iPadOSを最大限に活用する
iPadOSのテクノロジーを使うことで、iPad独自の機能を活用することができます。iOS SDKを利用すると、マルチウインドウ、Apple Pencilを使って簡単に描画や文字の手書きを行う機能、シームレスな仮想現実体験など、さまざまな機能にしっかり対応したiPadOS Appを構築できます。
iPadOSのテクノロジーを使うことで、iPad独自の機能を活用することができます。iOS SDKを利用すると、マルチウインドウ、Apple Pencilを使って簡単に描画や文字の手書きを行う機能、シームレスな仮想現実体験など、さまざまな機能にしっかり対応したiPadOS Appを構築できます。
Slide Over、Split View、ピクチャ・イン・ピクチャなどのマルチタスキング機能により、ユーザーは直感的なジェスチャでAppをすばやく切り替えることができます。
Multi-Touch APIを使用すると、ユーザーはテキスト、画像、ファイルをApp間で移動することができます。Appをドラッグ&ドロップに対応させて、ユーザーがコンテンツを直観的にすばやく移動できるようにしましょう。
iPadOSでは、Appをマルチウインドウに対応させることができます。たとえば、書類作成Appを使用するときに、ユーザーは複数の文書で同時に作業したり、AppをSplit Viewまたは複数のワークスペースで使用したりできます。Slide Overを使えば複数のAppを操作することも可能です。
ポインタのダイナミックな効果や挙動により、iPadでのポインティングデバイスの使い勝手が向上します。ポインティングデバイスが使用されると、iPadOSはポインタを自動的にその時点のコンテキストに適合させます。これにより、リッチな視覚的フィードバックとともに適切な精度を提供し、生産性の向上や頻繁に行うタスクの効率化に貢献します。
Apple Pencilはピクセルレベルの精度と業界トップクラスの低遅延を実現しており、描画、スケッチ、色付け、メモ、Eメールへの注釈付けなどに最適のツールとなっています。また、ダブルタップのジェスチャに対応した直感的なTouchサーフェスを搭載しているため、この機能をAppで活用することができます。さらに、多機能の描画および注釈フレームワークであるPencilKitを使用すれば、すべての描画機能をAppに簡単に追加でき、キャンバス、応答性に優れたインク、豊富なツールパレット、描画モデルなどをiPadOSで利用できるようになります。
ファイルAppは、USBドライブ、SDカード、ファイルサーバに対応しています。また、カラム表示、クイックアクション、ローカルストレージといった機能により、ファイルAppはさらに強化されています。Appでユーザーのドキュメントを保管および管理する場合、「File Provider」Extensionを実装すると、ユーザーが他のAppの使用中でもコンテンツにアクセスできるようになります。
Appは、システム全体で使用するフォントを提供することも、他のAppから提供されたフォントを統合することもできます。また、フォントピッカーインターフェイスで提供される複数のシステムUIフォントの中から選択することも可能です。
ロック解除、認証、および支払いを安全に行うこれらの機能により、ユーザーは一目見るか、指で触れるだけでAppにすばやくアクセスできます。システムの他の部分から独立したハードウェアベースのセキュリティプロセッサであるSecure Enclaveは、ユーザーのデータを暗号化して保護します。
Apple Payは、App内やWeb上で簡単かつ安全に支払う方法を提供しています。ユーザーは、支払い、配送先、連絡先などの情報を迅速に提示して決済を実行できます。
ユーザーはApple IDを使用してAppに簡単にサインインできます。ユーザーは「Appleでサインイン」を利用してアカウントを設定できるため、Appの使用をすぐに開始できます。フォームに入力したり、メールアドレスを確認したり、新しいパスワードを作成する必要はありません。
App Clipは、Appの一部分をコンパクトにしたもので、必要なときに簡単に見つけてすばやく起動することができます。ユーザーは操作をわずか数秒間で開始し、完了することができます。ユーザーがApp ClipでAppの価値を体験した後に、Appの完全版をダウンロードできるようにすることもできます。
ウィジェットで、タイムリーかつ便利な小さな情報や、App固有の機能を届けることができます。WidgetKitフレームワークおよびSwiftUIを使って、iOS、iPadOS、macOSで利用できるウィジェットを手軽に構築できます。ユーザーはウィジェットギャラリーでウィジェットの検索やサイズのプレビューができ、ホームスクリーンの好きな場所にウィジェットを配置して、一目で必要な情報にアクセスできます。スマートスタックは、ユーザーの毎日のアクティビティから学習して、最も関連性の高いウィジェットを適切なタイミングで表示します。
iPad版Safariは最新のWeb標準に対応しており、WebサイトやWeb Appをタッチ操作向けに自動調整します。これにより、超高速のパフォーマンス、業界トップクラスのセキュリティ、モダンなデスクトップ機能が備わった快適なブラウジング体験を実現しています。サイトや埋め込み型のWebビューでパワフルな機能とコーディングのベストプラクティスを活用すれば、iPad向けに最高水準のユーザー体験を実現することができます。
ARKitでは「ピープルオクルージョン」機能を使用して非常に高いレベルで人を認識できるため、ARコンテンツが現実世界に実在する人の前や背後をリアルに通り過ぎるようにしたり、人の動きをAppに組み込んだりすることができます。Appleのレンダリング、アニメーション、物理演算、オーディオ用エンジンであるRealityKitを使用すると、仮想オブジェクトを現実世界にシームレスに統合するパワフルなAR Appを構築することができます。
オンデバイスのモデルトレーニングが実現し、厳選されたモデルのギャラリーを利用できる今こそ、機械学習を活用し始める絶好のタイミングです。Core MLではCPU、GPU、Neural Engineをシームレスに活用してパフォーマンスと効率性を最大化しているため、デベロッパは最先端のモデルをAppに組み込むことができます。
AppでSiriKitとショートカットを使用すると、ユーザーは音声、賢い提案、ショートカットAppだけでタスクを実行できるようになります。また、さまざまなAppleプラットフォーム向けのショートカットを通して、Appをプラットフォーム間でさらに統合できます。
既存のiPad向けAppをベースにして、Mac向けのネイティブAppの開発をスムーズに開始できます。Mac用AppとiPad用Appでプロジェクトとソースコードが共有されるため、変更を加えると両方のプラットフォームにその変更が反映されます。iPad用Appから新たに作成されたMac用Appはネイティブに実行されるため、Mac専用に開発されたAppと同じフレームワーク、リソース、ランタイム環境を利用できます。
iPad向けAppはAppleシリコン搭載のMacでそのまま実行できるため、ユーザーとデベロッパの双方にとって新たな可能性が広がります。iPad向けAppで利用可能な既存の機能を使って、キーボード、ウインドウ、タッチ入力のジェスチャと連携して動作するようAppを最適化することができます。