ドキュメント

AR Quick Lookを使ったモデルのプレビュー

ユーザーが移動、拡大縮小、共有可能なモデルまたはシーンを表示します。

概要

AR Quick Lookを使うと、ユーザーは、提供されたバーチャルコンテンツを、現実世界の環境でARKitが認識した任意の平面に配置できます。ユーザーは、タッチジェスチャーでバーチャルコンテンツを操作して移動または拡大/縮小したり、iOSのシェアシートを使ってほかの人と共有できます。

AR Quick Lookを使って現実世界の環境にバーチャルギターが配置されているスクリーンショット。

入力フォーマットの選択

AR体験に使うコンテンツは、.usdzまたは.realityのフォーマットで提供します。

アプリでのAR体験の表示

アプリ内で、サポートされる入力ファイルをQLPreviewController(英語)を使って、AR Quick Lookを有効化します。下のコードでは、App BundleのmySceneという名前のシーンのプレビューを行っています。

import UIKit
import QuickLook
import ARKit

class ViewController: UIViewController, QLPreviewControllerDataSource {

    override func viewDidアプリear(_ animated: Bool) {
        let previewController = QLPreviewController()
        previewController.dataSource = self
        present(previewController, animated: true, completion: nil)
    }

    func numberOfPreviewItems(in controller: QLPreviewController) -> Int { return 1 }

    func previewController(_ controller: QLPreviewController, previewItemAt index: Int) -> QLPreviewItem {
        guard let path = Bundle.main.path(forResource: "myScene", ofType: "reality") else { fatalError("Couldn't find the supported input file.") }
        let url = URL(fileURLWithPath: path)
        return url as QLPreviewItem
    }    
}

ユーザーがバーチャルコンテンツを拡大/縮小できないようにしたり、デフォルトのシェアシートの動作をカスタマイズするには、QLPreviewItem(英語)の代わりにARQuickLookPreviewItem(英語)を使用します。

ウェブページでのAR体験の表示

ウェブページでAR Quick Lookを有効化するには、サポートされる入力ファイルをリンクします。

<div>
    <a rel="ar" href="/assets/models/my-model.usdz">
        <img src="/assets/models/my-model-thumbnail.jpg">
    </a>
</div>

ユーザーがSafariまたはアプリ内に表示されるウェブビューでリンクをクリックすると、iOSがAR Quick Lookでシーンを表示します。詳しくは、iOSのSafariでの拡張現実アセットの表示(英語)を参照してください。

関連項目

Quick Look

class ARQuickLookPreviewItem(英語)

AR Quick Look体験のカスタマイズに使用するオブジェクトです。

AR Quick LookおよびRealityKitでのビジュアルエフェクトの追加

モデリングの設定でAR体験の外観とパフォーマンスを調整します。

AR Quick LookでのApple Payボタンまたはカスタムアクションの追加

ユーザーがタップすると購入を行ったりカスタムアクションを実行するバナーをAR体験内で提供します。