プロビジョニングプロファイルを管理する

プロビジョニングプロファイルの更新

プロビジョニングプロファイルは、アプリに対して特定のアプリサービスの使用を許可するとともに、デベロッパがそのアプリを開発、アップロード、配信している既知のデベロッパであることを保証します。各プロビジョニングプロファイルには、1つまたは複数のアプリに合致するアプリIDが1つ、そして配布用証明書が1通含まれています。

DERでエンコードされたプロファイル

Xcode 13ベータ版1以降では、DERでエンコードされたバージョンのプロビジョニングプロファイルを含む新しいプロビジョニングプロファイルがデベロッパに発行されます。この新しいプロビジョニングプロファイルは完全な後方互換性を備えています。DERでエンコードされたバージョンは、すべてのプラットフォームおよび配信タイプのプロビジョニングプロファイルに含まれています。

iOS、iPadOS、tvOS 15以降では、エンタイトルメントのキーに「com.apple.developer」が含まれていない一部のエンタイトルメントの場合、DERでエンコードされたバージョンをプロビジョニングプロファイルに含める必要がある場合があります。そのようなエンタイトルメントが含まれているアプリのインストールで問題が発生した場合は、新しいプロビジョニングプロファイルを生成してアプリに含めることができます。この要件は、App Storeで配信されるアプリには影響しません。

2021年6月6日より後に作成されたチームに適用されるプロビジョニングの変更点

2021年6月6日より後に新しく作成されたApple Developer Programのメンバーシップでは、「Development(開発用)」および「Ad Hoc(アドホック)」の配信用に署名されたiOS、iPadOS、tvOS向けのアプリを、最初のリリース時にPPQサービスにチェックインすることが義務付けられています。アプリの署名に使用された証明書を確認するには、デバイスがインターネットに接続されている必要があります。ファイアウォールを使用している場合は、ファイアウォールの設定でhttps://ppq.apple.comへの接続が許可されていることを確認してください。デバイスが正常に接続されていない場合、アプリが起動しない場合があります。接続が制限されたネットワーク環境でアプリを実行している場合や、一時的にオフラインでビルドする必要がある場合は、代替ワークフローが利用可能です。

  • オフライン開発用のプロファイル

    アプリのビルドをネットワーク接続が制限されているオフサイトの場所で行った場合、PPQサービスにチェックインできない場合があります。短期間であればアプリのビルドと実行をオフラインで続けられるよう、オフライン用のプロビジョニングプロファイルを提供しています。「Certificates, Identifiers & Profiles(証明書、ID、プロファイル)」で、「Development(開発用)」および「Ad Hoc(アドホック)」の配信用に署名されたiOS、iPadOS、tvOS向けのアプリのプロビジョニングプロファイルを作成する際、7日間有効なオフライン用のプロビジョニングプロファイルを作成できる新しいオプションがアプリIDの選択時に表示されるようになりました。このオプションは、2021年6月6日より後に作成された開発チームのメンバーに対して表示されます。

  • オフライン用プロビジョニングプロファイルの有効性サポートの延長

    一部のアプリは制限が厳しいネットワーク環境で実行する必要があり、このような環境では、長期間にわたりアウトバウンドの呼び出しを行うことができません。最初の起動以降30日以上オフラインで実行しなければならないアプリの場合、オフライン用プロビジョニングプロファイルの有効性サポートの延長をリクエストしてください。このためのリクエストフォームは近日中に公開されます。