開発者インタビュー:Kaya Thomas
2020年5月29日
Kaya Thomasは昔から飽くことを知らない本の虫でした。ただいつまで経っても、自分に似た主人公に出会うことは滅多にありませんでした。「高校生の時、物語に黒人の女の子が出てこないということに気付きました」とThomasは言います。
Thomasはこの経験から「We Read Too」をコーディングしました。有色人種の作者による、有色人種の人物が出てくる子ども向けの本を探せるAppです。
ダートマス大学を卒業したThomasは現在、オークランドに暮らし、iOSエンジニアとしてCalmで働いています。自分のコンピュータでドキュメントを作成し、のちに「We Read Too」となる読書リストを書いたことを今でも覚えていると彼女は言います。 「このAppの現在の姿は、2014年当時とはかなり違います」。彼女はそう言って笑います。現行バージョンでは、カテゴリー(絵本、児童小説、中学年、ヤングアダルト)ごとに表示でき、題名または作者名による検索も可能です。Appに登録されている本はすでに900冊を超えています。
「高校生の時、物語に黒人の女の子が出てこないということに気付きました」
「We Read Too」は報酬目的ではなく彼女が「好きでやっていること」であり、誰でも無料でダウンロードできます。Thomasは今後も無料のままにしたいと言います。「1ドルを払えるかどうかにかかわらず、誰もが『We Read Too』にアクセスできるようにしたかったんです。情報へのアクセスに課金するつもりはありません」 ThomasはこのAppでお金を稼いだことはありませんが、その努力は別の形で報われました。 「『We Read Too』はネットワーク作りや人脈形成を助けてくれました。そしてカリフォルニアに引っ越し、テック業界に参入する勇気を与えてくれました」
「We Read Too」をどのように発展させたいかと聞かれると、最も重要なテーマはコミュニティだとThomasは答えます。「とにかく、できるだけ多くの本をAppに登録したいと思っています」。たくさんの児童やティーンエイジャーが本を見つけることができるように、彼女は図書館と提携し、その蔵書目録システムと統合することを希望しています。 さらにThomasは、あらゆるバックグラウンドのコーダーに対して、次のようにアドバイスをしました。 「人に何を言われても挫けないでください。スキルの習得は100%可能であることを信じてください。初めからコーダーになれる人間はいません。あなたならできます。だから、アイデンティティを理由に、あなたにはできないなどという言葉に耳を貸さないでください」