アプリケーションアイコン

アプリケーションには記憶に残る美しいアイコンを必ず用意して、App Storeを訪れる潜在ユーザを惹きつけ、ホーム画面に表示して楽しめるようにしてください。iOSは各種のアプリケーションアイコンを、Game Center、検索結果、「設定(Settings)」、あるいは当該アプリケーションが生成した文書に表示します。

../Art/app_icons_home_screen_2x.png

最大の効果を得るため、専門のグラフィックデザイナの支援を仰ぐ。経験豊富なグラフィックデザイナであれば、アプリケーション全体にわたるビジュアルスタイルを考案し、これをアイコンや画像にも適用するでしょう。

ユーザが認識しやすい普遍的な画像を用いる。概して、要素の二義的な、あるいは些細な部分にこだわらないでください。たとえば「メール(Mail)」のアプリケーションアイコンは封筒がもとになっています。田舎風の郵便箱、郵便配達人の鞄、郵便局のマークなどではありません。

簡潔であることを重視する。特に、アイコンにいろいろな画像を詰め込むのは避けてください。アプリケーションの本質を表現する単一の要素を用い、簡潔で独特な形状にするとよいでしょう。その後、慎重に細部を決めていってください。アイコンの中身や形状を過度に複雑にするとごちゃごちゃしたものになり、縮小表示したとき、濁った見栄えになりかねません。

アプリケーションの核となる着想を、抽象的に解釈してみる。写真やスクリーンショットをアイコンに使っても、なかなかうまくいきません。小さく表示すると、写真の細部はほとんど見えないからです。「本物らしさ」という言葉を審美的な意味にとらえて考え直せば、着目して欲しい部分を強調できるかも知れません。

実物の質感を表現したければ、正確に行う。本物らしいアイコンは、織物、ガラス、紙、金属などの材料の特性をそのまま写し取り、重さや手触りをも伝えることができます。

さまざまな背景で、良好に見えることを確認する。白や黒の背景で確認するだけでは不充分です。ユーザがどんな壁紙を設定しているかは予測できないからです。

透明を避ける。アイコンは不透明にしてください。アイコンの境界が推奨されるサイズよりも小さい場合、または「透過領域」を作るために透明効果を使っている場合は、アイコンが暗い背景に浮かんでいるように見えるでしょう。ユーザが美しい壁紙を選んでいる場合は特に、見栄えが悪くなってしまいます。

アートワークにiOSのインターフェイス要素を使わない。これは、アイコンや画像を、iOSのUIと混同されないようにするためです。

アートワークにAppleのハードウェア製品のレプリカを使わない。Apple製品を表すシンボルは著作権保護の対象であり、アプリケーションのアイコンや画像に組み込むことはできません。一般に、特定のデバイスのレプリカをアートワークに使うのは避けた方がよいでしょう。デザインはしばしば変わるので、早晩、アイコンが古くさく見えるようになってしまうからです。

iOSアプリケーションのアイコンを再利用しない。システムのいろいろなところに、細部がわずかに異なるだけで同じようなアイコンがあると、ユーザは混乱してしまいます。

App StoreアイコンはiTunesArtworkという名前でなければなりませんが、それ以外のアイコンはどんな名前でも構いません。CFBundleIconsキーを使って名前を宣言し、高解像度アイコンはそれに「@2x」というサフィックスをつけた名前にしておけば、用途に合わせてiOSが適切なアイコンを選択するようになっています。アイコンの名前について詳しくは、「アプリケーションアイコン」を参照してください。

各種のデバイス用に、それぞれの大きさのアプリケーションアイコンを作成する。サポートするすべてのデバイスでアプリケーションアイコンが美しく見えることを確認しましょう。デバイスごとの寸法については、表 41-1を参照してください。

デバイスのホーム画面にアプリケーションアイコンを表示する際、iOSは角を丸めるマスクを自動的に適用します。アイコンの角を90°にして、マスクを適用したとき、良好な外観になるようにしてください。以下に例を挙げます。

120×120ピクセルのアイコン(マスク適用前) ../Art/star120_original_2x.png 120×120ピクセルのアイコン(マスク適用後) ../Art/star120_processed_2x.png

App Storeに表示するためアプリケーションアイコンの大きなバージョンを作成する。このバージョンのアイコンは、開発したアプリケーションのアイコンであると即座に認識できることが重要ですが、さらにいくらか表現豊かにするとともに、より精密なものにすべきです。アプリケーションアイコンのこのバージョンに、視覚効果は加えられません。

表 41-1で示すように、大きいバージョンのアプリケーションアイコンのサイズは1024x1024ピクセルにして、iTunesArtwork@2xという名前を付けます。(@1xデバイスをサポートする必要がある場合は、512x512ピクセルのサイズのバージョンを作成し、iTunesArtworkという名前を付けます。)

アドホック配布用(内部の人だけに配布され、App Storeを経由して配布されない)のアプリケーションを開発している場合は、大きなバージョンのアプリケーションアイコンも提供する必要があります。このアイコンは、iTunes内でアプリケーションを識別します。

ドキュメントアイコン

iOSアプリケーションが独自のタイプのドキュメントを作成する場合、ユーザが一目でこのドキュメントを認識できるようにするべきです。もっとも、この目的のために、独自にアイコンを設計する必要はありません。iOSがアプリケーションアイコンを援用して、ドキュメントアイコンを作成するからです。

Spotlightおよび「設定(Settings)」のアイコン

どのアプリケーションも、アプリケーション名がSpotlight検索の検索文字に一致したときにiOSが表示する小さいアイコンを提供しなければなりません。また、設定を提供するアプリケーションは、組み込みの「設定(Settings)」アプリケーションでアプリケーションを識別するためにも、小さいアイコンを提供する必要があります。

このアイコンは、検索結果リストまたは「設定(Settings)」からユーザがアプリケーションを見つけられるように、アプリケーションを明確に表すものにする必要があります。たとえば組み込みアプリケーションのアイコンは、小さくしても、「設定(Setting)」に表示したとき識別しやすくなっています。

../Art/app_icons_in_settings_2x.png

小アイコンの名前はCFBundleIconsキーを使って自由に宣言して構いません。高解像度のアイコンは、それに「@2x」というサフィックスをつけた名前にしてください。こうしておけば、大きさや用途に応じてiOSが適切なアイコンを選択するようになっています。アイコンの名前について詳しくは、『App Icons』を参照してください。

どのデバイスについても、Spotlight検索結果と「設定(Settings)」に別々のアイコンを用意します。このアイコンがなければ、iOSはアプリケーションアイコンを縮小して表示します。

iPhone、iPod touch、iPadのSpotlight検索結果表示用に、次のサイズのアイコンを用意してください。

iPhone、iPod touch、iPadの「設定(Settings)」に用いる、次のサイズのアイコンを用意してください。