Apple Vision Pro用のApp Storeへのアプリの提出

Apple Vision Proのための新しいApp Storeで、visionOSのすべての素晴らしいアプリを発見し、ダウンロードできます。 visionOSアプリを新規に開発する場合でも、既存のiPadアプリやiPhoneアプリをApple Vision Proで提供する場合でも、App Store向けのアプリの準備に必要な情報すべてをこちらでご確認いただけます。

リビングルームに映し出されたApple Vision ProのApp Storeに「Explore the Cosmos(宇宙を探索しよう)」という見出しが付いた、おおぐま座の大きな画像が表示されている。

    アプリの準備

    互換性のあるiPadおよびiPhoneアプリ

    ほとんどのiPadOSおよびiOSアプリはApple Vision Pro上で変更せずに実行できるため、追加の作業を必要とせず、簡単にアプリをこの新しいプラットフォームに展開することができます。互換性のあるiPadおよびiPhoneのアプリは、すでに提供されているメタデータを使用して、Apple Vision Pro用のApp Storeに自動的に公開されます。App Store Connectでいつでもアプリの公開設定を編集できます。

    既存アプリのvisionOSとの互換性確認

    visionOS向けに作成されたアプリ

    Xcode 15.2のvisionOS SDKを利用して、Apple Vision Pro向けの新しい空間コンピューティング体験を構築しましょう。visionOSのユニークかつイマーシブな機能を活用するアプリやゲームを構築する方法については、Appleのデザインと開発に関するリソースをご参照ください。

    既存のプロジェクトをvisionOS向けにアップデートすれば、アプリのユーザーインターフェイスを標準のvisionOSシステムの外観にして、visionOSプラットフォーム固有の機能を追加することができます。ほとんどの場合、Xcodeプロジェクトの設定を更新してコードを再コンパイルするだけで済みます。

    アプリのテスト

    デバイスまたはシミュレータでテストして、アプリが最新リリースで想定通りに動作することを確認しましょう。互換性チェックリストを確認したら、AppleによるアプリのApple Vision Pro上での直接評価の実施をリクエストしましょう。

    ユニバーサル購入について

    ユニバーサル購入を使うと、ユーザーはアプリを一度購入するだけで、所有するすべてのAppleデバイスでそのアプリを見つけて楽しむことができます。アプリ内購入とサブスクリプションも簡単に設定でき、複数のプラットフォームで共有できます。

    プロダクトページには、アプリがサポートするその他のプラットフォームがスクリーンショットとともに表示されます。また、マーケティングチャネル全体で1つのURLを使ってアプリを宣伝できるようになります。

    visionOS向けのアプリを有料アプリとして別途提供したい場合は、App Store Connectで新規のアプリレコードとして設定してください。

    ユニバーサル購入の提供について詳しく

    プロダクトページの作成

    プロダクトページは、アプリでどのようなことができるのか、なぜダウンロードすべきなのかをユーザーに理解してもらうために役立ちます。

    プロダクトページを作成するときは、App Reviewガイドラインのセクション2.3を参照し、アプリの体験を正確に表現してください。すべての素材のコンテンツの権利を保護する責任はデベロッパが負います。また、プロダクトページで表示されるアカウント情報やユーザーデータはすべて架空のものである必要があります。

    スクリーンショットとアプリプレビュー

    スクリーンショットとアプリプレビューは、潜在的なユーザーにアプリの体験を伝える鍵になります。アプリの周囲の環境を有効に活用した質の高いスクリーンショットの作成に焦点を当てましょう。

    Apple Vision ProのDestination Videoアプリのスクリーンショット。白い壁、グレーのソファ、ダークウッドの床のあるリビングルームの前面中央にスクリーンショットが表示されている。「ビーチ」、「先史時代の惑星クリップ」、「湖畔」という3つのビデオオプションと、「特集」というタイトルのセクションが表示されたDestination Videoアプリ。

    品質の確保

    • 質の高いスクリーンショットとアプリプレビューを取得するには、Reality Composer Proのデベロッパキャプチャ機能を使用します。コントロールセンターで行われた画面録画からキャプチャしたスクリーンショットやアプリプレビューは使用しないでください。これらの録画はフォビエーションが施され、解像度が制限されています。2Dで表示するためにApple Vision Proからスクリーンショットやビデオをキャプチャする方法についてご確認ください。
    • 画像やビデオをキャプチャするときは、頭を安定させて、固定した位置に保ってください。ヒント:足裏を床に完全に付けた状態で座り、安定した面に手を置きます。
    • アプリの体験が手や特定のジェスチャに大きく依存している場合は、スクリーンショットやアプリプレビューに人の手を表示することができます。ただし、そうでない場合は手を表示しないことをお勧めします。鍵となる動きやジェスチャのみを表示するようにしてください。たとえば両手で3Dオブジェクトを拡大して、さらなる視覚情報をさらに確認する様子などが該当します。手を表示することで、アプリ体験の重要な要素が隠れないようにしてください。

    周囲の環境

    • 周囲の環境を正確に伝えます。フルイマーシブ空間を使用する場合を除き、ユーザーの周囲の環境の範囲内でアプリを描写します。そうすることで、パススルーを利用すれば周囲の物理空間に存在する人やものとやり取りできることがわかりやすくなります。
    • キャプチャする際は、周囲の環境が散らかっておらず、機密性の高いコンテンツや個人情報、知的財産などを含む可能性があるものがないことを確認してください。また、周囲の環境がアプリの使用の妨げにならないようにしてください。
    • パススルーを使ってスクリーンショットやアプリプレビューをキャプチャできない場合は、システム環境を使用することができます。システム環境では、キャプチャのシミュレーション(下記参照)をすることで、アプリ固有のビューが得られます。

    キャプチャのシミュレーション

    アプリが正確に描写されている限り、キャプチャをシミュレートしてもかまいません。Appleデザインテンプレートを使用して、アプリを正確に描写し、適切なレンダリング効果を表現した、シミュレートされたアセットを作成しましょう。必要に応じてSimulatorを使用することも可能です。SimulatorでキャプチャしたスクリーンショットをApp Store Connectにアップロードする前に、アップロードの仕様に合わせてサイズ変更とトリミングを行う必要があります。

    必要事項
    • アプリウインドウを垂直に維持する
    • 整然とした環境を描写する
    • 鮮明にレンダリングされた(フォビエーションのない)画像をキャプチャする
    Apple Vision ProのHello Worldアプリのスクリーンショット。白い壁、明るい色の木製家具、植物、棚が置かれた、整然としたリビングルームの前面中央に表示されたスクリーンショット。Hello Worldアプリで鮮明に表示された太陽の画像の下の地球の画像、および地球、軌道上のオブジェクト、太陽系の3つのカテゴリ。
    禁止事項
    • アプリウインドウを傾けたり、気を散らすものを表示したりする
    • 雑然とした環境を描写する
    • フォビエーションされたレンダリングを表示する
    スクリーンショットを作成する際に避けるべきことが表示された、Apple Vision ProでのHello Worldアプリのスクリーンショット。アプリはリビングルームに表示されていますが、ウインドウが斜めになっており、画像が部分的にぼやけていて、背景にはコードや水筒、その他の物が散乱している。

    アプリのアイコン

    visionOSでは、アプリのアイコンは、バックグラウンドレイヤーと、1つまたは2つの追加のレイヤーで構成される円形の3Dオブジェクトとして表示されます。アプリのアイコンは、ユーザーが視線を向けるとわずかに拡大することがあります。互換性のあるiPadOSおよびiOSアプリのアプリアイコンは、角が丸い正方形のアセットとして表示されます。visionOS向けのアプリアイコンのデザインについて詳しくは、ヒューマンインターフェイスガイドラインをご確認ください。

    アプリの説明

    アプリ名、サブタイトル、説明文を連携させて、アプリの特徴と機能をアピールしましょう。

    • アプリ名:簡単に表記でき、アプリの機能が分かるようなシンプルで覚えやすい名前を選びます。アプリ名は最大30文字で、プラットフォーム間で共有されます。
    • サブタイトル:アプリを要約し、その価値をより詳しく説明するためのものです。サブタイトルは最大30文字で、プラットフォーム間で共有されます。
    • 説明文:簡潔で有益な情報を一段落にまとめて、その後にアプリの主な特徴を箇条書きで示す形が理想的です。説明文はApple Vision Proのプロダクトページに固有のものであるため、visionOSに固有の機能をアピールしましょう。

    App Storeの外部でアプリのマーケティングを行う場合を含めて、Apple Vision ProとvisionOSについて言及する際は、次のスタイルガイドラインに従ってください。

    • Apple Vision Pro:「Apple Vision Pro」を常に連続する3字として表記し、「A」、「V」、「P」は大文字、その他は小文字にしてください。「Apple Vision Pro」の途中で改行しないでください。「Apple Vision Pro」の前に「the」を加えないでください。「Apple Vision ProアプリはApp Storeで公開されています」、または「App Storeからダウンロードできます」という表現を使用します。プロモーションがApple Vision Proに関連する機能とメリットについて焦点を当てたものであれば、「Apple Vision Pro向けの[アプリ名]」という表現は使用してもかまいません。「Apple Vision Pro」の一般的な呼称として、「ヘッドセット」は使わないでください。「Apple Vision Pro」という語句をアプリ名に含めることはできませんが、アプリの説明文に含めることはできます。
    • visionOS:visionOSはの最初の「v」は小文字にしてください。文の最初の文字であっても同様です。
    • 空間コンピューティング:アプリは空間コンピューティングアプリとして言及してください。アプリ体験を、拡張現実(AR)、仮想現実(VR)、クロスリアリティ(XR)、複合現実(MR)などと表現しないでください。
    • App Store:「App Store」の表記は、必ず「A」と「S」を大文字にし、残りを小文字で表記してください。特に必要がなければ、「App Store」とのみ表記してください。特定する必要がある場合は、「Apple Vision Pro用のApp Store」と表記します。

    「visionOS」、「Apple Vision Pro」、「App Store」は常に英語で表記します。英語以外の言語の文中でも同様です。これらを翻訳したり音訳したりしないでください。

    アプリモーション情報

    App Store Connectには、visionOSアプリのアプリモーション情報を入力する必要があります。アプリに素早い回転やカメラ視点の突然の切り替えなどの動きが含まれる場合は、App Store Connectでその情報を提供する必要があります。情報を提供することで、このような体験の影響を受ける可能性があるユーザーに通知するためのバッジがプロダクトページで表示されます。

    アプリのハイモーションについて詳しく

    プライバシーラベル

    App Store Connectに、visionOSアプリの周囲の環境と人体に関連する追加のデータグループが含まれるようになりました。周囲の環境には、メッシュ、平面、シーン分類、および/または画像検出をカバーする環境スキャンが含まれます。人体は、手(ユーザーの手の構造と手の動き)と頭(ユーザーの頭の動き)で構成されます。

    自身のアプリにコードを統合しているサードパーティパートナーのプラクティスを必ず含めてください。これらの詳細情報は、App Storeのプロダクトページでアプリのプライバシーに関するセクションに掲載され、App Storeに新規アプリやアプリのアップデートを提出する場合にも求められます。

    アプリのプライバシーに関する詳細情報の提供について詳しく

    ゲームコントローラ

    Apple Vision Proは、タップなどの操作で、最大2つの同時タッチイベントをサポートしています。そのためiPadおよびiPhone向けにデザインされた一部のゲームでは、優れたプレイヤー体験を提供するためにゲームコントローラが必要になります。ご自分のゲームが該当する場合は、GCRequiresControllerUserInteractionキーを使って、「ゲームコントローラが必要」バッジをプロダクトページに追加してください。

    アプリの提出

    App Store Connectからアプリを提出して審査を受け、配信状況を管理します。必ずApp Reviewガイドラインに従ってください。App Reviewで承認されると、選択した配信状況の設定に基づいてアプリがApp Storeに公開されます。Apple Vision Proが利用可能になると、TestFlightを通じて価値あるユーザーフィードバックを集めることができます。

    visionOS向けにアプリを構築したら、アプリを共有して開発ストーリーをAppleにお知らせください。App Storeの特集で取り上げさせていただく場合があります。