そのような行為には、許容されないアプリ機能の隠蔽、おとり商法の使用、自動更新サブスクリプション詐欺行為、ユーザーの誤解を招くような情報の提供やユーザーの不正誘導、ユーザーレビューや評価の不正操作などが含まれますが、これらに限定されません。これらの行為は、App Storeが日々直面している脅威や課題の具体例です。Appleでは、安全かつ楽しい体験をユーザーに提供し、デベロッパが優れたアプリを提供するための最適な場となるよう、App Storeを信頼できるエコシステムとして維持するための取り組みの一環として、これらの行為に対する措置を取っています。
報告期間:2021年7月13日〜2022年7月12日
- 不服申し立ての合計数:64件
- 不服申し立ての種類:P2BにおいてAppleが受領した不服申し立ては、プラットフォームでのアプリ配信の制限や停止、またはデベロッパアカウント契約解除の決定に関連するものでした。
- P2B苦情処理システムを通して提出された不服の申し立ての処理にかかった平均時間:4.83暦日
- 不服申し立ての処理結果に関する集計情報:
- 64件中60件において当初の制限、停止、契約解除の措置が維持されました。
- また、以下の3件のデベロッパアカウントに関しては、一旦契約解除された後に、アカウント再開の措置が取られました。
- 1件目のデベロッパアカウントについては、デベロッパが、以前に確認された問題点を明確にするための情報を提供し、アプリとアカウントがApple Developer Program使用許諾契約(App Reviewガイドラインを含む)に準拠していることを証明した後に、アカウントが再開されました。
- 2件目のデベロッパアカウントについては、デベロッパが確認された問題を修正し、アプリとアカウントがApple Developer Program使用許諾契約(App Reviewガイドラインを含む)に準拠していることを証明した後に、アカウントが再開されました。
- 3件目のデベロッパアカウントについては、App Reviewガイドライン違反を是正するための、詳細かつ適切な改善計画が提出された後に、アカウントの再開およびアプリ配信の再開が許可されました。その後App Reviewチームはデベロッパと連携して、承認された改善計画が継続的に遵守されるよう徹底を図りました。
- 当初プラットフォームから削除された1つのアプリが、プラットフォームでの配信の再開が許可されました。
- このデベロッパは、App Reviewガイドラインの違反を是正するための、詳細かつ適切な改善計画を提出しました。デベロッパはこれらの問題をすべて解決し、アプリのガイドラインへの完全遵守が確認されたため、プラットフォームでのアプリ配信の再開が許可されました。
- 残りの60件においては、App Reviewガイドラインの度重なる違反、知的財産権に関する問題の未解決、ユーザーを危険にさらす不正行為、他のデベロッパの不利益となる不正行為のいずれかを理由として、アプリの配信停止措置またはデベロッパの契約解除措置が維持されました。そのような行為には、許容されないアプリ機能の隠蔽、おとり商法の使用、自動更新サブスクリプション詐欺行為、ユーザーの誤解を招くような情報の提供やユーザーの不正誘導、ユーザーレビューや評価の不正操作などが含まれますが、これらに限定されません。これらの行為は、App Storeが日々直面している脅威や課題の具体例です。Appleでは、安全かつ楽しい体験をユーザーに提供し、デベロッパが優れたアプリを提供するための最適な場となるよう、App Storeを信頼できるエコシステムとして維持するための取り組みの一環として、これらの行為に対する措置を取っています。
報告期間:2020年7月12日〜2021年7月12日
- 不服申し立ての合計数:12件
- 不服申し立ての種類:P2Bに関わりAppleが受領した不服申し立ては、AppleのApp Storeにおけるアプリおよびデベロッパに対する制限、停止、または削除の決定に関連するものでした。
- P2B苦情処理システムを通して提出された不服の申し立ての処理にかかった平均時間:11.25暦日
- 不服申し立ての処理結果に関する集計情報:
- 12件中10件において当初の制限、停止、契約解除の措置が維持されました。
- 1件のアプリはApp Storeプラットフォームでの配信の再開が許可されました。当該アプリのデベロッパが、別のサードパーティデベロッパとの間の知的財産権に関する紛争を解決したことによります。
- 2つ目のケースでは、App Reviewガイドラインの度重なる違反、不正行為に関する苦情とアプリに関する消費者の苦情を解決するため、デベロッパに2か月の猶予が与えられました。デベロッパはこれらの問題をすべて解決し、アプリのガイドラインへの完全遵守が確認されたため、App Storeでのアプリ配信の再開が許可されました。
- 残りの10件においては、App Store Reviewガイドラインの度重なる違反、またはユーザーを危険にさらす、もしくはほかのデベロッパの不利益となる不正行為を理由として、デベロッパの契約解除措置が維持されました。これらのケースには、許容されないアプリ機能の隠蔽、おとり商法の使用、自動更新サブスクリプション詐欺行為、ユーザーレビューや評価の不正操作などが含まれます。これらの行為は、App Storeが日々直面している脅威や課題の具体例であり、デベロッパが優れたアプリをユーザーに提供するための安全かつ信頼できる場としてApp Storeを維持する取り組みの一環として、Appleではこうした行為に対する措置を取っています。
その他の情報
Appleでは、透明性を確保すること、デベロッパに対する公平性を維持すること、デベロッパの懸念をできる限り効率的かつ効果的に解決することに努めています。また、P2Bに関する苦情処理のシステムに加え、デベロッパがAppleに問い合わせるための以下のような窓口を複数用意しています。
デベロッパサポート
以下のカテゴリの問題については、多くの場合デベロッパサポートでサポートを得ることができます。
- メンバーシップおよびアカウント
- 開発や技術面の問題
- アプリの設定
- 配信
- レポートと支払い
- イベント
- 問題の報告
- フィードバックやその他のトピック
フィードバックアシスタント
デベロッパは、iPhone、iPad、およびMacのネイティブアプリであるフィードバックアシスタントアプリや、フィードバックアシスタントのWebサイトを使ってフィードバックをAppleに提出することができます。デベロッパがフィードバックを提出するとフィードバックIDが発行され、フィードバックアシスタントアプリ内やWebサイト上でフィードバックの処理状況を追跡できるようになります。
App Storeコンテンツに関する異議の申し立て
デベロッパが、App Storeに掲載されているアプリまたはSearch Adsにより自身の知的財産権が侵害されていると考える場合は、App Storeの法務チームに異議申し立てを提出することができます。
アプリ名に関する異議の申し立て
デベロッパが、特定のアプリにより、App Storeで自身の商標をアプリ名として使用する権利が侵害されていると考える場合は、App Storeの法務チームに異議申し立てを提出することができます。
App Reviewの優先処理
正当な理由がある場合、デベロッパはApp Reviewの優先処理をリクエストすることができます。
提出に関する問題の解決
アプリが却下された場合、デベロッパはApp Store Connectを通じてAppleと連絡を取り、問題を解決することができます。Appleからの連絡には、App Reviewガイドラインの違反事項など、アプリの却下に関する情報が含まれています。デベロッパは、App Store Connectを通じてAppleとやり取りし、App Reviewにビルドを再提出することができます。返信にはスクリーンショットや根拠となる資料などの添付ファイルを含めることができます。アプリがメタデータの問題で却下された場合は、その問題を解決し、同じビルドを再提出することができます。
アプリの却下や削除に対する異議の申し立て
デベロッパが、自身のアプリが誤解されている、またはAppleの審査に公平性が欠けていると考えるため、審査結果に同意しない場合は、異議を申し立てることができます。その後Appleによる調査が行われます。
ガイドラインの変更の提案
Appleの目標は、App Reviewガイドラインを公正に、かつ一貫性を持って適用することです。アプリが却下され、デベロッパがApp Reviewとのやり取りで問題を解決できない場合は、ガイドラインの変更を提案できます。
解約されたメンバーシップの再開
デベロッパは、アカウントの再開をApp Review Boardに申請することができます。その場合は、フォームに記入し、App Review Boardがアカウントの再開を検討すべき具体的な理由を提示する必要があります。
改善と更新
2022年以降、すべてのデベロッパは、App Store Connectでの改善された新しい提出プロセスに移行しました。新しいプロセスでは、アプリの更新バージョンを提出した後も、App Reviewとの最近のメッセージ履歴を確認できます。
Appleでは、提供いただいたフィードバックを尊重し、不服の申し立てを真摯に考慮します。また、ユーザーがアプリを発見してダウンロードするための最も信頼できる場を提供し、あらゆるデベロッパが成功するための優れた機会を提供するため、今後もApp Storeを改善してまいります。