Swiftファーストな設計
StoreKit 2では、Swiftの並行処理などの新しい言語機能を含む、Swiftの最新技術が活用されています。その結果、プロダクト情報の取得、アプリ内でのプロダクト販売、トランザクションの処理、コンテンツやサブスクリプションへのアクセス管理を、シンプルな方法で行えるようになりました。
SwiftベースAPI
SwiftベースAPIを使用すると、プロダクトのエンタイトルメントとオファーの利用資格を簡単に確認したり、アプリ内課金のトランザクションの全履歴を迅速に取得できます。その他にも、1回のシンプルなチェックでサブスクリプションの最新ステータスを把握できます。StoreKit 2のAPIでは、App Store Server APIと同じ情報が返されるため、呼び出し元がアプリとサーバのどちらであっても、最新のトランザクション情報を取得することができます。
StoreKitビュー
StoreKitが提供するSwiftUIビューを使うと、アプリ内課金やサブスクリプションといったマーチャンダイジング機能をこれまで以上に簡単に構築できます。3種類のStoreKitビュー(StoreView、ProductView、SubscriptionStoreView)を活用して、あらゆるAppleプラットフォームで効果的にプロダクトを紹介できるため、かつてないほど迅速にマーチャンダイジングを開始できます。わずか1行のコードで、各レベルのサービスの説明、価格、提供期間をわかりやすく表示できます。
- ローカリゼーションサポートが内蔵され、さまざまな言語や通貨でのアプリ内課金を提供できます。
- デザインに関するAppleのベストプラクティスに準拠した、安全なアプリ内課金のユーザー体験を簡単に提供できます。
- StoreKitビューをアプリの見た目や印象に合わせてカスタマイズできます。
シンプルで安全なトランザクション
ユーザーは、希望する支払い方法を登録した安全なApp Storeアカウントを使用して購入を行います。トランザクションはTouch IDおよびFace IDとの深いレベルでの統合を基盤に行われるため、プライバシーとセキュリティが強固に保護されます。StoreKit 2では、App StoreによるJSON Web Signatureフォーマットでの暗号化署名がトランザクションに施されるため、セキュリティが高まり、トランザクション情報の解析が容易になります。またStoreKit 2では、ユーザーがアプリを初めて起動したのか、それとも別のデバイスにダウンロードしたのかを問わず、アプリで最新のトランザクションが利用可能になるよう自動的に処理されます。
カスタマーサポート
StoreKit 2のAPIを使用すると、ユーザーがアプリ内から返金のリクエストやサブスクリプションの管理を行うことができ、よりシームレスなサポートを提供することができます。また、App Store Server APIにはアプリ内課金の問題を迅速かつ効率的に解決できる追加のサポートオプションが用意されているため、デベロッパは、カスタマーサポートの電話対応中にユーザーの購入情報を確認したり、ユーザーのサブスクリプションの更新日を延長したりすることが可能です。
テストのサポート
StoreKit 2を活用し、アプリをXcodeおよびApp Store Sandbox環境でテストして、すべての機能がシームレスに動作することを確認してください。