テキサス州で利用できるアプリの新しい要件
2025年10月8日
テキサス州で新しい州法(SB2420)が施行されることに伴い、2026年1月1日より、アプリマーケットプレイスとデベロッパに年齢確認の要件が導入されます。SB2420は、ユーザーが天気やスポーツのスコアを確認したいだけの場合であっても、あらゆるアプリのダウンロード時に個人を特定できる機微な情報の収集を義務付けています。Appleは子どものオンラインでの安全性を強化するという目標を掲げており、この新法がユーザーのプライバシーに与える影響について懸念しています。Appleは、法律の制約の中でプライバシーを保護しながら、子どもの安全性を高めるために、引き続き業界をリードするツールを保護者とデベロッパに提供します。
この法律が施行されると、テキサス州在住のユーザーがApple Accountを新規作成する際に、18歳以上かどうかの確認が必要になります。18歳未満のユーザーの新規Apple Accountはすべて、ファミリー共有グループに参加する必要があり、未成年者によるApp Storeでのダウンロード、アプリ購入、Appleのアプリ内課金システムを使用したトランザクションにはすべて保護者の同意が必要になります。影響はデベロッパにもあり、この法律に準拠するために、新しい機能を導入し、アプリ内の挙動を変更する必要があります。来年後半には、同様の要件がユタ州とルイジアナ州でも導入されます。
ここでは、Appleが行うアップデートと、デベロッパがこれらの新要件を満たすために役立つツールについてお知らせします。
デベロッパがプライバシーを保護しながら法遵守できるよう、Appleでは、デベロッパがユーザーの年齢カテゴリを把握し、テキサス州法で義務付けられる大幅な変更に対応するためのサポート機能を導入します。現在実装可能なDeclared Age Range API(英語)を今後数か月以内にアップデートし、テキサス州の新規アカウントユーザー向けに必要になる年齢カテゴリを提供する予定です。また、デベロッパがアプリに大きな変更を加えたと判断した場合、今年後半にリリースされる新しいAPIによりシステム体験が呼び出され、ユーザーは保護者に再度同意を求めることができます。さらに、保護者は未成年者によるアプリの使用の継続について同意を取り消すこともできます。追加の技術的なドキュメントなど、より詳しい情報は今秋後半に公開される予定です。
オンラインの脅威から子どもを守るには、絶え間ない警戒と努力が必要であることをAppleは理解しています。そのため、Appleは業界をリードする機能を継続的に開発して、デベロッパがアプリやゲームで年齢に応じた体験を提供し、プライバシーを保護できるよう支援するとともに、保護者が子どものオンラインでの安全を守るための包括的なツールセットを提供しています。