iPhoneのタッチ決済

決済アプリで、クレジットカード、デビットカード、Apple Pay、Apple Watchから、あるいはデジタルウォレットを内蔵するその他のスマートフォンから、非接触決済ができるようになりました。追加の端末やハードウェアは必要なく、iPhoneから直接決済を行うことができます。

米国で発行されたクレジットカードおよびデビットカードの3分の2以上が非接触決済に対応しており、非接触決済の利用が急速に増える中、加盟店はiPhoneへかざしてもらうだけで大半のカスタマーからシームレスに決済を受けられるようになります。

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ショッピングカートで「ここにかざして支払う」メッセージが表示されているiPhone 13 Pro

概要

簡単で信頼できる決済体験を提供

加盟店はiPhoneのタッチ決済を使えば、信頼できる一貫した体験をカスタマーに提供することができます。カスタマーに表示される画面には、請求金額、加盟店名、カテゴリアイコン、カードやデバイスをどこにかざせばよいかの手順が明確に示されます。

iPhoneのタッチ決済を使えば、Apple Payのプライバシーとセキュリティを保護しているものと同じテクノロジーでカスタマーの決済データを保護することができます。iPhoneのタッチ決済を使って行われるトランザクションはすべて暗号化され、Secure Elementを使って処理されます。またApple Payと同様、何が購入されたか、誰が購入したかの情報をAppleが知り得ることはありません。

決済カードと購入の検証

加盟店は決済の受け付けに加え、iPhoneのタッチ決済を使って請求を行わずにカスタマーの決済カードを読み取ることができるため、次のことも簡単に行えるようになります。

  • ジムの月会費の支払いなど、今後の支払いに備えてカードをカスタマーのファイルに加える。
  • レシートがない状況での返金処理など、トランザクションの処理を行えるよう以前の購入履歴を調べる。

ポイントカードの読み取りと発行

AppleウォレットにあるNFC対応のポイントカード、割引カードは、決済カードとは別に、または同時にiPhoneのタッチ決済で読み取ることができます。また、Appleウォレットに対応したポイントカードを提供している加盟店は、iPhoneのタッチ決済のトランザクションに関連して、Apple Payのカスタマーにポイントプログラムへの参加リクエストを送信することもできます。

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決済アプリでのサポートの提供

iPhoneのタッチ決済を加盟店に提供したいアプリデベロッパは、まずiPhoneのタッチ決済で読み取られた決済処理に対応し、加盟店のデバイスに読み込まれる認証済みの端末構成を提供するペイメントサービスプロバイダ(PSP)と連携する必要があります。PSPは、加盟店が決済を受け付けるために必要な、すべての認証とセキュリティ要件に責任を負います。

iPhoneのタッチ決済に対応するステップ

  1. iPhoneのタッチ決済を利用できる地域のiPhoneのタッチ決済に対応するPSPと連携します。
  2. AppleにiPhoneのタッチ決済のエンタイトルメントをリクエストします。
  3. ProximityReader APIおよび/またはPSPのAPIをアプリに組み込みます。
  4. アプリのデザインについては、ヒューマンインターフェイスガイドラインに従います。
  5. アプリを作成して提出し、審査を受けます。

iPhoneの設定

加盟店がiPhoneのタッチ決済の利用を開始するには、対応する決済アプリをApp Storeからダウンロードし、デバイスでその利用規約に同意して、デバイスの設定を許可する必要があります。その後すぐに決済を受け付けられるようになります。

Appleウォレットのポイントカードとパスに対応

iPhoneのタッチ決済を使用すると、加盟店のポイントカードプログラムの一環として、カスタマーのウォレット内のNFCパスを読み取ることができます。アプリでできること:

  • 決済とは別に、決済と同時に、またはパスが利用可能な場合は決済の代わりに、パスを読み取る。
  • トランザクションが正常に終了した後、加盟店のポイントカードプログラムへの参加を促すメッセージをプッシュ通知とともに表示する。

詳しくは、ProximityReader APIおよび/またはご利用のPSPのAPIをご参照ください。