visionOSについて学ぶ

準備の手順を確認する

最高水準のフレームワークとツールを備えたvisionOSは、驚くような空間体験を作り出すのに最適なプラットフォームです。アプリやゲームの構想、メディア体験の作成、SharePlayでのつながりや共同作業のデザイン、ビジネス向けアプリの開発、visionOS対応に向けたWebサイトのアップデートなど、さまざまな計画と準備に役立つセッションや情報が用意されています。46種類ものセッションで、visionOSに向けた開発方法、空間体験のデザイン方法、テスト方法、ツールについて学び、SDKの導入に向けて準備できます。

visionOSに向けた開発を始める

visionOSでは、使い慣れたフレームワークと革新的な概念を組み合わせることで、空間コンピューティング向けにデザインされた、まったく新しいアプリの世界を構築できます。開発に取り掛かるにあたり、空間コンピューティングの構成要素や、visionOS向けのアプリやゲームのデザイン方法など、基本を学べる概要セッションが用意されています。SwiftUI、UIKit、RealityKit、ARKitなど、使い慣れたフレームワークが無限のキャンバスに対応したアプリ構築に役立つよう、どのように進化したのか確認しましょう。これらのセッションは、Appleプラットフォームでのこれまでの経験に関係なく、visionOS向けの開発のための優れた基盤となる情報を提供しています。

空間コンピューティングの概要

空間コンピューティングを構成する基本要素（ウインドウ、ボリューム、スペース）を理解し、それらの要素を使用して魅力的でイマーシブな体験を作成する方法を発見しましょう。このシリーズでは、visionOS向けアプリの開発に使用するフレームワークを紹介し、奥行き、スケール、イマーシブ体験をデザインする方法について説明します。Xcodeや新しいReality Composer Proなど、Appleの各種ツールの活用方法を確認し、誰にとっても使いやすい空間コンピューティングアプリの開発について学ぶことができます。

visionOSの基本を理解したら、このプラットフォームの核となるフレームワークについてさらに理解を深めましょう。このシリーズでは、visionOSのためのSwiftUI機能を紹介し、ウインドウやボリュームに奥行きを追加する方法や、フルスペースを使ってこれまでにない方法でユーザーにアプリを体験してもらう方法について説明します。また、空間コンピューティングのためのUIKit機能を紹介し、SwiftUIと合わせて使う方法についても説明します。

SwiftUIとRealityKitについて知る

SwiftUIとRealityKitについてさらに詳しく知りたい場合は、SwiftUIのシーンタイプに焦点を当てたセッションシリーズをご覧ください。ウインドウ、ボリューム、スペースのすべてにおいて優れた体験を構築するのに役立ちます。Model 3D APIについて確認し、アプリに奥行きや次元を追加する方法や、RealityViewを使って3Dコンテンツをレンダリングする方法を学びましょう。このシリーズでは、visionOS向けに素晴らしいイマーシブ体験を作り出すうえで役立つ、新しいSwiftUIシーンタイプ「ImmersiveSpace」の導入についても確認できます。シーンタイプを管理し、イマーシブ感を高め、新たな次元の空間体験を構築するためのベストプラクティスをご確認ください。

2番目のシリーズでは、RealityKitを使用して、イマーシブで魅力的なコンテンツをアプリで提供する方法を確認できます。RealityKitのエンティティ、コンポーネント、システムから始めて、3Dモデルやエフェクトをプロジェクトに追加する方法を確認できます。また、コンテンツをエンティティ階層に埋め込む方法や、アンカーを使用して仮想コンテンツと現実世界を融合させる方法、パーティクルエフェクトをアプリに取り入れる方法、ビデオコンテンツを追加する方法、ポータルを使用してよりイマーシブな体験を作り出す方法などを紹介します。

ARKitの再発見

最後のシリーズは、visionOSにおけるARKitの理解に役立ちます。このプラットフォームはARKitアルゴリズムを使用して、永続性、ワールドマッピング、セグメンテーション、マッティング、環境照明などの機能を処理します。これらのアルゴリズムは常時実行されているため、共有スペースに配置されているアプリやゲームはARKitの恩恵を自動的に受けられます。アプリによって専用のフルスペースが開かれると、そのアプリはARKit APIを活用して仮想コンテンツと現実世界を融合させることができます。

このシリーズでは、プライバシーを保護しながらインタラクティブな体験を構築できるように、このフレームワークがどのように全体的に再考されたかについて説明します。仮想のボールに床の上を跳ねさせたり、仮想の絵の具を壁に投げつけたりなど、ユーザーのいる実際の場所と相互作用する3Dコンテンツを作成する方法を発見しましょう。ARKit APIの最新のアップデートを確認し、アプリでハンドトラッキングやシーンジオメトリを活用する方法について、デモを見ながら順を追って確認することができます。

visionOS向けのデザイン

空間コンピューティング向けの素晴らしいアプリ、ゲーム、体験をデザインする方法を学びましょう。このシリーズでは、まったく新しい入力とコンポーネントについて理解し、奥行きとスケールの世界に飛び込むことができます。没入の瞬間を構築し、空間オーディオのサウンドスケープを作成します。共同作業やつながりを生み出す機会を探し、ユーザーが新しい世界を探索している間も、現実の周囲環境との関係性を維持できるようにサポートしましょう。空間体験を初めてデザインするデベロッパも、フルイマーシブなアプリを長年開発してきたデベロッパも、ヒーローになれる魔法の瞬間や、魅力的なサウンドスケープ、人間中心のUIなどすべてをvisionOSで創造する方法を学ぶことができます。

visionOS向けのデベロッパツールについて知る

Appleは、visionOS向けの優れたアプリ、ゲーム、体験を構築するのに役立つ包括的なツールスイートを提供しています。このシリーズでは、初めてのvisionOSプロジェクトをXcodeで作成する方法や、ツールやテストの最新情報、3D開発ワークフローでReality Composer Proを活用する方法、Unityのオーサリングツールで空間コンピューティング向けの優れた体験を作り出す方法などを確認できます。

Xcodeでの開発

Xcodeを使用してvisionOS向けの開発を始めましょう。このシリーズでは、既存のプロジェクトにvisionOSのデスティネーションを追加する方法や、まったく新しいアプリを作成する方法、Xcode Previewsでプロトタイプを作成する方法、Reality Composer Proからコンテンツを読み込む方法などを紹介します。また、visionOSシミュレータでさまざまなシーンや照明条件をシミュレーションし、空間体験を評価する方法についても紹介します。空間コンテンツのコリジョン、オクルージョン、シーンの理解を深めるためのテストや可視化の方法、コンテンツのパフォーマンスと効率性を最適化する方法などを学びましょう。

Reality Composer Proについて

visionOSアプリ向けの3Dコンテンツをプレビューして準備するための新しい方法を学びましょう。今月下旬から利用可能になるReality Composer Proでは、USDの威力を引き出し、3Dモデル、マテリアル、サウンドなどのアセットの作成、編集、プレビューに役立てることができます。このシリーズでは、このツールを活用してアプリ向けのイマーシブコンテンツを作成する方法や、マテリアルをオブジェクトに追加する方法、XcodeでReality Composer Proコンテンツに命を吹き込む方法を紹介します。また、AppleプラットフォームでのUniversal Scene Description（USD）の最新アップデートについても紹介します。

Unityの概要

visionOSの空間体験を、Unityで直接ビルドする方法を学びましょう。Unityデベロッパが既存の3Dシーンとアセットで、どのようにvisionOS向けのアプリやゲームを開発できるのか確認しましょう。UnityとAppleのフレームワークは緊密に統合されているため、RealityKitを利用すれば、ウインドウ、ボリューム、共有スペース向けのいずれの3Dコンテンツでも空間体験を構築できます。加えて、ネイティブ入力へのアクセスや、パススルーなど、Appleプラットフォームならではのメリットも活用することができます。このシリーズでは、Unityでフルイマーシブ体験を作り出す方法についても紹介します。

Unityでアプリを開発する方法についてさらに詳しく

TestFlightとApp Store Connectについて確認する

App Store Connectでは、visionOSアプリを管理およびテストし、App Storeで配信するために必要なツールが提供されています。このシリーズでは、初めて空間コンピューティングアプリを配信する場合や、既存アプリをvisionOSに対応させる場合、また互換性を管理する場合の基本事項とベストプラクティスを紹介します。また、TestFlight for visionOSを使用して、アプリをテストし、イテレーションを行いながら、貴重なフィードバックを収集する方法についても紹介します。

ゲームとメディア体験の構築

visionOSを使って、ゲームやメディアで真にイマーシブな体験を作り出す方法を発見しましょう。ゲームやメディアでは、すべてのイマーシブ体験レベルで魅力的なストーリーを伝えたり、ユーザー同士を新しい方法でつなげたりすることができます。このシリーズでは、visionOS向けのゲームやストーリーの創作を開始する際に利用できるいくつかの方法を紹介します。RealityKitで3Dコンテンツを効果的にレンダリングする方法を学び、視覚とモーションに関するデザイン上の考慮事項を確認しましょう。また、MetalやUnityを使用してユーザーを新しい世界に引き込むフルイマーシブ体験を作り出す方法を学びましょう。

ボタンを押す操作にエフェクトを追加したり、完全にイマーシブなサウンドスケープを作成したりなど、サウンドによってvisionOSのアプリやゲームの体験を劇的に向上させることができます。ウインドウ、ボリューム、スペースに質感のあるイマーシブ体験を作り出すため、Appleのデザイナーがどのようにサウンドを選び、サウンドスケープを作成しているかを確認しましょう。このシリーズでは、空間にオーディオキューを配置し、繰り返されるサウンドに変化を持たせ、音で楽しめる瞬間をアプリに組み込むことにより、アプリの基本的な操作をサウンドで強化する方法を紹介します。

アプリやゲームでメディアコンテンツを提供している場合、ビデオパイプラインをアップデートし、visionOS向けの優れた再生体験の構築に役立つセッションシリーズを用意しています。このシリーズでは、3Dコンテンツに対応できるようにデリバリーパイプラインを拡張する方法を確認し、アプリで空間メディアストリーミングを行うためのヒントやテクニックを学ぶことができます。また、ビデオ再生をvisionOS向けに強化するフレームワークとAPIを使用して、イマーシブで魅力的な再生体験を作り出す方法も紹介します。

共同作業、共有、仕事効率化に役立つ体験を構築する

アプリやゲームでユーザー同士が同じ空間にいるかのような体験を提供するvisionOSにおいて、共有と共同作業は主要な機能となります。Macの場合と同じように、FaceTime通話では、デフォルトでどのアプリウインドウでもほかの人と共有することができます。さらにGroupActivitiesフレームワークを採用すれば、次世代の共同作業体験を作り出すことができます。

アプリに組み込むことができる共有アクティビティの種類について学び、Apple Vision ProでのSharePlay向けにアプリをデザインして開発しましょう。共同作業体験の中でユーザー同士が状況を共有できるようにする方法や、空間ペルソナのサポートを通じてアプリでさらに有意義なやり取りを提供する方法を確認できます。

Web体験の構築

visionOS向けWebがどのようなものかを理解し、ユーザーが新しい方法でWebコンテンツを体験できるようにする方法を確認しましょう。また、このプラットフォームの入力モデルについて確認し、Webサイトを空間コンピューティング向けに最適化する方法も学ぶことができます。このシリーズでは、新しい標準がどのようにWeb向けの3D体験の構築に役立つのかを説明します。また、Safari Extensionの最新アップデートについて掘り下げ、Safariのデベロッパ向け機能でApple Vision Pro体験のプロトタイプとテストに活用する方法を紹介します。

クイックルックをWebまたはアプリで使用するかどうかに関わらず、3Dコンテンツや、空間画像、空間ビデオなどに対して、強力なプレビューを追加する方法を学ぶことができます。このシリーズでは、システムでこのような体験を提供するための　さまざまな方法を紹介し、コンテンツをドラッグ＆ドロップして共有スペースに新しいウインドウを作成する方法や、アプリ内からクイックルックに直接アクセスする方法を確認します。また、visionOSでクイックルック向けの3Dコンテンツを作成する際のベストプラクティスについても説明します。これには、3Dのクオリティとパフォーマンスに関する重要な考慮事項も含まれます。

iPadアプリやiPhoneアプリをvisionOSで実行する

既存のiPadOSアプリやiOSアプリをvisionOSで実行する方法をご覧ください。iPadOSアプリやiOSアプリがこのプラットフォームでどのように動作するかを学び、フレームワークの依存関係や、iPad向けアプリの相互関係について確認することができます。既存アプリを新たなレベルに引き上げる準備ができたら、iPadアプリやiPhoneアプリの体験を共有スペース向けに最適化し、映像処理を向上させる方法についても紹介します。