グラフィックスの豊かな表現と可能性をMetalで追求

Metalには、低オーバーヘッドのAPI、ハイレベルのシェーディング言語、緊密に統合されたグラフィックスと演算プログラム、GPUのプロファイル/デバッグ用の高度なツールセットが用意されているため、Appleプラットフォームでハードウェアアクセラレータを使用するグラフィックスの強化が可能です。Appleシリコンの優れたパフォーマンスと効率性を、iPhone、iPad、Mac、Apple TVのゲームやプロ向けアプリで最大限に活用できるようになります。今年、新しいゲームポーティングツールキットによって、ゲームをこれまで以上に簡単にほかのプラットフォームからMacに展開できるようになります。また、Metalシェーダコンバータによって、ゲームのシェーダとグラフィックスコードの変換プロセスが驚くほどシンプルになります。

ゲーム

ゲームポーティングツールキット

ゲームポーティングツールキットを使用すると、これまで何か月もかかっていた事前の作業が不要になり、ゲームがMac上でどの程度スムーズに動作するかをコーディングに取り掛かる前に評価できます。

Metalシェーダコンバータ

シェーダとグラフィックスコードを変換して、Appleシリコンのパワフルな機能とパフォーマンスをゲームで最大限に活用しましょう。

MetalFX Upscaling

ハイパフォーマンスのアップスケーリングとアンチエイリアスにより、複雑なシーンのレンダリングでフレームごとの処理時間を短縮します。今年、MetalFX Upscalingの対応デバイスがさらに増え、クオリティとスケーリングも向上します。

オフラインでのシェーダコンパイル

ビルド時にGPUバイナリを生成することで、シェーダをアプリ内でコンパイルする必要がなくなります。これにより、ゲームのパフォーマンスが向上し、読み込み時間が短縮されます。GPUバイナリコンパイラでは、macOSやWindowsのレイトレーシングと、ツールチェーンを使ったダイナミックリンクライブラリに対応できるようになりました。

フレームペーシング

新しいCAMetalDisplayLinkを使うことで、スムーズなフレームレートを実現し、操作の反応が向上します。

精彩なグラフィックス

レイトレーシング

ゲームとプロダクションレンダラを拡張し、よりリアルで精彩なシーンを制作できます。複数レベルのインスタンス化とカーブプリミティブのサポートにより、樹木、髪、毛などの複雑なマテリアルをより効率的に表現できるようになります。

メッシュシェーダツール

Xcode 15を使えば、メッシュシェーダのパイプラインをデバッグできます。シェーダ検証ツールで、オブジェクトシェーダやメッシュシェーダからの境界外のメモリへのアクセスを検出できるようになりました。Metalデバッガに、メッシュシェーダのジオメトリの視覚化機能と、オブジェクトシェーダおよびメッシュシェーダのシェーダデバッグのサポートが追加されました。

機械学習

MPS Graph

MPS Graph変換ツールを使えば、CoreMLモデルとONNXモデルをMetalアプリにすばやく統合できるほか、新しいシリアル化形式を使ってネイティブのMPS Graphモデルをさらに高速に読み込むことができます。

MLフレームワーク

TensorFlow、PyTorchに加えてJAXを利用できるようになり、Macで直接、機械学習モデルのトレーニングを加速させられます。Metalバックエンドサポートのアップデートにより、カスタムカーネルや混合精度のトレーニングなど、さまざまな新機能を使って、幅広いネットワークをスピーディにトレーニングできるようになります。