フロントカメラまたはバックカメラのいずれかを通じて、ユーザーの体験を拡張します。
概要
iOSデバイスには2つのカメラが搭載されており、各ARKitセッションでどちらのカメラフィードを拡張するか選択する必要があります。ARKit 3以降、ARKitが同時に提供する両方のカメラからのデータを取得できるようになりましたが、ユーザーに表示するカメラフィードを1つ選択する必要があります。
バックカメラを使用した拡張現実
最も一般的なAR体験は、デバイスのバックカメラからのビューを表示し、ほかのビジュアルコンテンツを追加して「拡張」することで、ユーザーが周囲の世界を新しい方法で見たり操作したりできるようにするものです。
ARWorld
(英語)がそのような体験を提供します。ARKitはユーザーのいる現実世界をトラッキングし、それを座標空間に対応させてバーチャルコンテンツを配置できるようにします。ワールドトラッキングは、ユーザーの周囲にあるオブジェクトや画像を認識したり、現実世界の照明の状況を反映させるなど、AR体験をより臨場感あふれるものにする機能も提供します。
フロントカメラを使用した拡張現実
TrueDepthカメラが搭載されたiOSデバイスでは、ARFace
(英語)を使ってフロントカメラフィードを拡張し、顔の向きと表情のリアルタイムトラッキングを提供できます。その情報を使って、リアルなバーチャルマスクを重ねる、といったことができます。また、iMessageのアニ文字アプリのようにカメラビューは出さずに、顔の表情データを使ってバーチャルキャラクターを動かすこともできます。