アプリとゲームの予約注文の受付
App Storeで予約注文を受け付けて、アプリの発売前に注目を集めましょう。アプリはリリース前に注文でき、リリース日にユーザーのデバイスに自動的にダウンロードされます。
概要
予約注文をすることで、App Storeでリリースされる前に、アプリやゲームの認知度を高め、販売を促進することができます。アプリの予約注文の受付を開始すると、App Storeで限定版のプロダクトページが公開され、リリース前にアプリを注文できるようになります。予約注文は検索結果から見つけられるほかに、「Today」、「ゲーム」、「App」の各タブでもフィーチャーされることがあります。
予約注文では、特定の地域でアプリをリリースしたり、地域ごとに異なるリリース日を設定したりすることができます。この新しい柔軟な設定オプションにより、App Storeで公開されたことのない新しいアプリには予約注文を設定し、既存のアプリは新しい地域に展開できるようになりました。
リリース日に、アプリが予約注文したユーザーのデバイスに自動的にダウンロードされると、通知が届くので、ユーザーはすぐにアプリを使い始めることができます。
設定と利用条件
App Store Connectでの予約注文の設定と管理は、「アプリ」>「価格および配信状況」セクションで行います。予約注文ごとに、リリース予定日と受け付ける地域を選択します。予約注文の期間は、アプリの状態と提供可否によって決まります。新規のアプリのリリース日は予約注文が公開されてから2〜180日後に設定できるのに対し、既存のアプリの新しい地域でのリリース日は予約注文が公開されてから2〜365日後に設定できます。アプリが提出され、App Reviewによる審査が完了すると、予約注文を公開できます。予約注文は、iOS 11.2、iPadOS 13、tvOS 11.2、macOS 10.13.2、watchOS 6以降を搭載したデバイスから行うことができます。
予約注文のマーケティング
App Storeの予約注文バッジをマーケティングメッセージで活用し、予約注文を受付中であることをユーザーに知らせ、アプリの注文を促すことができます。Webサイト、メーリングリスト、ソーシャルメディアのアカウントなど、独自のマーケティングチャネルで予約注文のプロモーションを行うこともできます。「App Storeで予約注文する」などのCTA（コールトゥアクション）を使ってプロダクトページへのダイレクトリンクを共有すると効果的です。また、予約注文の受付期間中は、Apple Search Adsを使ってアプリをプロモーションすることもできます。
プロダクトページにリリース予定日が表示されますので、この日付が変わる可能性がある場合は、マーケティングメッセージには含めないことをおすすめします。アプリを予約注文したユーザーには、日付が変更された場合やApp Storeから予約注文が削除された際にAppleからは通知されないため、ユーザーに変更を伝える必要があります。
リリース日を迎えたら、すべてのマーケティングメッセージとApp Storeのバッジを更新し、App Storeでアプリがダウンロードできるようになったことが分かるようにしてください。
既存のアプリでは、カスタムプロダクトページとプロダクトページの最適化を使用して、予約注文のプロダクトページを作成できます。カスタムプロダクトページを使用すると、プロダクトページの追加バージョンを作成して、特定の機能やコンテンツを紹介することができます。各ページ固有のURLを、対応するマーケティングメッセージに掲載します。プロダクトページの最適化を使用すると、オリジナルのページに加えて最大3つのバージョンのプロダクトページをテストできます。App Analyticsで結果を確認して、最もパフォーマンスの高いバージョンを特定し、App Storeで全ユーザー向けに表示できます。
レシートのpreorder_dateフィールドでは、アプリを予約注文したユーザーを特定できます。この情報を使って、アプリ内で購入へのお礼のメッセージを表示したり、報酬（ゲーム内の追加の宝石など）のロックを解除したりすることができます。
パフォーマンスの測定
App Store Connectでアプリの予約注文のパフォーマンスを測定しましょう。App Analyticsでは、予約注文の件数を日付、地域、ソースタイプごとに分類して表示することができ、時間の経過に伴う予約注文のパフォーマンスを把握できます。
また、予約注文のパフォーマンスは「売上とトレンド」でも追跡できます。ここでは、購入済みの予約注文の件数とキャンセルされた予約注文の件数を確認でき、この情報をレポートとしてダウンロードできます。