Sandboxでのテスト
Sandbox環境は、App、Webサイト、およびPOSシステムでのApple Payのオフライン実装をテストするのに最適です。本ドキュメントは、Sandbox環境の概要、テスト方法の詳細、Apple Payトランザクションのテストに役立つ一般的なサポート情報を提供します。
Sandbox
Apple PayのSandbox環境を使うことで、マーチャントやデベロッパはテスト用のクレジットカードやデビットカードを使ってApple Payの実装をテストできるようになります。Sandboxは現在、以下の国のApple Payのテストに対応しています。
- オーストラリア
- カナダ
- 中国
- フランス
- 香港
- アイルランド
- イタリア
- 日本
- ニュージーランド
- ロシア
- シンガポール
- スペイン
- 台湾
- 英国
- 米国
注:Apple Payはプロダクション環境でもテストする必要があります。プロダクション環境では、実際のカードを使用する必要があります。テスト用のカードは動作しません。
はじめに
SandboxでApple Payをテストするには、以下が必要となります。
- iPhone 6以降、iPad mini 3以降、iPad Air 2、iPad Pro、またはApple Watch
- App Store ConnectのSandboxテスターアカウント
- サポートされているテスト用の資格情報
デベロッパアカウントとWebサイト
Apple PayセッションをApple Payサーバとの間で正常に確立するには、Apple Pay用にApple Developerアカウントを設定する必要があります。これには、マーチャントIDの登録、証明書の作成、Web上にApple Payを実装する場合にはWebサイトのドメインの確認が含まれます。Apple PayサーバでApple Payの実装をテストする前に、必ず以下のステップを実行してください。
環境の設定についてさらに詳しく(英語)
- デベロッパアカウントにマーチャントIDを登録します。
- ペイメントプロセッシング証明書を作成するか、PSPが提供するCSRを入手します。
- マーチャントID証明書を作成します(Web上のApple Payのみ)。
- マーチャントドメインを登録し、検証します(Web上のApple Payのみ)。
- Apple PayボタンをホストしているすべてのWebページがHTTPSであり、WebサーバがTLS 1.2をサポートしていることを確認します。
Sandboxテスターアカウントの作成
Sandboxテスターアカウントを作成するには、以下のステップに従ってください。
- App Store Connectにサインインします。
- ホームページで「ユーザとアクセス」をクリックする。
- 「Sandbox」の下の「テスター」をクリックする。
- 「+」をクリックしてテスターアカウントを設定する。
- テスター情報のフォームを入力し「招待」をクリックする。
- すべてのテストデバイスでApple IDをサインアウトした後、新しく作成したSandboxテスターアカウントでサインインし直します。
Sandboxテスターアカウントの作成方法についてさらに詳しくは、「App Store Connectヘルプ:Sandboxテスターアカウントの作成」をご確認ください。
重要:Sandboxテスターアカウントを使用して、テスト環境ではなく、iTunesなどのプロダクション環境に誤ってサインインした場合は、Sandboxアカウントは無効になり、以降使用できなくなります。この場合、新しいEメールアドレスを使用して新しいSandboxテスターアカウントを作成してください。
テスト用のカード番号の追加
はじめに、テスト用のカードをウォレットに追加します。
- 必ずiCloudからサインアウトしてから、Sandboxテスターアカウントを使用して、テストデバイスにサインインしてください。
- ウォレットを開いて、「カードを追加」をタップします。
- テスト用の資格情報を使用して、手動入力により新しいカードを追加する手順に従います。
- カードを追加したら、テストを開始できます。
注:デバイスにテスト用のカードを追加して、Sandboxを使用するには、デバイスの地域がApple Payをサポートしている国に設定されていることを確認する必要があります。
AppとWebサイトでApple Payをテストする
iPhone、iPad、またはApple Watchで、Apple PayのSandboxを使ってAppやWebサイトでの支払いを行うことができます。Apple PayのSandbox環境を使えば、マーチャントやデベロッパがApple Payの実装の前後に、Apple Payをテストできるようになります。デベロッパは、自身がプライベートで使用している実際のカードをテストに使用する必要はありません。マーチャントまたはPSPは、トランザクション固有のペイメントロードを復号できるかどうかをテストすることができます。
注:Sandboxでのテストトランザクションでは、テスト環境の鍵がプロダクション環境の鍵と異なるため、実際の課金処理は行われません。
AppおよびWebで利用できるテスト用カード
ペイメントネットワークのテスト用カード番号(FPAN、CVV、CVC、有効期限)を以下に記載しています。これらの情報は、サポートされるデバイス上でApple PayのSandbox環境を使ってテストを行う際に使用できます。
注:
- FPANおよびDPANの有効期限は同一である必要はありません。
- American Expressのテスト用のカードは、デバイスの地域が米国に設定されている場合のみ利用できます。
- FPAN:3499 569590 41362
有効期限:12/2022
CID:1111 - FPAN:3499 561538 91398
有効期限:12/2022
CID:1111 - FPAN:3499 563102 56071
有効期限:12/2022
CID:1111 - FPAN:3499 562866 52212
有効期限:12/2022
CID:1111 - FPAN:3499 561547 79576
有効期限:12/2022
CID:1111 - FPAN:3499 565797 73972
有効期限:12/2022
CID:1111 - FPAN:3499 564139 77177
有効期限:12/2022
CID:1111 - FPAN:3499 567268 99159
有効期限:12/2022
CID:1111 - FPAN:3499 560648 23746
有効期限:12/2022
CID:1111 - FPAN:3499 568649 80175
有効期限:12/2022
CID:1111
- FPAN:6011 0009 9446 2780
有効期限:11/2022
CID:111 - FPAN:6011 0009 9458 9319
有効期限:11/2022
CID:111 - FPAN:6011 0009 9475 4889
有効期限:11/2022
CID:111 - FPAN:6011 0009 9502 9935
有効期限:11/2022
CID:111 - FPAN:6011 0009 9548 9295
有効期限:11/2022
CID:111 - FPAN:6011 0009 9551 2914
有効期限:11/2022
CID:111 - FPAN:6011 0009 9556 1499
有効期限:11/2022
CID:111 - FPAN:6011 0009 9557 7610
有効期限:11/2022
CID:111 - FPAN:6011 0009 9606 5037
有効期限:11/2022
CID:111 - FPAN:6011 0009 9631 8741
有効期限:11/2022
CID:111
- FPAN:5204 2477 5000 1471
有効期限:11/2022
CVC:111 - FPAN:5204 2477 5000 1505
有効期限:11/2022
CVC:111 - FPAN:5204 2477 5000 1497
有効期限:11/2022
CVC:111 - FPAN:5204 2477 5000 1489
有効期限:11/2022
CVC:111 - FPAN:5204 2477 5000 1463
有効期限:11/2022
CVC:111 - FPAN:5204 2452 5000 1496
有効期限:11/2022
CVC:111 - FPAN:5204 2452 5000 1512
有効期限:11/2022
CVC:111 - FPAN:5204 2452 5000 1504
有効期限:11/2022
CVC:111 - FPAN:5204 2452 5000 1488
有効期限:11/2022
CVC:111 - FPAN:5204 2452 5000 1470
有効期限:11/2022
CVC:111
- FPAN:4761 1200 1000 0492
有効期限:11/2022
CVV:533 - FPAN:4761 3497 5001 0326
有効期限:11/2022
CVV:851 - FPAN:4761 2099 8001 1439
有効期限:11/2022
CVV:569 - FPAN:4761 2622 6000 4228
有効期限:11/2022
CVV:940 - FPAN:4051 0693 0220 0121
有効期限:11/2022
CVV:693 - FPAN:4761 3699 8032 0253
有効期限:11/2022
CVV:002 - FPAN:4622 9431 2005 4839
有効期限:11/2022
CVV:322 - FPAN:4761 2297 0015 0465
有効期限:11/2022
CVV:854 - FPAN:4180 6200 7023 0189
有効期限:11/2022
CVV:112 - FPAN:4123 4000 7332 0224
有効期限:11/2022
CVV:989
中国でのAppおよびWebサイトで利用できるテスト用カード
China UnionPayのテスト用カード情報(FPAN、CVV、有効期限、OTP)を以下に記載しています。これらの情報は、サポートされるデバイスでApple Payの実装をテストする際に使用できます。
注:
- China UnionPayのテスト用カードは、デバイスの地域が中国に設定されている場合のみ利用できます。
- プロビジョニングの際にワンタイムパスワード(OTP)の入力が求められるため、「123456」の値を入力してください。
- China UnionPayのテスト用デビットカードでは、CVVや有効期限は必要ありません。
- China UnionPayのテスト用カードでは、Apple Payのテスト用トランザクションを実行する際にPINが求められる可能性があります。PINは「939393」です。
- 中国では、iOS 11.2以降を搭載したApple Pay対応のiOSデバイス上のSafariでのみ、Web上のApple Payを利用できます。
- 6222 2188 8761 2072
CVV:102
有効期限:12/2022 - 6222 2188 3364 6000
CVV:102
有効期限:12/2022 - 6222 2187 7110 3311
CVV:102
有効期限:12/2022 - 6222 2187 4708 6814
CVV:102
有効期限:12/2022 - 6222 2187 1854 8503
CVV:102
有効期限:12/2022
- 6221 1188 0742 0248 604
- 6221 1188 0201 4512 887
- 6221 1187 8618 4781 481
- 6221 1187 3605 1686 602
- 6221 1186 7711 3131 130
POSシステムで利用できるテスト用カード
小売業者は、Sandboxを利用してシンプルな端末テストをオフラインで実行し、NFC機能を有効にする前に、POS端末でApple Payトランザクションが正常に処理されることを確認できます。
ペイメントネットワークが提供しているテスト用カード番号(FPAN、CVV、CVC、有効期限)を以下に記載しています。これにより、Apple PayのSandbox環境でのテストが可能となります。
注:これは、ペイメントネットワークによる非接触型の認証に代わるものではありません。これらのFPANは、ペイメントネットワークの認証が完了した後、Apple Payを使ってオフラインのビープ音テストを行う場合にのみ使用できます。
ネットワーク | FPAN | 非接触型磁気ストライプ | 非接触型EMV |
---|---|---|---|
Amex | 3742 540910 71002 有効期限:12/2022 CID: 1111 |
● | |
3742 280011 32005 有効期限:12/2022 CID: 1111 |
● | ||
Discover | 6011 0009 9606 5037 有効期限:11/2022 CID:111 |
● | ● |
6011 0009 9631 8741 有効期限:11/2022 CID:111 |
● | ● | |
MasterCard | 5204 2477 5000 1471 有効期限:11/2022 CVC:111 |
● | ● |
5204 2452 5000 1488 有効期限:11/2022 CVC:111 |
● | ● | |
Visa | 4761 1200 1000 0492 有効期限:11/2022 CVC: 533 |
● | ● |
4761 3497 5001 0326 有効期限:11/2022 CVC: 851 |
● | ● |
フィードバックおよび質問
フィードバックをApple Payサポートまでお送りください。ほかに何か質問がありましたら、フォーラムにご参加ください。Apple Developer Forum(英語)では、質問を投稿したり答えを探したりすることができます。