App Store Connectアナリティクスヘルプ
アプリのリテンション率
アプリのリテンション率は、アプリをインストールしたユーザーがその後いつアプリを開いたかを示します。これは、アプリの長期的なパフォーマンスを判断する最も重要な指標の一つであり、インストールしたアプリをユーザーが継続的に使用しているかどうかを把握するのに役立ちます。
アナリティクスでは、リテンション率データが時系列の表で示されます。この表には、インストールから特定の日数経過後にアプリを開いたユーザーの割合が表示されます。このビューにより、エンゲージメントパターンの特定やコホート間の比較が簡単になるほか、新機能の提供や登録方法の変更、マーケティングキャンペーンの実施といった変化が、ユーザーの長期的な行動にどのような影響を与えるかを分析しやすくなります。

リテンション率で測定されるデータ
アプリのリテンション率は、時間の経過に伴う使用状況の推移を測定したものです。より正確には、特定の日にアプリをインストールし、特定の日数経過後にアプリを開いたアクティブなデバイスの割合を示します。
アプリをインストールしたが一度も開いていないユーザーは計算の対象外となり、計算式の分子にも分母にもカウントされません。次に例を示します。
-
「1日目のリテンション率」は、インストールから1日後にアプリを開いたアクティブなデバイスの割合を示します。
-
「5日目のリテンション率」は、インストールから5日後にアプリを開いたアクティブなデバイスの割合を示します。
あるユーザーが1月1日にアプリをインストールし、1月10日になって初めてアプリを開いた場合、その新規ユーザーは1月10日になって初めて計算対象としてカウントされるため、インストール日が1月1日であるユーザーのリテンション率の分母は、1月10日に1増加することになります。したがって、特定のインストール日のアクティブなデバイス数は、時間の経過とともに増えていく場合があります。
リテンション率の表の見方
リテンション率の画面はグリッド状に構成されています。
-
各行は、同じ日にアプリをインストールしたユーザーのコホートを表します。
-
各列は、インストール日からの経過日数を表します。
-
各セルは、そのコホートの中で一度でもアプリを開いたことがあるユーザーのうち、特定の日数経過後にアプリを開いたユーザーの割合を示します。
一番上の「平均」行には、表示されているすべてのコホートについて、経過日数ごとのリテンション率を平均した数値が表示されます。この行を参照することで、平均的なパフォーマンスを把握し、特定のインストール日のデータと全体的なパターンをすばやく比較できます。行を右に見ていくと、時間の経過とともにエンゲージメントがどのように変化するか(ユーザーはすぐにアプリを開く傾向があるか、エンゲージメントが急激に減っていくか、あるいはアプリを開くまでに時間がかかっていることを示す急増が後半にあるか、など)を確認できます。いずれかのセルにカーソルを合わせると、その値の意味、つまり特定の日数経過後の特定のコホートの動向をわかりやすく説明したテキストが表示されます。
アプリのリテンション率に関するデータのフィルタリング
フィルタを追加すると、リテンション率データをセグメント化して、どのようなユーザーがいつアプリを開いているかをより詳しく分析することができます。
一般的なフィルタには以下のものがあります。
-
アプリバージョン:リリースによって、インストール後のエンゲージメントパターンに違いがあるかどうかを確認できます。
-
デバイス:iPhone、iPad、その他のデバイスにおけるエンゲージメントのタイミングを比較できます。
-
プラットフォームバージョン:OSバージョンに起因する違いを特定できます。
-
地域:エンゲージメントとアクティブ化のタイミングにおける地域的なパターンを把握できます。
-
プロダクトページ、アプリ内イベント:App Storeでの体験とインストール後のエンゲージメントの相関関係を分析できます。
-
ソース、キャンペーン:データが利用可能な場合、エンゲージメントのタイミングを獲得チャネル別に比較できます。
メトリックスによっては、一部のフィルタを適用することができません。アナリティクスでは、意味のある比較を行うため、リテンション率データに対応しているフィルタだけが有効になります。
プライバシーと利用可能なデータ
リテンション率は使用状況データに基づいており、使用状況データは、診断情報と使用情報を共有することに同意したユーザーからのみ収集されます。リテンション率データは、十分な数のユーザーがデータの共有に同意している場合にのみ表示されます。プライバシーに関するしきい値を満たしていない場合や、新しいアプリ、データ量の少ないコホートについては、セルが空白のままになることがあります。また、リテンション率データが利用可能になるまでには時間がかかる場合があります。リテンション率のページでは、オプトイン率の履歴を直接確認することができ、使用状況データを共有しているユーザーや、その傾向が表のデータに与えている影響を把握できます。