オーストラリアのソーシャルメディアアプリに関する新しい要件

オーストラリアにおける新しい法律の施行に伴い、2025年12月10日より、オーストラリアで運営される特定のソーシャルメディアプラットフォームでは、16歳未満のユーザーによるソーシャルメディアアカウントの保有を禁止することが義務付けられます。この新法の対象となるデベロッパは法律の要件を遵守する責任があり、16歳未満のユーザーの既存アカウントの無効化や新規登録に対する監視などの実施が求められます。

Appleは、この法律への対応を支援するために、さまざまなツールを提供しています。

Declared Age Range API

新しいDeclared Age Range APIは、デベロッパがユーザーに年齢に応じた体験を提供する上で有用です。デベロッパは、アプリのユースケースに応じた最も適切な年齢範囲(16歳未満など)をリクエストし、その情報に基づいてアプリの動作を調整できます。

App Storeにおけるアプリの説明

App Storeにアプリを掲載する際、デベロッパは、ユーザーがそのアプリが自分に適しているかどうかを判断できるように説明を記載する必要があります。この説明フィールドでは、デベロッパはプロダクトページのほかの部分で表示されない情報(特定の年齢に達していないユーザーに対するソーシャルメディアでの年齢制限指定など)を記載できます。

App Storeのプロダクトページでのアプリ内コントロールの表示

今年Appleは、すべてのアプリで必須とされる、年齢制限指定に関する質問リストをアップデートしました。このアップデートでは、年齢確認やペアレンタルコントロールの有無など、アプリ内コントロールに関する新しい質問が追加されました。法律を遵守し、16歳未満のユーザーによるアカウント作成を防止するために、年齢確認の手段(Declared Age Range APIなど)を利用しているアプリでは、それらの機能を使用していることをApp Storeのプロダクトページに表示できます。

より高い年齢制限指定の設定

年齢制限指定に関する最近のアップデートにより、デベロッパは、App Store Connectの年齢制限指定に関する質問リストへの回答から生成されたものよりも高い年齢制限指定を設定できるようになりました。アプリごとに年齢制限指定を確認し、必要に応じてApp Store Connectの「アプリ情報」セクションでより高い年齢制限指定を選択できます。

Age Suitability URL

アプリの年齢制限指定をアップデートする際、デベロッパは、アプリおよびそのアプリの年齢制限対象コンテンツの詳細が記載されたデベロッパが運営するWebサイトへのリンクである、Age Suitability URL(年齢適合性情報ページのURL)を任意で提供できます。このURLを有効にすると、App Storeのプロダクトページの年齢制限指定に関する詳細情報のセクションにURLが表示されます。デベロッパはこのURLを使用して、現地に固有の情報や要件(例えば、オーストラリアでは16歳未満のユーザーによるソーシャルメディアアカウントの保有が禁止されていることなど)をユーザーに伝えることができます。

Declared Age Range APIについてさらに詳しく(英語)

アプリの年齢制限指定のアップデートについてさらに詳しく

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